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茶渋の落とし方|重曹や漂白剤を使う方法を紹介!歯の茶渋も落ちる?

茶渋の落とし方|重曹や漂白剤を使う方法を紹介!歯の茶渋も落ちる?

投稿者:ライター 吉田梨紗 (よしだりさ)

鉛筆アイコン 2021年7月30日

湯呑などに付着した茶渋を、食器用洗剤で落とすのは難しい。放置するとこびりついてしまうので、早めに対処することが重要だ。この記事では、湯呑や歯、衣服、水筒に付着した茶渋の落とし方をそれぞれ紹介する。茶渋を落とすときにおすすめのアイテムや、防ぐ方法と併せてまとめたので参考にしてほしい。

  

1. 茶渋とは?

まずは厄介な茶渋について解説しよう。成分やなぜ付着するかなど、基本的な知識を紹介する。

茶渋の成分と付着する原因

茶渋の正体は食品の成分だ。具体的には「ポリフェノール」「カテキン」「タンニン」などがある。水道水にはわずかながらミネラル成分が含まれている。このミネラルと上記の食品成分が結合することで、なかなか取れない茶渋へと変化していく。人体にはとくに害はないが、付着すれば不潔な印象を与えるだろう。

食器に付着すると食器用の中性洗剤では落ちず、蓄積することで濃くなる。さらに、お茶やコーヒーをよく飲む方の歯にも茶渋は付着しやすい。歯に付着する茶渋は一般的に「ステイン」と呼ばれている。素材によっても茶渋の落とし方が違ってくるので注意が必要だ。

2. 湯呑みなどの茶渋の落とし方|重曹や塩、歯磨き粉を使う方法

茶渋を落とす3つの方法を紹介する。重曹や塩、歯磨き粉を使った落とし方をまとめた。

重曹を使って茶渋を落とす方法

「食器にはあまり漂白剤のような化学物質を使いたくない」という方におすすめだ。重曹は、お菓子を作るときなどに使われる「ふくらし粉」とも呼ばれている。食用の重曹もあれば、掃除用の重曹もある。重曹での茶渋の落とし方には2種類ある。ひとつは「浸け置き」、もうひとつは「擦り洗い」だ。

浸け置きする場合には、重曹をお湯に溶かしてから茶渋を取りたい食器などを浸ける。重曹は低い温度では溶けにくいので、できるだけ高温のお湯を使うとよい。1時間ほど浸け置くと、茶渋がキレイに落ちるだろう。擦り洗いの場合には、重曹の研磨作用を利用する。スポンジに粉のままの重曹を付けて、擦り洗いをしよう。

塩を使って茶渋を落とす方法

重曹と同じく、食品である塩を使っての茶渋の落とし方もおすすめだ。塩の研磨作用を利用してガンコな茶渋を落とすことができる。コツは、茶渋を落としたい物の水気をしっかりと取っておくことだ。水分があると、塩が溶けやすくなり研磨効果を十分に発揮できない。また、塩の種類もサラサラした塩より粗塩のような粒の大きな塩のほうが研磨効果が強まり、茶渋を落としやすくなる。

歯磨き粉を使って茶渋を落とす方法

葉の着色汚れを落とす働きがある歯磨き粉を、茶渋の除去に活用しよう。研磨作用もあるため頑固な茶渋もこすって落とせる。スポンジや指、布に歯磨き粉を塗布したら食器をこすろう。水分をあまり含めないようにするのが、落とし方のポイントだ。

3. 湯呑みなどの茶渋の落とし方|酸素系漂白剤や塩素系漂白剤を使う方法

湯呑などの頑固な茶渋には漂白剤がおすすめだ。酸素系漂白剤と塩素系漂白剤を使った落とし方と、注意点を紹介する。

酸素系漂白剤を使って茶渋を落とす方法

オキシクリーンなどの酸素系漂白剤で浸け置きして茶渋を落とそう。塩素系漂白剤より洗浄力はやや劣るが、刺激臭もなく使いやすい。洗浄力が強い粉末タイプの酸素系漂白剤と、40〜60℃のお湯を用意するのがポイントだ。

お湯に酵素系漂白剤を混ぜたら、湯呑などを入れて30分~1時間ほど浸けておく。茶渋が落ちたのを確認して、水でキレイに洗い流そう。お湯1Lに対して酸素系漂白剤小さじ2ほどを目安にして、茶渋の濃さに合わせて調節してほしい。

