1. ニットの効率的なたたみ方

ニットは何も考えずにたたむとかさばったり、型崩れを起こしたりする可能性が高い。効率的にたたむためには、正しいたたみ方を実践しよう。まずは、たたみ方の前に押さえておくべきポイントを紹介する。
ニットの部位の名前を覚える
正しいたたみ方を実践できるように、まずはニットの各部位の名前を覚えよう。
■前身ごろ
ニットを正面に向けて置いたときの胴の部分。
■後身ごろ
前身ごろの反対側の部分。
■裾
ニットの下の方のこと。
■端
脇~裾までの直線部分。
■袖
腕を通す部分。
■前身ごろ
ニットを正面に向けて置いたときの胴の部分。
■後身ごろ
前身ごろの反対側の部分。
■裾
ニットの下の方のこと。
■端
脇~裾までの直線部分。
■袖
腕を通す部分。
収納場所のサイズを測っておく
ニットを効率的にたたむには、事前に収納場所のサイズを測っておくことが大切だ。正しいたたみ方を実践しても、収納場所に収まらなければ意味がないからである。ニットを収納する場所のサイズを測り、そのサイズに合った大きさになるように意識してたたもう。
2. ニットのたたみ方

ニットは正しいたたみ方を実践することで、コンパクトな収納の実現や時短につながる。ここでは、正しいニットのたたみ方を「床に置いてたたむとき」と「立ったままたたむとき」に分けて解説していく。
床に置いてたたむとき
1.ニットをしっかり広げられる場所を確保する
2.ニットの後身ごろを上にして広げる
3.両袖が重ならないように注意しながら、身ごろ側に折る
4.両端が中心線にくるように折る
5.収納場所の大きさに合うように、裾から折りたたむ
2.ニットの後身ごろを上にして広げる
3.両袖が重ならないように注意しながら、身ごろ側に折る
4.両端が中心線にくるように折る
5.収納場所の大きさに合うように、裾から折りたたむ
立ったままたたむとき
1.後身ごろを正面にし、胸元にニットを当てる
2.肩幅の2分の1あたりを目印に端部分(袖も含む)を内側に折る
3.ニットの真ん中に手を当てて、前に折り込む
ニットを立ったままたたむときは、床に置いてたたむときよりもボリュームが出てしまう。そのため収納に適しているとはいえないが、ささっとたたみたいときにおすすめのたたみ方といえる。
2.肩幅の2分の1あたりを目印に端部分(袖も含む)を内側に折る
3.ニットの真ん中に手を当てて、前に折り込む
ニットを立ったままたたむときは、床に置いてたたむときよりもボリュームが出てしまう。そのため収納に適しているとはいえないが、ささっとたたみたいときにおすすめのたたみ方といえる。
3. たたみ方とあわせて覚えたいニットの収納方法

ニットのたたみ方が合っていても、収納方法が間違っていると型崩れなどが起こってしまう。そのため、ニットのたたみ方と合わせて、正しい収納方法を行うことが大切だ。ここでは、ニットの収納方法を説明する。
立てて収納する
ニットをタンスや引き出しなどに収納する際は、平置きではなく立てて収納するとよい。平置きにすると、上に重ねて収納することになるため、型崩れしやすく取り出すときも時間がかかるからだ。ニットを立てて収納すれば、簡単に出し入れしやすく探す手間も省ける。また、立てた方がコンパクトになるため、スーツケースに収納する際にもおすすめだ。
ハンガーにかけて収納する
ニットは型崩れしやすい素材のため、基本的にはハンガーにかけない方がよいとされている。しかし、正しいかけ方を実践すればハンガーでも型崩れすることなく保管することが可能だ。
ニットをハンガーにかけて収納したい場合は、ニット専用のハンガーを使用しよう。普通のハンガーで代用する場合には、マスキングテープを巻きつけて滑らないようにし、下記のたたみ方でハンガーにかけるとよい。
1.ニットを縦半分に折る
2.脇の下にフックがくるようにハンガーをニットの上に置く
3.袖・身ごろをそれぞれハンガーにかけるように折る
ニットをハンガーにかけて収納したい場合は、ニット専用のハンガーを使用しよう。普通のハンガーで代用する場合には、マスキングテープを巻きつけて滑らないようにし、下記のたたみ方でハンガーにかけるとよい。
1.ニットを縦半分に折る
2.脇の下にフックがくるようにハンガーをニットの上に置く
3.袖・身ごろをそれぞれハンガーにかけるように折る
4. たたみ方とあわせて覚えたいニットの保管方法

ニットは秋~冬にかけて使用するものが大半であるため、長期間保管することが多いだろう。保管する際にも正しいたたみ方は重要であるが、それ以外にも注意しなければならないことがいくつかある。ここでは、ニットの保管方法を説明する。
ニットの保管でたたみ方以外に大切なことは、湿気と虫食い対策だ。対策方法を順に解説していく。
ニットの保管でたたみ方以外に大切なことは、湿気と虫食い対策だ。対策方法を順に解説していく。
保管前
ニットを保管する前には、汚れがないか確認しよう。汚れがあると、虫食いやカビの原因になってしまうからだ。汚れている際は洗濯やクリーニングで、キレイにしておこう。保管する際のたたみ方は、先ほど説明した方法でよい。ただし、収納時は少しゆとりを持たせるようにしよう。
虫対策
保管中の虫食いを防ぐには、防虫剤を入れると効果的だ。防虫剤は、長期間効果が続くものを入れておくとよいだろう。洋服に防虫剤が付くと、まれに変色することもあるため、洋服には付けないように注意しよう。
湿気対策
長期にわたって保管していると湿気がたまりやすい。湿気はカビの原因となるため除湿剤を入れておこう。また、時々収納している場所を開け、換気を行うことが大切だ。
結論
ニットは型崩れを起こしやすい素材だ。しかし、正しいたたみ方や収納を行えば、ニットを長持ちさせることができる。ニットを正しく収納・保管し、寒い冬もニットで快適に過ごせるようにしよう。