1. 蛍光増白剤(蛍光剤)とは
まずは蛍光増白剤(蛍光剤)の効果や用途を紹介する。漂白剤との違いや人体への影響など、気になる知識をまとめた。
白さを際立たせる成分
白さが目にまぶしい、おろしたての下着やタオル。多くの方は、この白さを「自然な白」と思っているかもしれない。実際には生地の原料となる天然の繊維は、決して白くはない。黄色味がかった白色であることがほとんどだ。
そこで配合されたのが蛍光増白剤だ。白物衣類をより白く見せる一種の染料で、主にタオルや肌着、ワイシャツに使用されるケースが多い。この蛍光増白剤は、紫外線を吸収することで青白い光に変えられるという特長があり、ブラックライトを当てると青白く光る。なお、きなりやパステルカラーなど、布地の色を活かしたい衣類には使用されていない。
そこで配合されたのが蛍光増白剤だ。白物衣類をより白く見せる一種の染料で、主にタオルや肌着、ワイシャツに使用されるケースが多い。この蛍光増白剤は、紫外線を吸収することで青白い光に変えられるという特長があり、ブラックライトを当てると青白く光る。なお、きなりやパステルカラーなど、布地の色を活かしたい衣類には使用されていない。
洗濯洗剤に配合されている
見た目の白さを演出するために蛍光増白剤で染められた衣類だが、何度か洗濯していくうちにその染料も徐々に洗い落とされてくすんだ白色になってしまう。そこで蛍光増白剤を使用することで、元の白さに戻すことができる。つまり、蛍光増白剤が配合された洗濯洗剤で、もう一度白く染め直すということだ。
漂白剤との違い
漂白剤には色素を科学的に分解する効果がある。一般的な洗剤で落ちなかった汚れへの対処で活躍。除菌や殺菌作用があるため、頑固な汚れやシミ、においの除去におすすめだ。中には漂白剤を配合した洗剤もある。
漂白剤は汚れを落とす、蛍光増白剤は新しく染め直すと考えるとわかりやすい。汚れを落としたいなら漂白剤、衣服全体を白くしたいなら蛍光増白剤というように、使い分けるとよいだろう。
漂白剤は汚れを落とす、蛍光増白剤は新しく染め直すと考えるとわかりやすい。汚れを落としたいなら漂白剤、衣服全体を白くしたいなら蛍光増白剤というように、使い分けるとよいだろう。
人体や環境への影響は?
蛍光増白剤は化学成分だが、一般的な衣類には広く使用されている。洗濯物に使用しても人体や環境への悪影響は少ないと思われる。発がん性などもなく通常の衣類洗剤と同じように使用できる。ただし、体質によってはアレルギーの原因になることもあるので、肌に異常を感じたら使用を中断しよう。
2. 蛍光増白剤入り洗剤を使うことによるメリット
蛍光増白剤入りの洗剤を使うメリットをまとめた。洗濯を上手に仕上げるためにチェックしよう。
本来の白さを取り戻せる
蛍光増白剤入り洗剤の最大のメリットは、白い物をより白く見せることができるということだ。おろしたての白さはもともと染料によるものだから、洗濯を繰り返すことで染料が徐々に落ちてしまう。
そのため、あのように真っ白だったシャツがいつのまにか、黄ばんで見えてしまうのだ。蛍光増白剤が入った洗濯洗剤を使うことで、簡単にもとの白さを取り戻すことができる。白さをキープしたい衣服に活用してほしい。
そのため、あのように真っ白だったシャツがいつのまにか、黄ばんで見えてしまうのだ。蛍光増白剤が入った洗濯洗剤を使うことで、簡単にもとの白さを取り戻すことができる。白さをキープしたい衣服に活用してほしい。
漂白剤と違い繊維へのダメージが少ない
蛍光増白剤入り洗剤は漂白剤と比較して繊維のダメージが少ない。衣服を傷めるリスクが少ないのがメリットだ。ただし、漂白剤と違って蛍光増白剤には汚れを落とす効果がないので、上手に使い分ける必要がある。
3. 蛍光増白剤入り洗剤を使うことによるデメリット
蛍光増白剤入り洗剤のメリットと一緒に、デメリットを確認しておきたい。風合いへの影響やムラについて解説する。
色物は色落ちなど風合いを損ねる場合がある
蛍光増白剤洗剤のデメリットは、メリットの裏返しといっていいだろう。なぜなら、蛍光剤は衣類の色にかかわらず、白く染めてしまうからだ。
たとえば、淡い色の生地や風合いを楽しみたいきなりの衣類などに蛍光剤入り洗剤を使ってしまうと、色味が変わってしまうことがある。濃い色の衣類に使い続けていると、鮮明な色があせたようになるので注意。白くしたくない衣類には使用しないほうがよい。
