目次
1. 押入れをクローゼットにする人が多い理由

押入れをクローゼットにする人が増えているのには、大きく分けて3つの理由があるとされている。
1.和室を使わない人の増加
生活スタイルの変化から和室を使わない方が増加している。そのため、和室は使いやすい洋室に変えてしまう方が多い。この時、一緒に押入れをクローゼットに変える方が多いようだ。
2.使いづらさ
押入れは間口165~180cmで奥行も80~90cmと広いため収納力バツグンな空間だが、布団以外のものの収納には使いづらい。そのため、使い勝手のよいクローゼットに変更する方が多いとされている。
3.経年による和室の傷みが目立つ
和室は時間が経つと、砂壁のはがれや床のきしみが目立ってくる。修復も可能だが、傷みが目立ってきたのを機に和室を洋室に、押入れをクローゼットに変えてしまう方が多いようだ。
2. 押入れをクローゼットにする事例紹介

押入れをクローゼットにする方が多いことは説明したが、実際どのようにクローゼットへ変更するのか気になる方も多いだろう。ここで、押入れをクローゼットにする事例を紹介する。
1.押入れを簡易クローゼットへ変更
簡易クローゼットとは、押入れの中にある棚板を外しパイプを設置するだけで完成するクローゼットのことだ。作業時間は半日~1日程度とされている。ふすまは変更しないため外観は変わらないが、中の構造はクローゼット化しているため使い勝手はよい。
見た目にこだわらず、手っ取り早く押入れをクローゼットのように使いたい方にはおすすめの方法だ。
見た目にこだわらず、手っ取り早く押入れをクローゼットのように使いたい方にはおすすめの方法だ。
2.押入れを一般的なクローゼットへ変更
一般的なクローゼットへ変えるには以下の作業が必要となり、完成には2~3日程度かかるとされている。一般的なクローゼットへ変更する際の作業工程は以下の通りである。
- 棚板の撤去
- ハンガーパイプの設置
- ふすまの撤去
- 扉の取り付け
- 収納棚や間仕切りの設置
簡易型より完成までに時間がかかるが、ふすまを扉へ変更し収納棚・間仕切りなどの設置もするため、本格的なクローゼットがよい方にはピッタリの方法といえる。
3.押入れをウォークインクローゼットへ変更
押入れを1つの部屋として独立させた大きな収納スペース(ウォークインクローゼット)に変えることも可能だ。ウォークインクローゼットは空き部屋や押入れ周囲のスペースを利用し収納スペースへ変えていくため大がかりな工事となり、完成までに3~7日程度かかることが多い。
ただ普通のクローゼットより広い収納スペースが確保できるため、できる限り収納スペースを広げたいという方にはおすすめの方法といえる。
ただ普通のクローゼットより広い収納スペースが確保できるため、できる限り収納スペースを広げたいという方にはおすすめの方法といえる。
3. 押入れをクローゼットにする費用

押入れをクローゼットにする方法は紹介したが、どの程度の費用がかかるのか気になる方もいるだろう。ここからは、押入れをクローゼットにする際にかかる費用を紹介する。
押入れをクローゼットにするためにかかる平均的な費用は、8万~20万円だ。
押入れをクローゼットにするためにかかる平均的な費用は、8万~20万円だ。
費用の内訳
押入れの解体:1万~3万円
棚板やパイプの設置:1万5千~2万円
壁や床の補強:1万~2万円
扉の取り付け:6万~10万円
廃棄物の処分などの諸経費:2万円
上記はあくまでも平均的な費用だ。押入れの大きさやどのようなクローゼットにするのか、さらに補強工事の規模などによって金額は大きく変動する。実際、ウォークインクローゼットに変更する際には50万円程度かかることもあるそうだ。
押入れをクローゼットにする際は希望のリフォーム内容だけでなく予算も考慮したうえで、自身に合った方法を選ぶようにしよう。
棚板やパイプの設置:1万5千~2万円
壁や床の補強:1万~2万円
扉の取り付け:6万~10万円
廃棄物の処分などの諸経費:2万円
上記はあくまでも平均的な費用だ。押入れの大きさやどのようなクローゼットにするのか、さらに補強工事の規模などによって金額は大きく変動する。実際、ウォークインクローゼットに変更する際には50万円程度かかることもあるそうだ。
押入れをクローゼットにする際は希望のリフォーム内容だけでなく予算も考慮したうえで、自身に合った方法を選ぶようにしよう。
4. 押入れをクローゼットにするときの注意点

押入れをクローゼットにする際にはいくつか押さえておいてほしい注意点がある。この注意点を知らないと、クローゼットがすぐに使い物にならなくなってしまう可能性があるため、しっかりと確認しよう。
1.押入れの床の構造を確認しておく
押入れをクローゼットに変更する前には、床の構造を確認することが大切だ。押入れの床は下地がきちんと組み込まれていないものも多く、そのままの状態でクローゼットとして使い始めると重さに耐えられず壊れてしまう可能性がある。押入れをクローゼットにするときには事前に床の構造を確認しておこう。
2.押入れにカビ臭さや結露が生じたことがあるか確認しておく
押入れにカビ臭さや結露がある場合、湿気がこもりやすい空間になっているといえる。そのままの状態でクローゼットに変更してもカビや結露が生じてしまうため、事前に断熱材の充填をしたり、調湿性の高いクロスを張るなど対策が大切となる。
5. 自分で押入れをクローゼットにDIYする方法

ここまで紹介した押入れをクローゼットにする方法を見て、もっと簡単にできる方法を知りたい方もいるのではないだろうか。本格的なクローゼットにはできないが、DIYで簡単に押入れをクローゼットにすることは可能である。ここで、DIYで簡単に押入れをクローゼットにする方法を紹介する。
1.ふすまからカーテンにする
押入れのふすまを変えるだけでも、押入れの和の雰囲気が大幅に減少する。DIYで扉を付けるのは難しいが、カーテンであれば簡単に取り付けることが可能だ。
ふすまからカーテンへ変更する手順
- ふすまを外す
- 押入れの枠の幅を測定
- 突っ張り棒を取り付ける
- カーテンを吊るす
カーテンへの変更は簡単にでき、かつ押入れの和の雰囲気や使いづらさを大幅に解消することができるため、ぜひ一度試してみてほしい。
奥行きを生かし、ハンガーラックや収納BOXを設置する
上段にハンガーラック、下段に収納BOXを設置することで簡単にクローゼットのような空間を作ることができる。ハンガーラックは手前と奥に設置し、洋服を分けて収納できるようにするとよいだろう。
カラーボックスで棚を作る
クローゼットにある作り付けの棚もカラーボックスを使えば、簡単に再現することが可能だ。カラーボックスは数段積み立てることで、棚に見立てることができる。押入れ内部に棚がほしい時はカラーボックスを活用してみよう。
結論
生活スタイルの変化や使い勝手の悪さから、押入れをクローゼットにする方は増加している。現在押入れを使いづらいと思っている方は、クローゼットへの変更を試してみてはいかがだろうか。