1. 室内物干しを天井に取り付けるメリット
室内干しの方法にはいろいろある。最もシンプルなのが洗濯ロープで干す方法だろう。そのほかにも、スタンド式や突っ張り棒式の室内干しなどもある。そのなかで、最近人気なのが天井に取り付けるタイプの室内物干しだ。どのようなメリットがあるのだろうか。
居住スペースを広く使える
天井に取り付けるタイプなので、スタンドタイプのように床に物干しを置く必要がない。床に物干しを置いてしまうと、広げたときに意外とスペースを取ってしまう。とくに居住スペースが限られた一人暮らしのマンションでは、普段使わない天井を有効利用でき、手狭にならない点がメリットだ。
洗濯物が干しやすい
高さ調整が可能な昇降型の天井取り付け室内物干しなら、低い位置で洗濯物が干せる。干し終わったら、天井付近まで引き上げることができるため、高齢者でも無理することなく洗濯物が干せる。
使わないときは目立たない
室内物干しは、収納する場所が問題だ。使っていないときにも部屋にロープがあったり、ハンガーがかかっていたりすると、生活感がにじみ出てしまう。せっかくスタイリッシュな家具を集めても、これでは台無しだ。
その点、天井に設置できる室内物干しは竿を取ってしまえば目立たない。さらに天井内に収納できるものもあるので、使わないときには目立たない存在となる。
その点、天井に設置できる室内物干しは竿を取ってしまえば目立たない。さらに天井内に収納できるものもあるので、使わないときには目立たない存在となる。
2. 天井取り付けタイプの室内物干しの種類
天井取り付けタイプの室内物干しには、以下のようなタイプがある。予算やライフスタイルに合わせて選ぼう。
昇降式
昇降式の天井取り付けタイプの室内物干しは、天井に竿が設置されている。洗濯物を干すときには、干せる位置にまで竿を下げることができる。使わないときには天井内に収納することができるので、目ざわりになることもない。また、背の低い人でもラクに洗濯物を干すことができる。
昇降式の室内物干しには、昇降時にリモコンを使って電動で上げ下げするタイプや棒や紐を使って手動で操作するタイプのものがある。
昇降式の室内物干しには、昇降時にリモコンを使って電動で上げ下げするタイプや棒や紐を使って手動で操作するタイプのものがある。
スポット式
スポット式の天井取り付けタイプの室内物干しは、賃貸アパートやマンションでよく見られる。天井に取り付けられた金具にポールを差し込み、このポールとポールの間に竿を取り付けて洗濯物を干すことができる。
ポールは取り外しが簡単にできるので、使わないときには金具だけとなり、ほとんど目立つことはない。
なによりも値段が1万円以内で購入できるので、それほど家計の負担にもならないのではないだろうか。
ポールは取り外しが簡単にできるので、使わないときには金具だけとなり、ほとんど目立つことはない。
なによりも値段が1万円以内で購入できるので、それほど家計の負担にもならないのではないだろうか。
3. 天井用の室内物干しの耐荷重はどれくらい?
天井用の室内物干しを設置するときには、耐荷重を考えなければならない。耐荷重を無視してたくさんの洗濯物を干してしまうと、故障や落下の危険性が出てしまう。
耐荷重とは
天井用の室内物干しは、洗濯物の重みを天井で支えなくてはならないため、耐荷重は選ぶときの重要なポイントになる。耐荷重はさまざまで、4㎏のものもあれば、15㎏のものもある。耐荷重を見ることで、一度に干せる洗濯物の量がわかる。
脱水後の洗濯物の重さは乾燥させたときの1.5倍といわれている。8㎏の容量の洗濯機なら、12㎏となるから、ひとつの目安になるだろう。
脱水後の洗濯物の重さは乾燥させたときの1.5倍といわれている。8㎏の容量の洗濯機なら、12㎏となるから、ひとつの目安になるだろう。
耐荷重に対する安全装置
天井用の室内物干しには、耐荷重を超えてしまわないように安全装置や警告装置が取り付けられているものもある。
たとえば、警告ラインが表示され、黄色→赤と耐荷重の限界を知らせるようになっている。それ以上の負荷がかかってしまうと、天井を傷めたり、干したものが落下したりする危険性がある。その場合には、竿が自動的に外れるなどの安全装置が発動するものもある。
たとえば、警告ラインが表示され、黄色→赤と耐荷重の限界を知らせるようになっている。それ以上の負荷がかかってしまうと、天井を傷めたり、干したものが落下したりする危険性がある。その場合には、竿が自動的に外れるなどの安全装置が発動するものもある。
4. 室内物干しの天井への付け方
室内物干しを天井に取り付けるときには、注意しなければならないポイントがある。できれば、家の構造などに詳しい業者に設置してもらいたい。
設置場所の確認
室内物干しに耐荷重がいくらあっても、天井自体がその重みに耐えられなくては意味がない。下地のない部分に設置してしまうと、天井自体の強度が低くなって天井が落ちてしまう危険性がある。
また、取り付ける際には、それぞれの取扱書を必ず確認しながら手順通りに作業しよう。
また、取り付ける際には、それぞれの取扱書を必ず確認しながら手順通りに作業しよう。
賃貸物件では事前確認を
室内物干しを天井に取り付けるときには、金具を取り付けるために天井に穴をあけなければならない。そのため部屋の設備に手を加えることになる。
賃貸物件の場合には、退去するときに原状回復した状態で返すルールがある。勝手に取り付け工事をしてしまうと後からトラブルになる可能性もあるので、必ず管理会社に確認をしておこう。
賃貸物件の場合には、退去するときに原状回復した状態で返すルールがある。勝手に取り付け工事をしてしまうと後からトラブルになる可能性もあるので、必ず管理会社に確認をしておこう。
結論
天井取り付けタイプの室内物干しの需要が増えている。青空のもとで思いきり洗濯物を干したいところだが、夫婦共稼ぎ世帯では急な雨を心配することもない室内物干しが便利だろう。一人暮らしの方も窮屈な思いをすることなく洗濯物が干せる。部屋干し用の洗剤も多く市販されているので、室内干しに抵抗を感じる方も少なくなっている。使わないときにはスッキリ収納できる天井取り付けタイプの室内干しを検討してみてはいかがだろう。