たとえば、淡い色の生地や風合いを楽しみたいきなりの衣類などに蛍光剤入り洗剤を使ってしまうと、色味が変わってしまうことがある。濃い色の衣類に使い続けていると、鮮明な色があせたようになるので注意。白くしたくない衣類には使用しないほうがよい。
よく溶かさないとムラになることがある
蛍光増白剤入り洗剤は白く染める効果があるが、部分的にムラができる可能性がある。全体を均一に染められるように、しっかり溶かすことが重要だ。直接ふりかけたり溶け残りがあったりすると、衣服が台無しになる。
4. 蛍光増白剤入り洗剤を使うときの注意点
蛍光増白剤入りの洗剤を使用するときの注意点を紹介しよう。トラブルを避けるためにチェックしてほしい。
効果は紫外線の有無に影響を受ける
蛍光増白剤入り洗剤は、紫外線を吸収して効果を発揮する仕組みだ。紫外線に当てないまま使用すると、思ったように白くならない可能性がある。LEDライトは蛍光灯と比較して紫外線の量が200分の1ほどなので、黄ばんでみえることも。干すときには適度に日光や蛍光灯に当てるのがおすすめだ。
漂白剤との併用は控える
蛍光増白剤入り洗剤と漂白剤を併用すると、衣服が変色する可能性がある。一緒に使えないので目的に合わせて使い分けてほしい。漂白剤を使って汚れを落としたいなら、蛍光増白剤フリーの洗剤を使おう。
直射日光に当てすぎるのはよくない
白さを発揮するには紫外線が必要だが、直射日光に当てすぎるのもよくない。紫外線を一定以上吸収すると、効果が薄くなるので注意が必要だ。直射日光を避けて適度に日光や蛍光灯の光を当ててほしい。
蛍光増白剤の使いすぎにも注意が必要
蛍光増白剤を多く入れても効果が高まることはない。少なすぎたり多すぎたりすると逆効果になることもある。洗濯物の量に合わせて分量を量ってから入れよう。
5. 蛍光増白剤入り洗剤が使える洗濯物、使ってはいけない洗濯物
蛍光増白剤入り洗剤には、適する洗濯物と適さない洗濯物がある。上手に分類するのがキレイに仕上げるコツだ。
蛍光増白剤入り洗剤が使える洗濯物とは?
蛍光剤の目的は、白い物をより白く見せることだ。そのため白い下着、白いワイシャツ、白いポロシャツ、白いタオルと、とにかく白物を洗濯するときに積極的に使いたい。
少しくたびれてしまった衣類でも、白さが復活することでよみがえらせることもできる。やや黄ばんでしまった洋服を、白く戻したいといったときにもおすすめだ。
少しくたびれてしまった衣類でも、白さが復活することでよみがえらせることもできる。やや黄ばんでしまった洋服を、白く戻したいといったときにもおすすめだ。
蛍光増白剤入り洗剤を使ってはいけない洗濯物や素材とは?
白い物をより白く見せるための蛍光増白剤なので、色物や淡い色合いの衣類に使うのは避けたい。蛍光増白剤はあくまでも「染料」のため、もともとの色や風合いを変えてしまう可能性が高い。
とくに生地の素材として「綿」「麻」「レーヨン」などが使われている場合には注意が必要だ。はじめから蛍光増白剤は使用されていないため、蛍光増白剤入りの洗剤で洗ってしまうとナチュラルな色味が損なわれてしまう。
また、赤ちゃんの肌はデリケートなので使用を避ける。赤ちゃん用の衣類は綿などの天然素材や淡い色が多く、適していない衣類は多い。肌トラブルの原因になる可能性もゼロではないため、赤ちゃん用洗剤を使用するのがおすすめだ。
とくに生地の素材として「綿」「麻」「レーヨン」などが使われている場合には注意が必要だ。はじめから蛍光増白剤は使用されていないため、蛍光増白剤入りの洗剤で洗ってしまうとナチュラルな色味が損なわれてしまう。
また、赤ちゃんの肌はデリケートなので使用を避ける。赤ちゃん用の衣類は綿などの天然素材や淡い色が多く、適していない衣類は多い。肌トラブルの原因になる可能性もゼロではないため、赤ちゃん用洗剤を使用するのがおすすめだ。
6. 蛍光増白剤入り洗剤かフリー洗剤かを見分ける方法
では蛍光増白剤入り洗剤と、そうでない洗剤はどう見分けるのだろうか。選び方の基礎知識としてチェックしてこう。
パッケージで確認できる
まず洗剤のパッケージに注目しよう。パッケージに「蛍光剤配合」あるいは「無蛍光」「蛍光剤フリー」といった表記がされている場合は、見分け方は簡単になる。こうした表記が目立つところに記載されていない場合には、裏の成分表を見てみよう。
「蛍光剤」あるいは「蛍光増白剤」の記載がないか確認してから購入しよう。ちなみに、衣服用の洗剤は「蛍光増白剤入り」「蛍光増白剤・漂白剤フリー」「蛍光増白剤フリー」に分かれる。目的や衣服に合わせて使い分けてほしい。
