1. ニットはハンガーに掛けても大丈夫?

そもそもニットはハンガーに掛けても大丈夫なのだろうか?
ニット×ハンガーでよくあるトラブル
洗濯したニットをハンガーに掛け、乾いたあとに見てみたら肩の部分に跡が残ってしまった、あるいは伸びてしまったというのは、ニットでよくあるトラブルだ。とくに水を含んで重くなったニットは、ハンガーに掛けると自重で伸びてしまうことがある。その際、肩の部分に重みがかかるためハンガーの跡がついてしまう。
できれば乾燥は平干しで
ニットを洗濯したあとは、できればハンガーではなく平干しをおすすめしたい。平干しネットがあればぜひ活用しよう。平干しネットがなければ、ピンチハンガー(角ハンガー)の上に寝かせて干す方法もある。もしくはニット用のハンガーを使う方法もある。詳しくは後述しているので、気になる方はぜひチェックしてほしい。
2. ニットの肩についたハンガー跡の直し方

続いて、ニットの肩にハンガーの跡がついてしまったときや、伸びてしまったときの直し方を紹介する。
ニットのハンガー跡や伸びの直し方
ニットの肩にハンガーの跡がついたり伸びたりしたときは、スチームアイロンで直せることがある。スチームアイロンとニットを2〜3cmほど離し、スチームをたっぷり当てて十分湿らせよう。次に乾いたタオルを置いて、アイロンで優しく上から押して形を整えよう。あとは、平干しなどですぐに乾かせば直っているはずだ。
アイロンにスチーム機能がなければ、霧吹きで水を吹きかけてもよい。ニットに残ったハンガーの跡や伸びなどのトラブルは、いったん湿らせてから乾かすことで解消できることが多いので覚えておこう。
アイロンにスチーム機能がなければ、霧吹きで水を吹きかけてもよい。ニットに残ったハンガーの跡や伸びなどのトラブルは、いったん湿らせてから乾かすことで解消できることが多いので覚えておこう。
3. ニットをハンガーに掛ける際のコツは?

収納などでどうしてもニットをハンガーに掛けなければならないときは、ひと工夫しよう。ほかの衣類と同じように掛けるのではなく、以下の要領で「たたみながら」ハンガーに掛けるとトラブルのリスクを減らせるはずだ。
ニットをハンガーに掛ける際のコツ
1.センターから2つ折りにして袖を合わせる(前後どちらの身ごろでもOK)
2.自分から見て、袖と身ごろが「V字型」になるように回転させる
3.ハンガーのフックが脇の下(V折り返し部分)にくるようにニットの上に置く
4.ハンガーのフックを起点とし、袖を折り返す
5.反対側(身ごろのほう)も同じように折り返し、袖とクロスさせる
「3」でハンガーを置くとき、ハンガーの肩から肩先がニットの上に乗る向きで置こう。絶対に跡がつかない、伸びないというわけではないが、普通にハンガーに掛けるよりはニットにかかる負担を減らせるだろう。
2.自分から見て、袖と身ごろが「V字型」になるように回転させる
3.ハンガーのフックが脇の下(V折り返し部分)にくるようにニットの上に置く
4.ハンガーのフックを起点とし、袖を折り返す
5.反対側(身ごろのほう)も同じように折り返し、袖とクロスさせる
「3」でハンガーを置くとき、ハンガーの肩から肩先がニットの上に乗る向きで置こう。絶対に跡がつかない、伸びないというわけではないが、普通にハンガーに掛けるよりはニットにかかる負担を減らせるだろう。
4. ニットにおすすめのハンガー3選

最後に、ニットにおすすめのハンガーを紹介する。
レック「らくらくニットハンガー」
激落ちくんでお馴染みレックが販売しているハンガーだ。丸みと太さのあるアームにより、ニットが型崩れしにくい。風通しのよさや乾きやすさも考えられている。
ニトリ「すべりにくいアーチ形ハンガー」
肩の跡がつきにくいアーチ状のハンガーがこちら。形状が安定しないニットやセーターといった衣類の型崩れ防止にピッタリだ。
MAWA「マワハンガー」
ドイツのMAWAが手掛けるハンガーは、肩当て部分が最大3cmとワイドな造りになっている。ノンスリップコーティングでニットのずれ落ちなどを防いでくれる。
結論
ニットをハンガーに掛けるときは、ひと工夫してできる限り負担がかからないようにしよう。また、紹介したニット対応のハンガーも肩の跡や型崩れ、伸びなどが絶対に生じないというわけではないので気をつけてほしい。