目次
- 1. ガムテープが剥がれない理由は?上手に剥がすコツも伝授
- 2. ドライヤーを使ったガムテープの剥がし方
- 3. シールはがし剤を使ったガムテープの剥がし方
- 4. 除光液を使ったガムテープの剥がし方
- 5. 食器用中性洗剤を使ったガムテープの剥がし方
- 6. 素材別!ガムテープのベタベタをキレイに取るコツ
- 7. ガムテープを剥がすときにあると便利なアイテム3選
- ドライヤー
- 消しゴム
- ガムテープやベタベタから少し離してドライヤーの温風を30秒程度あてる
- 端のほうからゆっくり剥がしていく
- 残ったベタベタを消しゴムでこするようにして取っていく
- 市販のシールはがし剤
- 消しゴムまたはプラスチック製あるいはシリコン製のヘラ
- 所定の時間放置し、ガムテープをゆっくり剥がしていく
- 残ったベタベタは消しゴムでこする、またはヘラで削る
- 除光液
- カッター
- ラップ
- ティッシュ
- 消しゴム
- ガムテープにカッターで軽く切り込みを入れる
- 除光液を塗ってラップをかぶせる
- 1〜2時間ほど放置したのち、ガムテープを剥がす
- 濡れたティッシュで除光液を拭き、乾拭きもする
- 残ったベタベタを消しゴムでこする
- 食器用中性洗剤
- ラップ
- 消しゴムまたはプラスチック製あるいはシリコン製のヘラ
- ガムテープの表面食器用中性洗剤を塗布する
- ラップをして30〜40分ほど放置したのち、ガムテープを剥がす
- 残ったベタベタは消しゴムでこする、またはヘラで削る
- 水拭きをして洗剤をキレイに落とし、乾拭きで仕上げる
1. ガムテープが剥がれない理由は?上手に剥がすコツも伝授

ガムテープの剥がし方にはいろいろな方法がある。それぞれに適した方法が違うので、ガムテープの状態と、貼り付けた素材についてチェックしておこう。
ガムテープが剥がれにくい理由
ガムテープの強力な粘着力は、粘着剤の粘性と弾性、両方の性質(粘弾性)によるものだ。貼った直後は柔らかい粘着剤も、時間の経過とともに変化する。次第に乾燥し粘弾性が失われることで剥がれにくくなる。
ガムテープやベタベタが残っている「素材」にも注意
ガムテープは素材で剥がし方を変えることも大切だ。具体的な剥がし方は後述するが、たとえばガラスや壁紙、床など素材や場所によっては傷むおそれがあるため注意しよう。素材を傷めず、かつ跡を残さずキレイに剥がすためにも、適切な剥がし方を覚えておこう。
ガムテープを上手に剥がすコツは「引く」こと
ガムテープそのものを剥がすとき、どのような方法を採っているだろうか?まずは端を軽く剥がし、それをつまみながら一気に持ち上げるなどして剥がすという方が多いだろう。ここで、上手に剥がすときのポイントがあるのでお伝えしておく。
【引くように上げていくこと】
たとえば、自分から見て手前から奥へ向かって貼られているガムテープを剥がす場合、最初のきっかけを作るところまでは上述したやり方でよい。ポイントは次だ。剥がすときに奥(自分から見て前方)に向かって引っ張ると、途中で切れたりベタベタが残りやすくなったりする。
そうではなく、手前(自分のほう)に引っ張りながら持ち上げてみよう。ガムテープの状態によってうまく剥がれないこともあるが、奥へ引っ張るよりもキレイに剥がせることが多いので、ぜひ試してみてほしい。
2. ドライヤーを使ったガムテープの剥がし方

ガムテープの粘着剤は温めることで剥がしやすくなる。ドライヤーを使った剥がし方はいろいろな素材に活用できるのでぜひ覚えておこう。
ドライヤーでガムテープや粘着剤のベタベタを剥がす方法
【用意するもの】
【剥がし方】
粘弾性のあるガムテープはもちろん、粘弾性がない古いガムテープにも有効な剥がし方だ。少し長めに温風を当ててからゆっくり剥がそう。ただし熱を加えると傷むおそれがある素材などにはNGだ。
【消しゴムを使ってもベタベタが取れないときの対処方法】
消しゴムでベタベタが取れないときは、ハンドクリームを使ってみよう。指やコットンを使って塗布してからこすると取りやすくなる。
3. シールはがし剤を使ったガムテープの剥がし方

古いガムテープは粘弾性がなくなり、ベタベタにこびりついて取れにくくなる。そうしたガムテープにはシールはがし剤を使った剥がし方がおすすめだ。
シールはがし剤でガムテープや粘着剤のベタベタを剥がす方法
【用意するもの】
【剥がし方】
シールはがし剤をスプレー(または塗布)する
シールはがし剤は粘弾性のあるガムテープやシール、テープなどにも有効なので用意しておくと便利だ。広範囲に貼り付けてあるガムテープでも、シールはがし剤を使えば跡を残すことなくキレイに剥がせる。ただし商品によって使える素材が異なるので、説明は確認してほしい。
シールはがし剤はどれを選べばよい?
シールはがし剤は種類が多いため、用途に適した商品を選ぶことが大切だ。たとえば広範囲のガムテープを剥がしたい場合はスプレータイプ、狭い部分に塗布するならハケタイプなどがよいだろう。コンパクトなスティックタイプは持ち運びに便利だ。
4. 除光液を使ったガムテープの剥がし方

