目次
- 1. カーテンレールに洗濯物を干さないほうがよい理由
- 2. 洗濯物を部屋干しするならカーテンレール以外のモノを活用すべし
- 3. カーテンレール以外の場所に部屋干しした洗濯物を速く乾かすコツ
- 4. カーテンレールを使わずに済む!洗濯物の部屋干しにおすすめアイテム3選
1. カーテンレールに洗濯物を干さないほうがよい理由

雨が続く、台風が近づいている、外に干すのはセキュリティ上の不安があるなどの理由で、洗濯物を部屋干ししている方も多いだろう。いかんせん室内は屋外と比べて洗濯物を干せるスペースが少ないため、ついカーテンレールを活用してしまいがちだ。だがカーテンレールに洗濯物を直接かけて干すことは極力、やめたほうがよい。その理由から解説する。
カーテンレールが曲がる・壊れるおそれがある
濡れた洗濯物を何着も何枚も支えられるほどカーテンレールの強度は高くない。最初はバッチリ干せるかもしれないが、次第に重みに耐えられず変形したり、破損したりするおそれがある。
カーテンレールがネジで木製の窓枠上部に取り付けられている場合、ネジ穴が広がりカーテンレールごと外れてしまうこともある。賃貸にお住まいの方はとくに、修繕費用を請求されるトラブルであるため注意が必要だ。
カーテンが湿気を吸収しカビが生えるおそれがある
カーテンレールに濡れた洗濯物を干したとき、少なからずカーテンにも触れることになるだろう。うまく避けたとしても、湿気を吸収してしまうことになる。頻繁にカーテンレールに洗濯物を干すことで余分な湿気がカーテンに蓄積されれば、カビの発生を招くリスクが生じる。
窓が結露し巾木などにカビが生えるおそれがある
こちらはカーテンレールに限らず部屋干しをしたときのリスクでもあるが、室内の湿度が高くなれば窓に結露が生じるおそれがある。巾木や木製の窓枠下部に水滴が垂れればカビが発生するかもしれない。
洗濯物が乾きにく、生乾き臭を招くおそれがある
洗濯物とカーテンが触れた状態が続くと、洗濯物の水分がなかなか蒸発せず乾きにくくなる。狭いカーテンレールに多量の洗濯物を干した場合、カーテンのみならず洗濯物同士が重なり合うことで乾きにくくなる場合もある。濡れた状態が長く続けば、生乾き臭を発生させる「モラクセラ菌」が繁殖し、イヤなにおいだけが残ってしまうだろう。
2. 洗濯物を部屋干しするならカーテンレール以外のモノを活用すべし

上述の理由から、カーテンレールに洗濯物を干すという行為はおすすめしない。そもそもカーテンレールは物干し竿ではないため、やはりきちんと「洗濯物を干すためのアイテム」「衣類などを掛けられるアイテム」を使うのが正解だ。
部屋干し用の「突っ張り物干し竿受け」を活用する
床と天井で突っ張るタイプの、物干し竿受けがついたアイテムがある。2本立ててその間に物干し竿をかければ、屋外となんら変わらぬサイズの物干しが作れる。その分スペースは必要になるが、乾いたらコンパクトに収納できるので部屋干ししている間だけ我慢すれば済む。
部屋干し用の「ハンガーフック」を活用する
ドア枠にフックをかませて使用できるピンチハンガーなども販売されている。ドア枠も本来は洗濯物を干す場所ではないが、カーテンレールよりは遥かに強度が高いため、靴下などの小物を干す程度であれば十分だろう。
部屋干し用の「物干しスタンド」を活用する
床に立てて広げるタイプの物干しスタンドはまさに、部屋干しのためのアイテムだ。こちらも使用後は折りたたんでコンパクトに収納できるため、部屋干しを頻繁にする・しないに関わらずひとつ持っていると重宝する。
ドアフックを活用する
洗濯物を干すためのアイテムではないが、ドアの上辺に引っ掛けて使うフックも販売されている。一般的にはコートや帽子、バッグなどを掛けるために使用するが、洗濯物干しにも活用できるだろう。
3. カーテンレール以外の場所に部屋干しした洗濯物を速く乾かすコツ

冒頭でも少し触れたが、洗濯物が濡れたままの状態が長く続くとモラクセラ菌と呼ばれる生乾き臭を発生させる雑菌が繁殖する。少しでも速く乾かすための手を打っておこう。
サーキュレーターや扇風機で風を送る
サーキュレーターや扇風機で洗濯物の真下から直接風を当てる方法もあるし、ズラッと並んだ洗濯物のサイドまたは少し離れた正面から全体的に風を当てる方法もある。
エアコンの除湿運転や除湿機で湿度を下げる
洗濯物から蒸発した水分は室内の空気中に溜まる。飽和水蒸気量をオーバーすれば結露が発生する上、洗濯物も乾きにくくなる。エアコンを除湿運転にしたり、除湿機をオンにしたりして室内の湿度を下げることも大切だ。
窓を開けて換気扇を回し空気の流れを作る
雨が降っていないようであれば、窓を少し開けて換気扇も回し、空気の流れを作ってあげよう。洗濯物は、可能であればその通り道上に干しておくのがおすすめだ。
洗濯物同士の間隔をあける
少なくとも拳1個分、ヒラヒラと動いて重なってしまうことも想定すると2個分以上は間隔をあけておきたい。空気に触れる面積が大きくなるほど効率よく乾かせるためだ。
4. カーテンレールを使わずに済む!洗濯物の部屋干しにおすすめアイテム3選

最後に、洗濯物の部屋干しにあると便利なアイテムを紹介する。
平安伸銅工業「突っ張り室内物干し竿受け2段 TMH-62」
床と天井で突っ張るタイプの物干し竿受けだ。2段になっているので、洗濯物の長さなどによって使い分けるとよいだろう。なお物干し竿は付いていないので別途必要である。
アイリスオーヤマ「洗濯物干し 室内物干し H-78SHN」
バスタオルなどの大物からTシャツなどまで干せる便利な室内物干しだ。使わないときはコンパクトに折りたたんで収納できる。
コーナンオリジナル「エアコン便利ハンガー KMN21-4731」
エアコンに引っ掛けて使うハンガー。一度に多くの洗濯物は干せないが、エアコンの風が直接当たるので効率よく乾かせる。
結論
カーテンレールに洗濯物を干すことは控えよう。たしかに何も起こらないかもしれないが、曲がったり破損したり、窓枠上部の穴が広がったりするとそのあとが大変になる。室内物干しなど便利なアイテムも数多く販売されているので、ぜひそちらを活用しよう。