1. 網戸は自分で張り替えられる

網戸の張り替えというと、いかにも大変そうなイメージを抱くかもしれない。だが、詳しくは後述するが網戸は自分でも意外と簡単に張り替えられる。
ほつれや穴のある網戸は要張り替え
網戸は、換気をする際などに虫の侵入を防ぐという大きな役割を担っているが、穴があいていれば意味がない。蚊をはじめとする害虫たちにとっては、格好の侵入経路となってしまうだろう。こうしたリスクをなくすためにも、古い網戸や穴がある網戸は張り替えをおすすめする。
ほつれや穴がなくても古い網戸は注意
穴があいているなど、見た目で劣化が分かる網戸はすぐに張り替えたほうがよい。だが、たとえ目立った穴などが見当たらなくても注意が必要だ。網戸は紫外線を浴びることで劣化する。ひどくなれば、いつほつれや穴が生じてもおかしくはない。網戸の寿命は5〜10年、あるいは2〜3年など諸説あるが、使用状況や設置環境などによっても変わってくる。メーカーのホームページなどで適切な張り替え時期を確認しておくとよいだろう。
2. 網戸の張り替えで必要なモノと手順まとめ

網戸の張り替えで必要なモノと、簡単な張り替え手順をまとめたので参考にしてほしい。
網戸の張り替えで必要なモノ
- 新しく購入した網
- 網を押さえるゴム
- 網をカットする専用のカッター(刃が大きめのカッターでOK)
- 張り替え時に網を固定するためのクリップ(洗濯バサミでもOK)
- 網を押さえる(押し込む)ローラー
- マイナスドライバー
網戸を張り替えるときは、以上のモノを用意しよう。なお、網の目にはサイズがあるのをご存知だろうか?20・26・30などメッシュの数が多くなるほど目が細かくなる。より小さな虫の侵入を防ぎたいときは、数字が大きなモノを選ぼう。また、網を押さえるゴムは枠によって太さが異なる場合がある。分かりにくいときは先に古いゴムを外し、ホームセンターに持ち込むなどして探してもよい。マイナスドライバーは、古いゴムを外す際にあると便利なのでできれば用意しておこう。
網戸の張り替え手順
- 網戸を外し、ベランダや床などに寝かせる
- 古いゴムの端を、マイナスドライバーなどを使って引き出す
- ゴム全体を引っ張り出し、古い網を外す
- 枠の溝が汚れていれば、このタイミングで古い歯ブラシなどでキレイにしておく
- 新しい網を、枠よりもひと回り大きめのサイズにカットする
- 枠と新しい網をクリップで固定する
- 新しいゴムを、先端を5cmほど余らせて枠の隅の溝に押し込む
- 「7」で余らせたゴムを枠の溝に押し込む
- 枠の溝に沿ってゴムを押し込んでいく
- ゴムが1周したところでカットする
- カットしたゴムも忘れずに押し込む
- 余った網(ゴムよりも外側)をカッターでカットすれば完成
以上が網戸の張り替え手順だ。工程がやや多く感じられるかもしれないが、作業自体はシンプルで難しいものではない。ぜひチャレンジしてみよう。
3. 業者に網戸の張り替えを頼むといくら?賃貸の場合は?

あまりに枚数が多いときや忙しくて時間が取れないとき、あるいはDIYが苦手という方は業者に網戸の張り替えを頼む方法もある。自分で網戸を張り替えるよりもコストはかかるが、確実&スピーディーに張り替えられるメリットもある。
網戸の張り替えの費用目安
網戸の張り替え費用は業者によって料金設定が異なるほか、枚数や網戸の大きさ、作業の難易度、それに網のグレードなどによっても変わってくる。そのためあくまで目安だが、1枚あたり1,500〜6,000円ほど見ておくとよいだろう。出張料がかかるケース、2枚目以降は割引になるケースなどもあるため、詳しい料金は事前にしっかり確認しておくと安心だ。
賃貸物件の網戸の張り替えは?
ところで、賃貸物件の網戸の張り替えにかかる費用はどちらが負担するものだろうか?契約内容によるためケースバイケースだが、賃借人の故意や過失で破れたりした場合、張り替え費用は賃借人が負担する可能性が高い。一方、経年劣化や通常使用による破れなどで張り替えるときは、大家(オーナー)が負担することが多い。いずれにしても賃貸契約書を確認するとともに、不明なときは事前に大家(オーナー)または管理会社へ確認しておくとよいだろう。
結論
網戸の張り替えは大掛かりなイメージがあるが、実は自分でも簡単にできてしまう。枚数が多くなると大変かもしれないが、2〜3枚程度ならチャレンジしてみてはいかがだろうか?慣れればスムーズにできるようになるはずだし、コストも抑えられるのでおすすめだ。