目次
1. 人気の洗濯洗剤「ジェルボール」とは?

そもそもジェルボールとはどんな洗濯洗剤なのだろうか?特徴なども交えて解説する。
水に溶ける特殊フィルムで覆われた洗濯洗剤のこと
洗濯1回分の洗剤を、水に濡れると溶ける「特殊なフィルム」で覆った洗剤がジェルボールだ。P&G(ザ・プロクター・アンド・ギャンブル・カンパニー)が商標権を有している。
ジェルボールの特徴は?メリット・デメリットまとめ
【計量不要で泡切れもよい】
ジェルボールは1個で1回分、つまり粉末洗剤や液体洗剤のように「計る」必要がない。ポンと洗濯機に投入すればよいだけなので、手軽だし手を汚すこともないだろう。もちろん詰め替え(入れ替え、追加)なども簡単にできる。泡切れがよく1回のすすぎで済むといった点もジェルボールの特徴だ。
【量を調整しづらいのは難点か?】
一方、ジェルボール1個に含まれる洗剤の量は決まっているため、洗剤の量を細かく調節できない。洗濯物の量などによってこの点は欠点となるかもしれない。たとえば一人暮らしの方や、洗濯物の量が少ないご家庭ではコスパが低下することも想定される。
【子どもやペットの誤飲には注意】
ゼリーのような見た目なので、小さな子どもがいるご家庭やペットを飼っているご家庭はとくに、ジェルボールの誤飲に気をつけていただきたい。手の届きそうなところに放置しないようしよう。
【高温多湿の場所に放置しない】
また高温多湿が苦手な点も知っておいたほうがよい。洗濯洗剤を高温の場所に保管することは少ないかもしれないが、夏場に購入して車の中に放置した場合、溶けたりジェルボール同士が密着したりすることも考えられる。
2. ジェルボールの基本的な使い方

先に洗濯槽にジェルボールを投入し、あとから洗濯物を入れてコースを設定、スタートさせるという流れになる。すすぎの回数を設定できるときは、1回にしておくと節水につながる。
ジェルボール1個に対して水量は何リットルまで?
商品によって多少異なる可能性もあるが、1個でおおよそ30〜65リットル、洗濯物の量にして2〜6kgをカバーできるとされている。
柔軟剤は使ってもよい?
いつものように柔軟剤を混ぜてOKだ。投入口に適量を入れて洗濯機を回そう。ただし香り成分が含まれる柔軟剤の場合、ニオイが混ざることは想定される。無香料の柔軟剤を使うか、最初から柔軟剤入りのジェルボールもあるので、そうした商品を選んではいかがだろうか?
乾燥機にかけるのも問題なし
その洗濯物が乾燥機OKであることが大前提だが、ジェルボールで洗った洗濯物は、基本的に乾燥機にかけても問題ない。ただし香り成分が飛んでしまうこともあるので覚えておこう。
ジェルボールを使う際の注意点
ジェルボールは水に溶けるため、手が濡れた状態で触るのは控えたほうがよいだろう。また蛍光増白剤入のジェルボールを使う際は、生成り(きなり=手を加えていない状態の素材)や、色が薄い衣類などは避けたほうがよいだろう。
3. ジェルボールのコスパは高い?低い?賢く使うコツも解説

ジェルボールは1回分の量が最初から決まっているため、コスパが気になる方もいるだろう。お伝えしたように、ジェルボール1個でカバーできる洗濯物の量は2〜6kgと幅広い。
4人家族なら1回分にちょうどよい
一般的に、洗濯物の量は1人1日1.5kg程度といわれている。単純計算で4人家族なら、ジェルボール1個で1回分の洗濯をちょうどまかなえる計算になる。逆にそれよりも洗濯物の量が少ないご家庭では、やや余分に洗剤を使ってしまうことになるかもしれない。
ジェルボールのコスパを計算するには?
ジェルボールの多くは1パッケージ18個入り(18回分の洗濯に相当)なので、1パッケージの値段を18回で割れば1回分のコストを簡単に算出できる。粉末や液体の洗剤をお使いの場合も、同じように1パッケージの値段と何回洗濯できるのかでコストを割り出せる。それぞれのコスパを比較するのが、もっとも早く現実的だろう。
洗濯が多いご家庭にとってはコスパはそれほど気にならない
あくまで一般的な例だが、4人家族などで毎回50〜60Lといった水量で洗濯するご家庭なら、ジェルボールのコスパはさほど気にならないといわれている。ほかの洗剤と比べて劇的に高コスパとはいえないかもしれないが、とくに神経質になる必要もないだろう。
洗濯物が少ないご家庭は液体洗剤などの併用でコスパを維持
洗濯物が少ないご家庭や一人暮らしの方などは「洗濯1回分」に対するコスパは同じでも「洗濯物の量」に対するコスパが低くなる(悪くなる)ことが想定される。洗濯物の量によってもっともコスパが高い方法を選択できるよう、ジェルボールと計量できる粉末洗剤または液体洗剤を併用するとよいだろう。
結論
ジェルボールは、手軽に使えて詰め替えなどの手間も省ける便利な洗剤だ。だがコスパを重視する方は悩んでしまうかもしれない。実際にどう感じるかは人それぞれであるため、まずはジェルボールと、粉末洗剤または液体洗剤を併用し、コスパや使い勝手を比較しながら最終的に判断するのはいかがだろうか?
この記事もCheck!