目次
- 1. 水筒のカビの原因は?
- 2. 水筒のカビ取りに使用する洗剤は?実は塩素系漂白剤も使える?
- 3. 水筒のカビを落とす方法
- 4. 水筒のカビを落とすときの注意点
- 5. 水筒にカビが生えるのを防ぐ方法
- 6. カビが生えた水筒は「買い替え」がおすすめ
- 食器用中性洗剤
- 酸素系漂白剤(オキシクリーンなど)
- 重曹
- アルコール除菌スプレー
- 水筒とふた、ゴムパッキンなど外せるパーツはすべて分解する
- 水筒に50℃程度のお湯を注ぎ、酸素系漂白剤を適量溶かす
- ふたは閉じずにそのままで1時間ほど放置する
- 桶にも50℃程度のお湯をはり、酸素系漂白剤を適量溶かす
- 桶にゴムパッキンなどのパーツを浸し、30分〜1時間ほど浸け置きする
- 時間になったら水筒や外したパーツを流水でよくすすぐ
- 水筒や各パーツが完全に乾いてから元に戻す
- 外せるパーツはすべて分解する
- 食器用中性洗剤をぬるま湯で薄めて洗浄液を作る
- 柄がついたボトルブラシやスポンジブラシに洗浄液を含ませる
- 水筒の中を丁寧に洗う
- 洗浄液を食器洗い用のスポンジに含ませる
- 水筒の外側、飲み口、ふた、ゴムパッキンなどをスポンジで丁寧に洗う
- 流水でよくすすぎ、完全に乾かしてから元に戻す
1. 水筒のカビの原因は?

水筒の底やゴムパッキンなどに黒っぽい汚れがあったら、それはカビかもしれない。水筒にカビが生えてしまう原因から見ていこう。
お手入れ不足による「汚れ」
水筒にカビが生えてしまう原因の多くは、お手入れ不足によるものだ。飲み物の成分や着色による汚れ、口の中の汚れなどが水筒の中で混じり合い、雑菌が繁殖する。適度な水分や温度、それにエサとなる汚れが残る水筒の中は、カビの生育・繁殖に適した環境というわけだ。
【気密性が高い水筒が増えたことも要因のひとつか?】
最近の水筒は気密性が高いものが多く、パッキンの数が増えたり構造が複雑になったりしている。そのため毎日水筒を洗っている方でも、隅々までお手入れが行き届いていないおそれがある。洗い残した汚れが原因となり、カビが発生してしまうことも考えられるだろう。
洗ったあと「よく乾かさない」のもNG
洗ったあと、完全に乾く前にキャップで密閉してしまうといった場合もカビが生えるおそれがある。必ず風通しのよい場所などで完全に乾いたのを確認してから元へ戻そう。パッキンの隙間なども水分が乾きにくいので、ティッシュなどで拭き取るといった工夫をするとよいだろう。
飲み物を入れたまま放置するのもNG
当然、飲み残しを入れたまま洗うのを忘れてしまったというケースも要注意だ。中で雑菌が繁殖したり飲み物が腐ったりすればカビが生えてしまうリスクも増大する。その日のうちにキレイに洗って乾かすように心がけよう。
水筒のカビに気づかず飲んでしまうとどうなる?
個人差があるため断言できないが、ごく微量であれば影響がない方もいるだろう。だが微量でも長期にわたってその水筒を使用し続けた場合、あるいは抵抗力が弱い子どもなどが口にした場合などは、体調に異変をきたすことも想定される。気づいた時点で速やかに使用を中止するとともに、念のため医療機関を受診するか電話・メールなどで相談するなどしよう。
2. 水筒のカビ取りに使用する洗剤は?実は塩素系漂白剤も使える?

