1. 梅雨時は必須?防カビシートの効果とは

防カビシートとは、文字通りカビの発生を防ぐためのシートである。各メーカーからいろいろな防カビシートが販売されているが、基本的には次のような効果が期待できる。
防カビシートの効果
防カビシートには、カビが発生しにくくなる成分が含まれている。カビ以外にも、ダニや昆虫といった害虫を駆除する効果も期待できる。その成分とはホウ酸塩と呼ばれるもので、自然界にも存在するホウ素と酸素の結合物だ。過剰摂取さえしなければ、人体やペットには安全であるとされる(※1)。防カビシートは、このホウ酸塩を含んだ素材を加工処理することで、効率よく防カビ・防ダニ・防虫効果を発揮するアイテムだ。
湿度が高くなると、防カビシートに練り込まれたホウ酸塩が周囲に広がる。ホウ酸塩がカビやダニといった血液浄化(腎臓)機能を持たない生物の細胞に入り込むと、代謝がストップして死に至るという。これが、防カビシートがカビを防ぐメカニズムだ。
ホウ酸塩には揮発性がないため、防カビシートを一度設置すると半永久的に効果が持続する。ただし水溶性が高いという特徴があり、水に濡れるなどした場合は溶け出して効果が低減する可能性がある。防カビシートを敷く際は水濡れには十分気をつけよう。
湿度が高くなると、防カビシートに練り込まれたホウ酸塩が周囲に広がる。ホウ酸塩がカビやダニといった血液浄化(腎臓)機能を持たない生物の細胞に入り込むと、代謝がストップして死に至るという。これが、防カビシートがカビを防ぐメカニズムだ。
ホウ酸塩には揮発性がないため、防カビシートを一度設置すると半永久的に効果が持続する。ただし水溶性が高いという特徴があり、水に濡れるなどした場合は溶け出して効果が低減する可能性がある。防カビシートを敷く際は水濡れには十分気をつけよう。
梅雨時期の畳のカビ対策にピッタリ
湿度が高くなる梅雨や夏の時期、とくに気をつけたいのが畳だ。畳に用いられる「い草」には調湿効果があるが、湿度が高い状態が続くと吸収しきれず湿気が溜まってしまう。適度な温度やホコリといった養分が加われば、あっという間にカビの生育に適した環境ができあがる。防カビシートは、湿度が高い時期にとくに注意したい畳のカビ対策におすすめだ。
2. 防カビシートを使ったカビ対策の方法

防カビシートはどういった使い方をするのだろうか?商品によって若干、違いはあるが基本的な使い方は知っておこう。
畳やフローリングなどに敷くだけ
畳のカビ対策に防カビシートを用いる場合は、まずは畳をすべてあげてキレイに掃除をし、防カビシートを敷いてから畳を戻そう。詳しくはパッケージの記載に従ってほしいのだが、畳1枚につき防カビシート1枚が目安だ。
畳の上にカーペットなどを敷きたいときは、畳の上に防カビシートを広げてからカーペットを敷こう。ただし、クラフト紙が素材の防カビシートは歩くたびに音が鳴ったりカーペットやラグがずれたりすることがある。気になるときは、防カビ加工が施されたカーペットにするといった工夫も必要だ。
畳の上にカーペットなどを敷きたいときは、畳の上に防カビシートを広げてからカーペットを敷こう。ただし、クラフト紙が素材の防カビシートは歩くたびに音が鳴ったりカーペットやラグがずれたりすることがある。気になるときは、防カビ加工が施されたカーペットにするといった工夫も必要だ。
余ったら押入れなどに使ってもOK
防カビシートが余ったら、押入れやタンスの引き出しなどに敷いてもOKだ。そのまま捨てずに最後まで有効活用しよう。
3. まだ間に合う!多湿の時期におすすめの防カビシート

最後に、おすすめの防カビシートを紹介する。畳の下に敷くタイプだけでなく、書籍や文化財、楽器用などもあるので、ぜひ参考にしてほしい。
広浜(KOUHIN)「防虫・防ダニ・防カビシート」
ここまで解説してきたホウ酸塩が含まれている、畳の下に敷く一般的な防カビシートだ。1帖から8帖まで各サイズが販売されている。余ったら押入れやタンスの引き出しなどにも活用できる。
プロメディア「青森ヒバ天然素材の防虫防カビシート」
書籍や掛け軸、着物、管弦楽器やピアノなど幅広く使える防カビシートがこちら。10.5cm四方のコンパクトな防カビシートで、箱やケースなどにそのまま入れて使える。ホウ酸塩ではなく、天然ヒバ油の有効成分が含まれている。
浅香工業「防カビシート 香りでバリア」
上記2商品と異なり、こちらは同じ防カビシートでも貼る・吊るす・置くといった3通りの使い方ができるタイプだ。押入れや引き出し、クローゼット、衣装ケースなど省スペースでの使用に適している。
結論
防カビシートは湿度が高くなるこれからの時期、とくに畳のカビ対策におすすめだ。紹介したように、敷くだけでなく箱やケースに一緒に入れるタイプや、貼る・吊るす・置くタイプなどもある。用途によってうまく使い分けよう。