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電子レンジに殺菌効果があるというのは本当?注意点も交えて解説!

電子レンジに殺菌効果があるというのは本当?注意点も交えて解説!

投稿者:ライター 渡辺恵司 (わたなべけいじ)

2020年6月12日

電子レンジで加熱することで、殺菌効果は本当に得られるのだろうか?中には重大な事故を招きかねないモノもあるので、正しい知識を身につけておくことが大切だ。殺菌目的で弁当を加熱する際のコツや、加熱を控えたほうがよいモノなどをお伝えする。

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1. 電子レンジには殺菌効果がある?

そもそも、電子レンジで加熱することにより殺菌効果は得られるのだろうか?最初の疑問から解決していこう。

電子レンジによる殺菌効果について

ひとつ例を挙げると、厚生労働省の資料(※1)によれば腸管出血性大腸菌(O157など)は75℃で1分間以上加熱すれば死滅するという。つまり、腸管出血性大腸菌に限って言えば、電子レンジで加熱することで殺菌効果が得られると考えてよいだろう。ただし、食品をムラなく加熱すること、熱の伝わりにくい食品はかき混ぜることなど、いくつか注意点もある。

電子レンジの殺菌効果を検証する実験も行われていた

  • 無処理の食品と電子レンジで加熱処理をした食品を6日間冷蔵庫で保存したところ、前者に微生物の増加傾向が認められ、後者には認められなかった
  • おしぼりにマイクロ波(電波の一種で、電子レンジの加熱に用いられる)を照射したところ、細菌類や真菌類が数分で殺菌された
このような実験結果の報告もある。以上のことから、「すべての菌やウイルスに効果がある」とは言い切れないが、電子レンジによる殺菌効果はある程度得られると考えてよいだろう。

2. 電子レンジで弁当を殺菌するコツと注意点

食品による事故で怖いのが食中毒だろう。とくにこれからの季節、ジメジメした梅雨は要注意だ。弁当や冷蔵庫に保管しておいた食べ物などは、雑菌が繁殖している可能性がある。電子レンジを使って弁当を殺菌する際のコツや、殺菌目的で加熱しないほうがよいモノなどを見ていこう。

電子レンジで弁当を殺菌するときのコツ

弁当に詰めるおかずなどは、電子レンジで加熱したあとで詰めるとよい。ただしその際、粗熱は十分にとってから詰めることだ。熱い状態のままふたをしてしまうと、弁当箱の内側に水滴が溜まる。水分は菌の繁殖を促してしまうため、きちんと冷ましてからふたをしよう。

なお、殻がついている食品(卵や栗、銀杏など)は電子レンジで加熱すると破裂することがある。食中毒が心配な時期にそうした食品を弁当のおかずにするのは控えたほうがよいだろう。

電子レンジによる「マスクの加熱」は要注意

殺菌と聞いてマスクを思い浮かべる方も多いだろう。ネット上では、マスクは電子レンジで殺菌できるといった情報が見られる。だが、サージカルマスクの上部に埋められているワイヤーから火花が出たり、ゴムの部分が溶けたりして燃える危険性がある。もちろん、金属が使われていない布マスクも加熱によって発火するリスクがある。そもそも適切な殺菌方法とは言えないため、マスクを電子レンジで殺菌することは控えよう。「洗って繰り返し使える」というマスク以外は、正しい使用方法(使い捨て)を守ることが大切だ。

3. 電子レンジによる殺菌は過信禁物!

電子レンジによる殺菌効果の有無や、電子レンジを使って弁当を殺菌する際のコツ、マスクを加熱するリスクなどをお伝えしてきた。たしかに、電子レンジを使えばある程度の殺菌効果は期待できるだろう。だが、過信は禁物だ。

電子レンジはあくまで調理家電

電子レンジは殺菌を目的に開発された家電ではなく、あくまで調理や加熱が目的の家電だ。「正しい使い方をした結果、殺菌効果が得られた」というのが正解である。殺菌だけを目的に電子レンジで加熱してしまうと、思わぬトラブルを招きかねないため注意しよう。それに、食品の種類などにもよるが加熱ムラが生じる可能性がある。加熱が十分でない部分には菌が残っていることも考えられるため、電子レンジによる殺菌は万能ではないことも覚えておこう。

厚生労働省も、先にお伝えした資料で「食べ物を単に温めるだけでは、菌は死滅しない」としている。過信せず、食品などは適切な方法で取り扱いや保管をするとともに、本来加熱すべきではないモノは加熱しないようにする、正しい使う方をするといった基本を守ろう。

結論

電子レンジによる殺菌効果はあると言えるが、完璧ではない。誤った使い方をすれば火災など取り返しのつかない事故に発展してしまうおそれもある。電子レンジ本来の役割や目的をもう一度振り返るとともに、取扱説明書などをチェックして正しい使い方をしてほしい。

(参考文献)
※1:厚生労働省「腸管出血性大腸菌感染症の予防対策について」
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/08/dl/s0817-6i.pdf
     

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