「蛍光剤」あるいは「蛍光増白剤」の記載がないか確認してから購入しよう。ちなみに、衣服用の洗剤は「蛍光増白剤入り」「蛍光増白剤・漂白剤フリー」「蛍光増白剤フリー」に分かれる。目的や衣服に合わせて使い分けてほしい。
7. 蛍光増白剤入り洗剤のおすすめ3選
蛍光増白剤入り洗剤のおすすめを3つに厳選した。それぞれの特徴を紹介するので、選ぶときの参考にしてほしい。
花王「アタック 高活性バイオEX」
「バイオ酵素」を配合することで繊維の奥の汚れを落とす。皮脂や頑固な汚れ、においまでスッキリと除去。真ん中が空洞のマイクロ粒子なので、粉末なのに水に溶けやすい。
P&G「アリエール バイオサイエンス」
徹底抗菌が魅力の蛍光増白剤入り洗剤だ。部屋干し中や着用中の衣服はもちろん、洗濯槽の中まで抗菌。3種類の界面活性剤を配合しており、漂白剤を使わなくても高い洗浄力を発揮する。
ライオン「部屋干しトップ 除菌EX」
除臭成分やダブル除菌成分、酵素により、汚れやウイルスを落とす蛍光増白剤だ。原因になる菌を落として、部屋干しのいやなにおいを発生させない。植物由来の洗浄成分を使用しており、環境に優しいのが特徴だ。
8. 蛍光増白剤フリー洗剤のおすすめ3選
蛍光増白剤フリーの洗剤も併せてチェック。蛍光増白剤入り洗剤と両方用意して、上手に使い分けよう。
花王「アタックZERO レギュラー」
汚れを落とすのが難しい化学繊維にも高い洗浄力を発揮する。汚れや洗剤残り、生乾き臭を残さない「ゼロ洗浄」が特徴だ。次世代消臭「抗菌+(プラス)」によって部屋干し臭を24時間防ぐ。
ライオン「トップ スーパーNANOX」
成分を凝縮することでコンパクトなサイズを実現。黒ずみや皮脂、黄ばみなど、頑固な汚れに高い効果を発揮する。塗布して12時間放置すれば、油性ペンまでしっかりと落とせるほどの洗浄力の高さが特徴だ。
P&G「さらさ」
肌に優しい無添加タイプの洗剤だ。蛍光増白剤や漂白剤、着色料を使わずに自然に洗い上げる。さらに厳選した植物由来の成分を配合しているため、肌の弱い方でも使いやすい。
9. 蛍光増白剤を単体で購入することは可能?
洗剤に配合されることが多い蛍光増白剤だが、単体で購入することはできるのだろうか。おすすめの商品と一緒に紹介する。
「グローホワイト」
衣類によって、蛍光増白剤入り洗剤と蛍光増白剤フリーの洗剤の2種類を用意するのがベストだ。しかし、その都度洗剤を使い分けるのが煩わしいと感じるなら「蛍光増白剤」を単独で用意してしまうという方法もある。蛍光増白剤無配合の洗剤を使いながら、必要に応じて蛍光増白剤を投入するというものだ。これなら、わざわざ2種類の洗剤を用意せずに蛍光増白剤を効率的に活用することができる。
おすすめはイギリス生まれの「グローホワイト」だ。個装タイプの蛍光増白剤で、洗濯物と一緒に洗濯機に包みを入れることで使用できる。洗濯中に包みからパウダーが溶け出だす仕組みだ。衣服を白くしたいときだけ入れればよいため、洗剤を使い分ける必要はない。
おすすめはイギリス生まれの「グローホワイト」だ。個装タイプの蛍光増白剤で、洗濯物と一緒に洗濯機に包みを入れることで使用できる。洗濯中に包みからパウダーが溶け出だす仕組みだ。衣服を白くしたいときだけ入れればよいため、洗剤を使い分ける必要はない。
10. 蛍光増白剤入り洗剤とフリー洗剤を上手に使い分けよう
蛍光増白剤入り洗剤は、衣服の白さを取り戻したいときにおすすめだ。蛍光増白剤で染めることで、白い衣類をより白くすることができる。ただし、色物の衣類に使用すると白っぽくなるので注意が必要だ。
またきなりやパステルカラーの衣服には使用できない。蛍光増白剤入り洗剤は白物に使用して、その他の洗濯物には蛍光増白剤フリーの洗剤を使おう。2種類の洗剤を上手に使い分けることが重要になる。
またきなりやパステルカラーの衣服には使用できない。蛍光増白剤入り洗剤は白物に使用して、その他の洗濯物には蛍光増白剤フリーの洗剤を使おう。2種類の洗剤を上手に使い分けることが重要になる。
結論
蛍光増白剤入り洗剤は、衣服の白さを保つのにかかせない。白いタオルや肌着、ワイシャツへの使用がおすすめだ。ただし、色物に使用すると変色するので注意。洗濯するときは白物と色物を分けよう。蛍光増白剤入り洗剤と蛍光増白剤フリーの洗剤を使い分けるのが面倒なら、蛍光増白剤を単体で使用するのがおすすめだ。