目次
1. 食器棚は引き戸が人気!どんなメリットがある?

「引き戸」とは、窓のようにレール(溝)の上を滑らせて開閉する扉を指す。食器棚が引き戸であることには、どのような利点や欠点があるのだろうか?まずはメリットから見てみよう。
引き戸の食器棚のメリット
引き戸の食器棚の魅力は、なんといっても狭いスペースに設置できる点だろう。食器棚が開き戸だった場合、扉が可動する分だけスペースが必要になる。それに可動範囲はデッドスペースとなるため、限られたスペースのキッチンでは少々もったいないこともある。
その点、引き戸の食器棚は扉を左右にスライドさせるだけなのでデッドスペースが生じない。キッチンの限られたスペースをできる限り有効に使うには、引き戸の食器棚が最適だ。
その点、引き戸の食器棚は扉を左右にスライドさせるだけなのでデッドスペースが生じない。キッチンの限られたスペースをできる限り有効に使うには、引き戸の食器棚が最適だ。
2. 引き戸の食器棚のデメリットは?

一方、デメリットとしてはどういったことが考えられるだろうか?
引き戸の食器棚のデメリット
地震の横揺れなどでスライドしてしまわないよう対策を講じる必要がある。扉がガラス製だった場合、滑ってきた食器の勢いで割れてしまうおそれもある。また引き戸の食器棚の欠点としてもうひとつ「左右どちらかしか扉を開けない」ということもある。左右の扉にまたがった位置に食器を収納していた場合、出し入れがしにくくなるかもしれない。
省スペースのキッチンには最適だが、メリット・デメリット両方を把握したうえで選んでいくことが大切だ。
省スペースのキッチンには最適だが、メリット・デメリット両方を把握したうえで選んでいくことが大切だ。
3. 引き戸の食器棚を選びで着目すべきポイント

引き戸になっている食器棚を選ぶときのポイントを確認していこう。基本的にはお好みのデザインや素材でOKだが、買ってから後悔しないためにも次のようなポイントに着目しておくとよい。
収納したいアイテムとのバランス
食器だけを収納するものもあれば、開き戸式の棚が付いていて鍋などが収納できるものもある。3段構造で中央がフリースペースになっており、電子レンジや炊飯器、ケトルなどを置けるものもある。引き戸であることとあわせて、収納したいアイテムと食器棚のタイプが合うかどうかじっくり考えてから決めよう。
耐荷重
食器棚全体、あるいは棚板一つひとつには耐荷重がある。「引き戸だったから」とよく考えずに購入してしまうのはキケンだ。ホットプレートなど重い物をのせたときに棚板がしなったり、耐久性が低下したりするおそれがある。耐荷重も忘れずにチェックしておこう。
キッチン全体とのバランスや使い勝手
食器棚はときにキッチンの印象を決定付けることがある。「引き戸」「収納力」を優先して大きめの食器棚を購入した場合、圧迫感を覚えることがある。毎日使うキッチンだからこそ、バランスが重要だ。
またロータイプの食器棚もオシャレだが、下の段に収納した食器を出し入れするたびにしゃがまなければならないことがある。使用頻度が高い食器を上の段にまとめられればある程度は回避できるが、下の段も使わなければ収まりそうにないときは、背が高めの食器棚も検討しよう。
またロータイプの食器棚もオシャレだが、下の段に収納した食器を出し入れするたびにしゃがまなければならないことがある。使用頻度が高い食器を上の段にまとめられればある程度は回避できるが、下の段も使わなければ収まりそうにないときは、背が高めの食器棚も検討しよう。
サイズにやや余裕を持たせるのもポイント
キッチンの限られたスペースでは、どうしてもコンパクトさを優先させてしまいたくなるかもしれない。だがギュウギュウに食器を詰め込むと出し入れが大変なうえ、雑多に見えてしまうこともある。お使いの食器をすべて収納しても若干、余裕があるくらいのサイズ感がおすすめだ。
4. 引き戸タイプでおすすめの食器棚4選

引き戸でおすすめの食器棚を4選紹介しよう。迷ったときの参考にしてほしい。
ニトリ「食器棚 Nポスティア」
上段が引き戸、中段がフリースペース、下段が引き出しや開き戸になっている食器棚だ。光沢のある木目模様がスタイリッシュな印象を与えてくれる。引き戸はガラス製だが飛散防止フィルムが付いている。幅120×奥行50×高さ205.5cmとやや大きめ(高め)だ。
無印良品「木製カップボード」
オーク材やウォールナット材を使ったオシャレな食器棚だ。上段が引き戸、中央が炊飯器などを置けるスペース、下段は引き出しとワゴンが付いている。少しずついろいろなアイテムを収納できる食器棚で、サイズも幅88×奥行44×高さ175.5cmとちょうどよい。
IKEA「HAVSTA(ハーヴスタ)収納コンビネーション」
パイン無垢材製の食器棚。表面にブラッシュ加工が施されており、IKEAらしい仕上がりになっている。木の経年劣化が楽しめるのも特徴だ。上段はガラス、下段は木の扉でいずれも引き戸になっている。サイズは幅121×奥行47×高さ212cmとやや大きめ。
ロウヤ「キッチン収納(ガラス 可動式)」
こちらは全面引き戸(スモークガラス)になっている食器棚だ。幅121.9×奥行55×高さ180cmとほどよいサイズ感で、中は向かって右が可動棚、左はスライドカウンターや引き出しなどが付いている。キッチンまわりのあらゆるアイテムを一箇所に収納できる。
5. 引き戸の食器棚で限られたスペースを有効に使おう

お伝えしてきたように、引き戸タイプの食器棚にはメリットもデメリットもある。だがやはり、開き戸タイプのように扉の可動域を気にしなくて済む=スペースを無駄に消費しないというメリットは大きいだろう。すぐに使うのであれば、調理中などに開けっ放しにしていても扉のように邪魔にはならない。食器棚をお探しなら、ぜひ引き戸を検討してみてはいかがだろうか?
結論
納得のいく引き戸の食器棚を選ぶためにも、デザインや価格、素材だけでなく「収納したいアイテムと食器棚の容量」といったバランス、そして「耐荷重」「使い勝手」などにも着目しよう。食器が増えることも想定し、やや余裕のあるサイズを選ぶことをおすすめする。