目次
- 1. アルミホイルとは?
- 2. アルミホイルは燃えるゴミ?燃えないゴミ?それとも資源ゴミ?
- 3. アルミホイル以外の「アルミ製品」は燃えるゴミ?燃えないゴミ?資源ゴミ?
- 4. アルミホイルをゴミとして処分する際の注意点
- 5. ゴミを正しく分別することの重要性も再認識しておこう
- 6. アルミホイルの多くは「燃えるゴミ」だが自治体のルールを確認しよう
- 千葉県柏市:アルミホイルの分別は「資源品(金属類)」。汚れたものは「可燃ごみ」
- 東京都葛飾区:アルミ箔の分別は「燃やさないごみ」
- 神奈川県横須賀市:燃せるごみ
- 東京都葛飾区:燃やさないごみ
1. アルミホイルとは?

燃えるゴミなのか資源ゴミなのか、はたまた燃えないゴミなのかといった疑問にお答えする前に、アルミホイルについて簡単に解説しておこう。
アルミホイルとは
ひと昔前は「銀紙」などと呼ばれていたアルミホイルは、アルミニウムを圧延して薄く延ばしたものである。JIS規格では「厚さ0.006〜0.2mm」までのものをアルミ箔としている。ご家庭で普段使っているのはこのアルミ箔だ。熱伝導性、断熱性、防湿性、遮光性などに優れた製品で無味無臭(かつ無害)、このため食料品はもちろん、薬品の包装などにも使われている。
アルミニウムは金属の一種
アルミホイルの主原料となるアルミニウムは、鉄や銅などとは異なるが「金属」の一種である。処分する際、分別に悩むのはこうしたことが大きな理由であろう。
2. アルミホイルは燃えるゴミ?燃えないゴミ?それとも資源ゴミ?

アルミホイルの正しい処分方法は自治体によって異なる。いくつか例を挙げるので参考にしてほしい。なお以下に挙げる自治体の例は、いずれも2021年12月21日時点のものだ。お住まいの地域のルールおよび最新情報などは、自治体のホームページなどをご確認いただきたい。
「燃えるゴミ」としている自治体が多い
アルミホイルの中でも、食料品などに使われて油汚れが付着しているといったものは、ほとんどの自治体が「燃えるゴミ」として処分するよう定めている。
【アルミホイルは燃えると灰になる】
アルミホイルの主原料であるアルミニウムは金属とお伝えしたが、圧延によって薄く伸ばされたアルミホイルは燃えると灰になる。燃える際に有害なガスが発生することもないため、基本的に「燃えるゴミ」としている自治体が多いようだ。
【自治体の処理事情にもよる】
自治体が保有するゴミ処理場の焼却炉の性能などによっては、燃えるゴミではなく燃えないゴミとして出すよう指定している場合がある。自治体によって若干ルールが異なるのは、こうしたことが背景にある。
「燃やさないゴミ」「燃えないゴミ」としている自治体はない?
※「ごみ」などの表記は自治体に掲載されているママ(以下同)。
ごく一例で申し訳ないが、このようにアルミホイルを「資源ゴミ」または「燃やさないゴミ」として出すよう指定している自治体もある。千葉県柏市のように、基本的には資源ゴミだが、汚れたものは燃えるゴミというように分けている自治体も多い。とにかく、まずはお住まいの自治体のルールを確認しておこう。
3. アルミホイル以外の「アルミ製品」は燃えるゴミ?燃えないゴミ?資源ゴミ?

アルミホイルは厚さ0.006〜0.2mmのものをいう。ではそれ以外のアルミ製品の場合、処分方法はどうなるのだろうか?
同じアルミでも捨て方が異なる場合がある
お伝えしたように、アルミホイルを燃えるゴミとして出すよう指定している自治体が多い。だが製品によっては、同じアルミニウムが使用されたものでも捨て方が異なる場合があるため注意が必要だ。
【アルミ製容器の捨て方】
たとえば冷凍食品や鍋焼きうどんなどに使われているアルミ製容器は、このように「燃えるゴミ」とする自治体もあれば「燃えないゴミ」とする自治体もある。同様に、アルミ製のガスコンロカバーなども燃えないゴミとしている場合がある。繰り返しになってしまうが、とにかく事前にお住まいの自治体のルールを確認しておくことが大切だ。
「アルミ缶」は資源ゴミ
リサイクルマークの付いた飲料用のアルミ缶などは、ご存じの通り資源ゴミだ。ただし中身が入っているものなどは分別方法が異なる場合があるため、こちらも事前に確認しておこう。
4. アルミホイルをゴミとして処分する際の注意点