粘着力を弱められる除光液を使った、粘弾性がないガムテープの剥がし方を紹介しよう。必要なものは、除光液とラップ、カッターだ。
除光液でガムテープや粘着剤のベタベタを剥がす方法
【用意するもの】
【剥がし方】
プラスチックや塗装品などは除光液を使うと状態が変質などのおそれがあるほか、水が使えない場所にしか使えないため注意しよう。除光液を吸い込んで気分が悪くなることもあるため、換気をしながら作業に当たってほしい。なお除光液の代わりに消毒用エタノール(アルコール)や酢でも代用できる。ただし酢はにおいがキツいため気をつけよう。
5. 食器用中性洗剤を使ったガムテープの剥がし方
 (2).jpeg)
中性洗剤に含まれる界面活性剤を利用した、粘弾性のないガムテープの剥がし方だ。プラスチックなど、食器用の中性洗剤が使える素材であれば問題なく使用できる。
食器用中性洗剤でガムテープや粘着剤のベタベタを剥がす方法
【用意するもの】
【剥がし方】
放置する際、ラップで覆うと洗剤が浸透しやすくなる。ガムテープの表面がブヨブヨになるまで待つのが剥がし方のポイントだ。ベタベタが残った場合は消しゴムやヘラを使おう。金属製のヘラは素材に傷がつくおそれがあるため、プラスチック製あるいはシリコン製のヘラを使うのがおすすめだ。
6. 素材別!ガムテープのベタベタをキレイに取るコツ

ガムテープそのものや残ってしまったベタベタの取り方を紹介してきたが、ガムテープを貼る素材によって剥がし方を判断することも大切だ。
衣類や布製品のガムテープやベタベタの剥がし方
熱に強い製品が多いため、ドライヤーを使った剥がし方がおすすめだ。残ってしまうベタベタは、食器用中性洗剤を含ませてふやかし、ぬるま湯に浸しながらこするなどして取っていこう。洗濯すると固着するおそれがあるため控えたほうがよい。
木製品のガムテープやベタベタの剥がし方
ドライヤーを当てる、もしくはシンプルに消しゴムで削るといった方法がある。液体が染み込まない製品なら、シールはがし剤やスチームアイロン、除光液などを使う方法も使えるだろう。
プラスチック製品のガムテープやベタベタの剥がし方
ドライヤーを当てる方法がおすすめだが、加熱しすぎると変形するといったリスクがあるため、心配なときは控えたほうが無難だ。代わりにシールはがし剤や食器用中性洗剤、消しゴムなどを駆使して剥がすなどしよう。
ガラス製品のガムテープやベタベタの剥がし方
シールはがし剤や除光液を使うと剥がしやすい。ドライヤーなどもOKだ。
金属製品や陶器製品のガムテープやベタベタの剥がし方
ガラス製品と同様に、シールはがし剤や除光液、ドライヤーなどを使ってみよう。
壁や壁紙のガムテープやベタベタの剥がし方
素材によるが、シールはがし剤(使っても問題ない素材であることが前提)やステッカーリムーバーといったアイテムを使う方法がある。あるいは消しゴムで地道にこするなどだ。土壁だった場合は、サンドペーパーやカッターで削るといった方法もある。
7. ガムテープを剥がすときにあると便利なアイテム3選

ガムテープや残ったベタベタを剥がす際にひとつ持っておくと便利なアイテムを紹介しよう。
高森コーキ「シールはがし剤」
液垂れしにくいジェルタイプのシールはがし剤だ。長時間放置された頑固なベタベタにも効果があるという。ヘラ付属なのもポイントが高い。
3M(スリーエム)「クリーナー30」
のりに留まらず、油汚れや落書きなど幅広い汚れ落としに使えるクリーナー。石油系溶剤を使用しておらず、使用後も水で簡単に洗い流せる。
ワイエステック「超強力両面テープ粘着剤はがし 泡タイプ」
液垂れしにくい泡タイプのシールはがし剤。ガムテープのベタベタはもちろん、強力な両面テープののりも除去できる。プラスチックやゴムには使えないので気をつけよう。
結論
ガムテープの剥がし方を誤ると粘着剤のベタベタが残ったり素材を傷めたりする。素材や状態に合わせて適切な剥がし方を選択しよう。まずはいろいろな素材に対応できるドライヤーを試し、剥がれないときはシールはがし剤や除光液、食器用中性洗剤などで再チャレンジだ。時間が経つほど剥がれにくくなるので、気づいたときに速やかに剥がしておこう。