塩素系漂白剤を使って茶渋を落とす方法

塩素系漂白剤には非常に強い漂白効果がある。ただし、独特の刺激臭があり付着すると肌荒れの原因になるので、取り扱いには注意しよう。換気をしながらゴム手袋をして作業してほしい。

泡タイプなら茶渋に吹きかけたあと5分ほど放置して、水でしっかりと流すだけだ。液体タイプを使うときは、湯呑などに水と塩素系漂白剤を入れて30分ほど待つ。あとは液体に触れないように注意しながら、キレイに洗い流す。分量は塩素系漂白剤の説明で確認しよう。

陶器に塩素系漂白剤を使うのはNG?

陶器は磁器と比較して吸水性が高く、浸け置きすると吸収してしまう可能性がある。そのため、塩素系漂白剤は使用しないほうがよい。とくに陶器を丈夫にする煮沸(目止め)が済んでいないなら要注意だ。

どうしても使いたいなら、長時間の浸け置きは避けて入念にすすごう。メーカーのホームページなどで、塩素系漂白剤を使えるか確認しておくと安心だ。ちなみに、金属製の食器は塩素系漂白剤で変色する可能性があるので、陶器と同様に避けたほうがよい。

4. 歯に付着した茶渋は落とせる?

歯の色は笑ったときの印象を左右する。歯に付着した茶渋は落とせるのだろうか。

重曹入りの歯磨き粉を使う

重曹は天然素材で調理にも使われているため、歯に付着した茶渋の落とし方として安心できる。重曹をそのまま歯磨き粉として使う場合には、掃除用ではなく、食用・薬用の重曹を使うようにする。重曹だけでは、歯磨き粉として使いにくいという方には、重曹が入った歯磨き粉も市販されているのでぜひ試してもらいたい。また、しつこい茶渋は歯磨き粉だけで落とすのが難しいので、ホワイトニングをやっている歯科医への相談を検討しよう。

歯の着色汚れ専用の消しゴムを使う

歯の茶渋が目立つのは、どうしても前歯になる。そこで落とし方として利用したいのが、歯磨きグッズの「歯の消しゴム」だ。100均や通販サイトでも販売されている。シリコンゴムに研磨剤が配合されており、文具の消しゴムのように歯の表面のステインを擦り落とすことができる。ただし、強く擦りすぎると歯の表面を傷つけてしまうこともあるので注意しよう。

5. 衣類に付着した茶渋(シミ)の落とし方は?

衣服に付着した茶渋(シミ)の落とし方を解説しよう。準備と方法をそれぞれ説明する。

洗濯表示をチェックする

衣類の茶渋の落とし方で大切なのが「水洗いできるかどうか」だ。それを確かめるためには洗濯表示を必ず確認しよう。もし、水洗い不可のマークが付いていたら、クリーニング店に相談したほうが無難だ。

食器用中性洗剤で茶渋(シミ)を落とす方法

茶渋やシミが付いてしまったすぐあとの落とし方としては、食器用中性洗剤を使うのがおすすめだ。茶渋やシミに直接中性洗剤をかけよう。このとき注意したいのが、裏にタオルなどを当ててシミがほかの部分に移らないようにすることだ。

洗剤をなじませるため、シミになった部分を手で揉み込む。周りにシミが広がらないようにゴシゴシと擦らず、歯ブラシなどでトントンと叩くようにするとよい。あとは洗剤を軽く洗い流し、洗濯すれば完了だ。

6. 水筒(ステンレスボトル)の茶渋の落とし方は?

水筒にお茶を入れて持ち運ぶと茶渋が付着しやすい。パッキンに付着した茶渋と併せて、落とし方を確認しておこう。

重曹や漂白剤などを使って落とせる

水筒の茶渋には、上記で紹介した重曹や酸素系漂白剤がおすすめだ。軽い茶渋には重曹、頑固な茶渋には酸素系漂白剤と上手に使い分けよう。外側の塗装がハゲる可能性があるので、酸素系漂白剤を使うときは全体ではなく中に入れて浸け置きする。なお、ステンレス素材の水筒が傷むので、洗浄力が強い塩素系漂白剤は使えない。

重曹を使う場合は、中にお湯と一緒にいれてしっかり混ぜて1時間ほど放置する。あとはキレイに洗い流すだけだ。また、酸素系漂白剤もお湯と一緒に水筒に入れるが、泡が発生するのでフタを閉めてはいけない。こちらも1時間ほど放置したあとはキレイに洗い流そう。

パッキンに付着した茶渋は?