アルミホイルをゴミとして出す場合の注意点もお伝えしておこう。
汚れている場合は分別が異なる場合がある
おにぎりを包んだりホイル焼きを作ったり、鍋の落としぶた代わりに使ったりと、アルミホイルは調理に役立つ。そのため使い終わったアルミホイルには、油や調味料などの汚れが付いていることも多い。
上述した千葉県柏市のように、アルミホイルを資源ゴミとして回収するよう指定している自治体であっても、汚れているものは燃えるゴミになる場合がある。出す前に一度確認しておこう。
ゴミ出しの曜日・時間帯には気をつけよう
アルミホイルに限ったことではないが、ゴミ出しの曜日や時間帯を守ることも大切だ。決められた曜日以外では回収されず、また収集時間を過ぎれば回収されずに残ったままとなる。近隣住民の迷惑にならないよう、地域のルールはしっかり守ろう。
5. ゴミを正しく分別することの重要性も再認識しておこう

せっかくなので、ゴミを正しく分別して処分することの大切さについても今一度確認しておこう。
資源の再利用など有効活用につながる
ゴミを分別する大きな理由は、紙やプラスチックなど資源となるものをリサイクルするためだ。ゴミと資源を正しく分別することで資源を有効活用できるうえ、結果としてゴミの量も減らせる。
地球の環境を守ることにつながる
資源化できるプラスチックを誤って燃えるゴミに出すと、燃やしたときに有害物質のダイオキシンが発生する危険性がある。埋め立てた場合も温室効果ガス(メタンガス)が発生するなど環境に悪影響を与えかねない。一人ひとりの心がけが、かけがえのない地球環境を保護することにつながっていくという意識を持っておこう。
焼却炉や埋立地が圧迫されるのを防ぐことにつながる
資源ゴミを燃えるゴミや燃えないゴミなどとして出すと、焼却や埋め立てが必要なゴミの量を余計に増やすことにもなってしまう。その結果、焼却効率が悪くなったり施設の寿命をいたずらに縮めたりするおそれもある。埋立地が圧迫されれば、別の地域に作らねばならないといった問題も発生するだろう。
一人ひとりがゴミを正しく分別することで、そうした不要な問題を生じさせないことが大切だ。
周辺環境の維持にもつながっていく
ゴミを正しく分別しないと、自治体によっては回収してくれない。回収されなかったゴミは腐敗臭や異臭を放つようになったり、カラスなどによる散乱の原因になったりもする。場合によっては町内会やマンションの管理人などから中身を確認されることもある。
出した方が注意を受けるだけで済めばよいが、周辺環境が不衛生になっていくおそれもある。正しく分別することは、住みやすい周辺環境を維持することにもつながっていくと思っておこう。
6. アルミホイルの多くは「燃えるゴミ」だが自治体のルールを確認しよう

お伝えしてきたように、アルミホイル(アルミ箔)は多くの自治体で「燃えるゴミ」として出すよう指定している。だが中には「資源ゴミ」「燃えないゴミ」としている自治体もある。
引っ越したときなどはとくに注意が必要
以前住んでいた自治体では「燃えるゴミ」でも、引っ越し先の自治体では「資源ゴミ」「燃えないゴミ」に指定していることは大いに考えられる。「〜だろう」と決めつけず、きちんと確認しておこう。
結論
アルミホイルは金属ゆえ意外と分別に悩む方は多い。「燃えると灰になる」「有害なガスを発生させない」といったことから基本的には燃えるゴミでOKだが、自治体によって異なるため、まずは何より確認することだ。あわせてゴミを分別することの大切さも、この機会にぜひ再認識しておこう。
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