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水が溜まっているドラム式洗濯機の槽内の写真

洗濯機の水量はどう決まる?「適切な水量」で洗濯する重要性も解説!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2022年5月20日

洗濯機の水量はどのような基準で決まるのだろうか?水量を自分で設定する場合、どのように選べばよいのだろうか?といった疑問にお答えするとともに、適切な水量を選ぶことの重要性や、少しでも節水につなげるためのコツもお伝えする。

  

1. 洗濯機の水量はどのようにして決まるのか?

注水されている縦型の全自動洗濯機の写真
自らコース(水量)を設定した場合は当然その水量になるが、それ以外のケースでは全自動洗濯機の場合、水量を自動計算して注水する。このときの水量は何を基準に決まるのだろうか?

水量は洗濯物の重さで決まる

たとえば縦型洗濯機の場合、スタートボタンを押すと洗濯槽の底面にある「パルセーター」が左右に動き、洗濯物の重さを量る。その結果を踏まえ、あらかじめ本体に設定されている自動水位計によって水位、すなわち水量が決まるという仕組みだ。ただし自分が思っているよりも水量が少ない(水位が低い)ケースや、逆に水量が多い(水位が高い)ケースも発生する。

洗濯機の自動水位計のベースは「綿」である

自動水位計のベースとなる重量は綿だ。そのため同じ体積でも、化学繊維などの洗濯物が多ければパルセーターは軽いと判断し水位を低く設定するケースがある。逆に、たとえば濡れた洗濯物を洗濯槽に入れると水分の重さも加算される。洗濯は手洗いですすぎは洗濯機という場合など、洗濯物の量に比べて全体的に水量が多くなることがある。

2. 縦型洗濯機とドラム式洗濯機では水量が異なる

回転しているドラム式洗濯機の写真
洗濯機には大きく「縦型洗濯機(縦型全自動洗濯機縦型洗濯機)」と「ドラム式洗濯機(ドラム式洗濯乾燥機)」がある。こうした洗濯機のタイプによって水量が異なる場合もあるので覚えておこう。

縦型洗濯機はドラム式洗濯機に比べると水量が「多め」

縦型洗濯機は、洗濯槽に溜めた水に回転を加えて水流を発生させる。それにより洗濯物同士を摩擦させたり遠心力を利用したりして汚れを落とす仕組みだ。一方、ドラム式洗濯機は洗濯物をドラムの上から下に落として叩きつけるように洗う。同じ量(重さ)の洗濯物を洗う場合、より水量が少なく済むのはドラム式洗濯機のほうである。

3. 洗濯機の水量を手動で設定する場合の目安

洗濯機の操作パネル部分の写真
自動なら気にする必要はないが、自分で水量を設定している(したい)方も多いだろう。この場合、どれくらいの洗濯物に対し水量をどのレベルに設定するのがベストなのだろうか?

縦型は1kgあたり10L、ドラム式は1kgあたり7〜9Lが目安

メーカーや機種などで差はあるが、縦型洗濯機なら洗濯物1kgにつき水10L、ドラム式洗濯機なら7〜9Lが目安になる。体重計を用意し「1.洗濯カゴ(空っぽ状態)の重さを量る」「2.洗濯カゴに洗濯物を入れ、それを抱えた状態で体重計にのる」「3.自分の体重と洗濯カゴの重さを差し引く」これで洗濯物の重さがわかる。

1人あたり1日1.5kgの洗濯物が出るといわれている

もちろん個人差はあるが、一般的に1人あたり1日1.5kgの洗濯物が出るといわれている。4人家族なら6kgといったところだ。ざっくりとした計算になってしまうが、これを元におおよその水量を選ぶという方法もある。

4. 洗濯機の水量の重要性|多すぎる場合や少なすぎる場合のデメリット

水が溜まっているドラム式洗濯機の写真
自分で水量を設定する場合はとくに、洗濯物の量(重さ)に適した水量を選ぶことが重要だ。水量が適切でない場合どういったデメリットが考えられるのかを見てみよう。

水量が多すぎると水道代が膨らんでしまう

「大は小を兼ねる」とはいうが、水量が多すぎた場合はどうだろうか?たっぷりの水でしっかり洗えるため、洗浄力という点においては水量が少なすぎるよりも効果的だろう(もちろん水量に合った洗剤の量であることも重要)。ただし無駄に水を使うことになるため水道代が膨らんでしまうおそれはある。

水量が少なすぎると洗浄力が低下する場合がある

水量が少なすぎると汚れが落ちにくくなる。とくに縦型洗濯機は水流で汚れを落とすため、水量が重要になってくる。汚れが完全に落ちきらない状態で洗濯を続ければ再汚染(汚れが再び衣類に戻る現象)といったリスクが高まる。雑菌がわんさか繁殖して生乾きのようなイヤなにおいが発生するほか、洗濯物同士の色移りが起こりやすくなるともいわれている。こうしたことからも水量は「適量」を選ぶことが大切だ。

5. 洗濯機の水量を抑えて上手に節水するためのコツ

洗濯中のドラム式洗濯機の写真
適切な水量を設定することは大切だが、少しでも節水したいというご家庭も多いはずだ。その場合、どういった工夫を取り入れれば節水を実現できるのだろうか?

洗濯物は洗濯機の容量の7〜8割にする

お伝えしたように水量が少なすぎると汚れが落ちにくくなるうえ、再汚染といったリスクも生じる。もっとも効率よく、かつ水量を抑えてキレイにできるのは洗濯機の容量の7〜8割程度に留める方法だ。

洗剤や柔軟剤は適量を守る

水量に対して洗剤が多すぎるとすすぎを入念にする必要が出てしまう。すすぎの回数が増えればその分だけ水を使うことになるため、洗剤や柔軟剤は水量に対して適量を使うように心がけよう。

「すすぎ1回」でOKの洗剤を使う

すすぎ1回で済むという洗剤も増えた。お使いの洗剤がすすぎ2回のものであれば、1回で済む洗剤に買い換えるといった方法もおすすめだ。

縦型洗濯機からドラム式洗濯機に買い換える

洗濯機を買い換えるタイミングで、かつ縦型洗濯機をお使いのご家庭であれば、思い切ってドラム式洗濯機を購入する手もある。

洗濯にはお風呂の残り湯を使う

実践しているご家庭も多いかもしれないが、お風呂の残り湯を使えばその分だけ洗濯に新たな水を使わなくて済む。ただし残り湯には汚れや雑菌が少なからず混ざっているため「すすぎには使用しない」ことだ。また入浴剤などを使った場合も洗濯には使用しないほうがよいといわれている。

結論

洗濯機の水量は、自動ならほとんど気にすることはない。だが手動で設定する場合は洗濯物の重さなどに対し適切な水量を選ぶことが大切だ。多すぎても少なすぎてもデメリットになるため、とくに意識してこなかった方はぜひこの機会に洗濯機の適切な水量について考えてみよう。
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  • 公開日:

    2020年6月17日

  • 更新日:

    2022年5月20日

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