水筒に生えたカビはどのような洗剤を使って落とすのが正解なのだろうか?
洗剤は何を使う?
水筒の洗浄に使用するのはこれらのアイテムだ。食器用中性洗剤や重曹などは基本的にカビを落とす効果が低いため、ごく軽度の場合に試してみるといった程度になるかもしれない。列挙したようなアイテムで落とせないときは水筒の買い替えを検討しよう。
「塩素系漂白剤(アルカリ性洗剤)はNG」はホント?
水筒の洗浄に塩素系漂白剤(アルカリ性洗剤)が「一律NG」という情報も散見されるが、水筒の素材に使用できるものであれば塩素系漂白剤(アルカリ性洗剤)を使ってもよい。たとえば「キッチンハイター(花王)」はステンレス容器やシリコン製品にも使用できると書かれているし「カビキラー除菌@キッチン 漂白・ヌメリとり(SCジョンソン)」などもステンレスOKだ。
ただし水筒側で塩素系漂白剤(アルカリ性洗剤)の使用をNGとしていることもある。また水筒本体はOKでもほかのパーツはNGというケースがあるかもしれない。事前に必ず水筒の取扱説明書やメーカーのホームページなども確認し、確実に使用できる場合のみに留めたほうがよいだろう。
3. 水筒のカビを落とす方法

酸素系漂白剤を使用して水筒に生えたカビを落とす方法を解説する。
水筒のカビ取りの手順
表面の軽いカビであれば、食器用中性洗剤とスポンジで落とせることもある。だが黒カビなどはとくに、パッキンに深く根を張っている場合がある。食器用中性洗剤よりは酸素系漂白剤のほうが高い洗浄力が期待できるのでおすすめだ。
カビを落とした水筒はそのまま使い続けても大丈夫?
見た目はキレイになったとしても、一度カビが生えた水筒を使い続けるのはどこか不安なものだ。それに、上述のようにカビはゴムパッキンなどに根を張っていることがある。お手入れ不足などが続けばあっという間にカビが再発してしまうかもしれない。
【できればパッキンは交換したほうが安心】
たとえば魔法瓶などの製造・販売を手がける象印マホービンでは、カビはなかなか落ちないことからパッキンの交換を推奨している。使い続ける、買い換えるは個人の判断にお任せするしかないが、根を張っているリスクを考えるとパッキンを新しいものに交換して使い続けるか、思い切って買い換えるといったことも検討したほうがよいだろう。
4. 水筒のカビを落とすときの注意点

水筒のカビを取るときに注意したいポイントがある。知らずにやってしまうと水筒の劣化などを招くおそれがあるため、洗浄方法とあわせて覚えておこう。
金属のたわしや硬いスポンジなどでゴシゴシこすらない
頑固なカビを落とす際、金属のたわしや硬いスポンジ、ブラシなどで強くこするのはNGだ。黒カビは力づくで落とせるものではないうえ、水筒についた傷に汚れが入り込めばさらなる雑菌やカビの繁殖を招くおそれもある。
熱湯・食洗機・煮沸消毒なども要注意
熱湯を注いだり食洗機を使ったり、煮沸消毒をしたりした場合、熱で変形するといったトラブルを招くことがある。必ず耐熱温度を確認するとともに、適切なお手入れ方法について事前に確認しておこう。
5. 水筒にカビが生えるのを防ぐ方法

水筒にカビが生えるのを防ぐためのポイントをお伝えする。
水筒のカビを防ぐには汚れや水分を残さないことが大切
水筒のカビの原因は多くが汚れあるいは水分である。使ったあとはその日のうちに丁寧に洗い、汚れを残さないようにすることが重要だ。洗ったあとも水分を完全に飛ばしてからキャップをしよう。とはいえ毎日のように酸素系漂白剤を使って洗浄する必要はない。日々のお手入れの目的はカビの原因となる汚れを残さないことである。そのためのお手入れ方法を紹介しておこう。
水筒のカビを予防するための日々のお手入れ方法
ゴムパッキンが複雑な構造をしている水筒は、指先や指の腹などを使って奥までしっかり洗浄しよう。水筒のカビを防ぐには、日々の丁寧なお手入れが大切だ。
6. カビが生えた水筒は「買い替え」がおすすめ

水筒に生えたカビを落とす方法について解説してきたが、やはりいったんカビが生えた水筒は、ごく軽いケースを除き買い替えたほうがよいだろう。買い換える頻度が高い製品でもないし、そこまで高価な製品でもない。口に触れるものなので、清潔な水筒を安心して使えたほうが余計な心配をせずに済むし、アレルギーなどを防げたとすればむしろ安上がりだ。
結論
水筒のカビは、汚れや水分が主な原因である。酸素系漂白剤を使ってみて落ちなければ買い換える、あるいは落ちても気になるようなら買い換えるのがおすすめだ。毎日水筒を使う方は面倒な日もあるかもしれないが、大切な水筒を長く使っていくためにもぜひ、丁寧なお手入れを心がけてほしい。