重曹や酸素系漂白剤は、パッキンやフタに付着した茶渋にも効果がある。パッキンやフタ、中蓋などのパーツは、取り外してから浸け置きしてほしい。ただし、パッキンはゴム製なので熱に弱い。熱湯を使うと変形する可能性があるので、ぬるま湯を使うといった工夫が必要だ。

7. クエン酸では茶渋を落とせない?

クエン酸は掃除などによく使用されるアイテムだ。茶渋への効果について解説しよう。

クエン酸とは

クエン酸とはレモンやグレープフルーツなど、カンキツケイの果物に含まれる酸味成分だ。人体に無害な成分なので、重曹と同じようにナチュラルクリーニングで活躍する。酸性の性質があり、水垢や石鹸カスなどアルカリ性の汚れに効果的だ。

茶渋を落とす効果は期待できない?

茶渋の成分は酸性なので、同じ酸性のクエン酸はあまり効果がない。汚れを落とすのに重要なのは中和であり、酸性の茶渋には反対の性質であるアルカリ性を使うことで効率よく落とせる。少しなら落とせるかもしれないが、上記で紹介した方法のほうが効果があるだろう。重曹はアルカリ性なので、酸性の茶渋を落としたいときにおすすめだ。

8. 茶渋を落とすのに便利なアイテム

茶渋を落とすのにおすすめな2つのアイテムを紹介する。頑固な茶渋に困ったときは、ぜひチェックしてほしい。

メラミンスポンジ

メラミンスポンジはこするだけで汚れを落とせるアイテムだ。茶渋にも効果があり、水に濡らしてこすることで効率よく落とせる。ただし、ウレタンや漆器などのコーティングした食器は傷がつく可能性があるので注意。説明書で確認してから使うと安心だ。

アクリルたわし

アクリルたわしの細かい繊維で茶渋が落とせる。こちらも洗剤が不要で水だけでOKだ。汚れたまま放置すると殺菌が繁殖するので、使用後はキレイに洗って乾かしてから保管してほしい。

9. 茶渋を防ぐ方法

日頃からの習慣で茶渋の付着は防げる。蓄積させないための2つの方法を紹介しよう。

マグカップや湯呑みは速やかに洗う

茶渋が食器に付着してしまう最大の原因は、飲んだままにしてしまうことだ。時間がたてばたつほど、茶渋はガンコになる。お茶やコーヒーなどを飲み終わったら、すぐに洗うことだ。すぐに洗わなくても、水やお湯を入れておくだけでも予防できる。茶渋の落とし方に悩む前に、ちょっとした習慣にしてしまおう。

歯の茶渋は歯磨きで対策を

歯の茶渋予防は、飲み終わったあとに歯を磨くだけだ。こうすることで、茶渋の原因となる成分を洗い流すことができる。歯磨きができない場合は、うがいするだけでもある程度は洗い流せるだろう。歯の茶渋の落とし方はいろいろあるが、歯磨き習慣でこまめに予防することが最も効果的だ。

10. 茶渋は軽いうちに落としておくことが大切

茶渋は茶碗や食器を使うたびに蓄積される。濃くなる前に落としておくことが重要だ。重曹や塩、歯磨き粉を使った茶渋の落とし方を紹介したので、ぜひ実践してほしい。

落ちにくい頑固な茶渋には漂白剤がおすすめだ。酵素系漂白剤は使いやすく、塩素系漂白剤は洗浄力がとても強い。また、メラミンスポンジやアクリルたわしといったアイテムを、活用してもよいだろう。

結論

茶渋は重曹や塩、歯磨き粉、酵素系漂白剤、塩素系漂白剤を使って落とそう。それぞれの落とし方を比較して、自分に合った方法を選んでほしい。衣類に付着した茶渋(シミ)なら食器用中性洗剤がおすすめだ。歯に付着した茶渋には、重曹入りの歯磨き粉や着色汚れ専用の消しゴムを使おう。もちろん、湯呑や食器は素早く洗う、飲み終わったあとに歯を磨くなど、日頃からの予防も重要だ。
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  • 公開日:

    2020年5月22日

  • 更新日:

    2021年7月30日

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