1. 洗濯機の容量オーバーによるデメリット

洗濯機が大きいと、その分多くの洗濯物を一度に洗濯できると考えている方も多いだろう。しかしながら、洗濯機に入れられる衣類は最大でも洗濯槽の7割程度だ。洗濯機の容量をオーバーすると、どのようなことが起きるのだろうか?デメリットを挙げてみよう。
汚れが落ちない
洗濯機の容量を超えて衣類を詰め込みすぎると、汚れが落ちなくなる。洗濯機は洗濯槽内で水流を起こし、洗濯物を揉んだり叩いたりしながら汚れを落とす仕組みになっている。容量オーバーすると洗濯物はしっかり回らず、水流も起きないため、汚れが残ったままになってしまう。
故障の原因になる
毛布など大きなものを洗濯したときに、洗濯機がガタガタとうるさい音を立てたのを聞いたことはないだろうか?あれは、洗濯槽内の洗濯物が偏りバランスが崩れていることが原因だ。容量を超えて洗濯すると、洗濯物を回すための「パラセーター」という部品に負担がかかり、最悪は故障してしまう。
2. 洗濯機の容量の上手な選び方

洗濯機を選ぶときに容量は重要なポイントだ。だが、大きければ大きいほどよいということではない。洗濯機の容量を決める際のポイントを解説する。
設置スペースを考慮する
最も大切なのは、洗濯機を設置するスペースだ。物件によっては洗濯機用の蛇口や防水トレーが設置されていて、洗濯機を置く場所がすでに決まっている場合もあるだろう。洗濯機の容量が大きくなれば、それだけ洗濯機自体も大きくなる。ドラム式洗濯機の場合には、扉が前方に開くので、サイズだけでなく扉を開けられるスペースも確保できるかどうか確認が必要だ。
家族の人数や洗濯習慣を考える
洗濯機を使う家族の人数と洗濯習慣も、洗濯機の容量を決めるうえで考慮したポイントだ。家族の人数に合わせた大きさの洗濯機を選ぶのが基本だが、毎日洗濯をするのか、それとも週末にまとめて1週間分の洗濯をするのかで適切な容量は異なってくる。
3. 洗濯機の容量の計算方法や目安

先ほど、洗濯機の容量は家族の人数を考慮して選ぶと話したが、選ぶべき容量の目安を計算する方法がある。1日の1人あたりの洗濯量は約1.5㎏と言われているため「1.5kg ×家族の人数」が最低でも必要な洗濯機の容量となる。
一人暮らしの方やふたり暮らしの世帯なら、単純に計算すると2~3kgの容量がちょうどよいことになる。だが、数日分の洗濯物をまとめて洗うことを考えると、5kg以上のものがよいだろう。3人家族なら5kg、4人家族なら6kgがふさわしい容量になるが、子どものいるファミリー世帯なら8kg以上のものをおすすめする。大容量のタイプだと、毛布やシーツなども洗えて便利だからだ。
また、もし乾燥機能がついている洗濯機を選ぶなら、乾燥は洗濯だけを行うよりも容量が小さい。全自動で乾燥したい場合には少し大きめの容量を選ぼう。
一人暮らしの方やふたり暮らしの世帯なら、単純に計算すると2~3kgの容量がちょうどよいことになる。だが、数日分の洗濯物をまとめて洗うことを考えると、5kg以上のものがよいだろう。3人家族なら5kg、4人家族なら6kgがふさわしい容量になるが、子どものいるファミリー世帯なら8kg以上のものをおすすめする。大容量のタイプだと、毛布やシーツなども洗えて便利だからだ。
また、もし乾燥機能がついている洗濯機を選ぶなら、乾燥は洗濯だけを行うよりも容量が小さい。全自動で乾燥したい場合には少し大きめの容量を選ぼう。
4. 洗濯機を選ぶ際の容量以外の基準

洗濯機を選ぶ際に、容量以外にも考えるべき項目はある。次のことを考慮して洗濯機を選ぼう。
乾燥機能
天気に左右されず洗濯ができるので、乾燥機能はとても便利だ。共働きの家庭では、家事が時短になるので特に重宝するだろう。乾燥機能を重視したいなら、ドラム型洗濯機がおすすめだ。乾燥機能を使うなら容量の大きいものを選ぼう。
使いやすさ
洗濯機は長い期間、しかも毎日のように使うものなので、容量だけでなく使いやすさも考えておきたい。洗剤の自動投入機能や予約機能は使い出すと手放せないものだ。また、お手入れのしやすさについても考慮しよう。
結論
洗濯機の容量は小さいほど洗濯機の価格が安くなる傾向にあり、なるべくなら安くて容量の小さいものを選びたいと考える方も多いだろう。だが、衣類を容量オーバーになるほど詰め込んで洗濯すると、汚れが落ちないだけでなく故障の原因になる。家族の人数とライフスタイルに合わせて、適切な容量の洗濯機を選ぼう。