目次
- 1. クローゼットの奥行きの標準的なサイズ
- 2. 奥行きが浅いクローゼットの収納アイデア
- 3. 奥行きが深いクローゼットの収納アイデア
- 4. クローゼットと押入れの奥行きの違い
- 5. クローゼットの奥行きに合わせて収納方法やアイテムを使い分けよう
1. クローゼットの奥行きの標準的なサイズ

既設のクローゼットの標準的なサイズが知りたい、あるいはこれから増改築や新築を検討している方でクローゼットの奥行きをどうしようか迷っている、という方もいるだろう。まずは標準的な奥行きのサイズを解説するので、こちらを参考にしてみてほしい。なおクローゼットには壁面とウォークインがあるが、本稿では前者のケースを紹介する。
クローゼットの奥行きの標準サイズは大きく2パターン
【奥行き45cmタイプ】
一般的に、クローゼットはポールにハンガーを掛け、衣類を収納するためのスペースだ。標準的な奥行きのサイズは、衣類を横向きにしたときに肩幅が十分収まる45cm程度とされている。
【奥行き45〜60cmタイプ】
ただし間取りなどによってはもう少し奥行きが深いクローゼットも存在する。こちらも目安ではあるが、奥行きがあるものでおおよそ60cmといったところだろう。したがって、標準的なクローゼットの奥行きは45〜60cm程度と考えてよい。なおクローゼット内に置いて使う衣装ケースの奥行きも同じくらいの商品が多い。
造りによって異なるため実測するのが一番
標準的な奥行きのサイズとお伝えしたが、クローゼットの奥行きには規格がない。つまり各部屋の造りなどによって標準サイズよりも奥行きが深かったり浅かったりすることも多い。標準サイズの収納家具がピッタリ収まらないことも考えられるため、スケールを使って奥行き・幅・高さなどを実測するのがもっとも正確だ。
2. 奥行きが浅いクローゼットの収納アイデア

クローゼットにスッキリ収納するためのアイデアをいくつか紹介する。まずは奥行きが浅いクローゼットだ。奥行きが浅い=収納力に不安があるかもしれないが、工夫次第でスペースを上手に活用できる。
シーズンごとに衣類を入れ替える
ハンガーポールに多くの衣類をかけてしまうと、出し入れしにくいだけでなく、通気性も悪化するためカビなどの原因になるおそれがある。そのため奥行きが浅いクローゼットに衣類を収納する際は、シーズン中に着用するものだけを厳選し季節ごとに入れ替えよう。シーズンオフの衣類は衣装ケースに入れるか、別の場所に移すといった方法がおすすめだ。
【衣類の丈のサイズごとにまとめるとスッキリする】
たとえばコートならコート、シャツならシャツといったように、丈のサイズごとにまとめて収納するとよい。そうすることで、下のスペースを効率よく使えるようになるためだ。
ブロックタイプの収納ボックスを使用する
奥行きが浅いクローゼットには、積み上げて組み合わせられるタイプの収納ボックスも便利である。クローゼットの収納力をアップできるうえ、スッキリまとめられるからだ。ハンガーポールに衣類をかけたのち、空いたスペースに合わせて収納ボックスを積み上げていこう。
3. 奥行きが深いクローゼットの収納アイデア

一方、奥行きが深いクローゼットはその広いスペースを効率よく活用しよう。
ハンガーポールを2本設置して前列と後列に分ける
奥行きが深いクローゼットにおすすめなのがハンガーポールを2本取り付け、前列と後列を作るという方法だ。手前と奥に分けて衣類がかけられるため、収納力が大幅にアップする。賃貸にお住まいの方でも、突っ張り棒を使えば簡単にハンガーポールを増やせる。
ただし奥は取り出しにくいので、着用頻度が高い衣類を手前、頻度が低い衣類やシーズンオフの衣類を奥といったように分けて収納しよう。
ハンガーラックや収納ケースを置く
奥行きが深いクローゼットなら、ロータイプ&コンパクトサイズのハンガーラックが入ることも多い。スペースが余ってしまうときは、これらでデッドスペースを埋めてみてはいかがだろうか?幅や高さを調節できるタイプならスペースに合わせて調整が可能だ。場合によっては、2本のハンガーポールがついたハンガーラックを使うことで、奥行きをさらに有効活用できる可能性がある。掃除や衣類の出し入れの際に動かせるキャスタータイプが便利だ。
ハンガーラックではなく、奥行きが深い引き出しタイプの収納ケースを置くという方法もある
。60cmなどピッタリ収まるケースであればスペースを効率よく使えるだろう。
4. クローゼットと押入れの奥行きの違い

ご家庭の収納スペースが押入れという方もいるだろう。せっかくなので押入れの奥行きについても触れておきたい。そもそもクローゼットと押入れは役割が異なるため、奥行きといったサイズ感も変わってくる。
押入れの奥行きはクローゼットよりも深いのが一般的
上述のようにクローゼットの標準的な奥行きのサイズは45〜60cmである。一方、押入れはというと75〜85cmくらいが標準的とされている。
【押入れのほうが奥行きが深い理由】
押入れには、敷布団や掛布団をスッキリ収納できる奥行きに設計されている。ウォークインクローゼットなど例外はあるが、基本的には押入れのほうが収納力が高いと考えてよいだろう。ただし奥行きが深い分、奥に入れたものは取り出しにくいこともある。
奥行きが異なるクローゼットと押入れは使い分けがポイント
クローゼットと押入れとでは、そもそも目的(収納するもの)が異なる。クローゼットは衣類や靴などを収納するスペース、押入れは布団を収納するスペースだ。もちろん使い方次第でその逆や同じような使い方ができるかもしれないが、入れるものを分けるなど上手に使い分けすればより効率よく収納できるだろう。
またクローゼットには衣類をかけるハンガーパイプが、押入れには棚がついているといった違いもある。クローゼットには衣類をメインに、奥行きがあって広い押入れには布団やあまり使わない大きなものなどを収納しよう。
5. クローゼットの奥行きに合わせて収納方法やアイテムを使い分けよう

お伝えしたように、クローゼットの標準的な奥行きのサイズは45〜60cm程度である。だが正方形であったり横長であったり、梁が出ていたりなど部屋の造りによって異なる場合も多い。まずはその部屋のクローゼットの奥行きを実測し、それに応じて収納方法や取り入れる収納アイテムを選んでいくとよいだろう。
結論
クローゼットを効率よく使いこなすには奥行きを知ることが重要だ。クローゼットのサイズには規格がないので、まずはスケールなどを使って実測してみよう。奥行きが狭いクローゼットでも、衣類を厳選したり積み上げタイプの収納アイテムを取り入れたりすれば十分な収納力を確保できるはずだ。