1. 押し洗いとは

大切な衣類やシワ、伸び縮みが生じては困る衣類を全体的に洗いたいときは、押し洗いがおすすめだ。まずは押し洗いのキホンから確認していこう。
押し洗いとは
押し洗いとは手洗い洗濯の一種で、文字通り衣類を「押して洗う」方法である。もちろん一方的に押し続けるわけではなく、手で上から押す、離す(場合によっては軽く持ち上げる)といった作業を繰り返す。
手洗いには押し洗いのほかにも「振り洗い」「つまみ洗い」「もみ洗い」「たたき洗い」といった方法がある。このうち、押し洗いと振り洗いは衣類全体を洗う方法で、そのほかはシミや汚れなどを部分的に落とす際によく用いられる洗い方である。
手洗いには押し洗いのほかにも「振り洗い」「つまみ洗い」「もみ洗い」「たたき洗い」といった方法がある。このうち、押し洗いと振り洗いは衣類全体を洗う方法で、そのほかはシミや汚れなどを部分的に落とす際によく用いられる洗い方である。
2. 押し洗いが向いている服とは?

押し洗いが向いているのはどういった服なのだろうか?また、押し洗いすべきかどうかはどうやって判断すればよいのだろうか?続いては、そんな疑問を解消していこう。
押し洗いが向いている服とは?
押し洗いは手洗いの一種とお伝えした。したがって、押し洗いが向いている服は手洗いが推奨される服と考えてよい。ただし同じ手洗いでも、こすり洗いなどは繊維同士をゴシゴシこすり合わせる強めの手洗いだ。押し洗い向きの服は、そうしたわずかなダメージも避けたい素材のものだろう。具体的にはニットのセーター、シルクやカシミヤといった繊細な素材や、シワや伸縮が生じやすい素材の服である。
ただし、そうした素材でも色柄ものは色落ちのリスクがある。押し洗いをする前に洗剤の原液を目立たない部分につけておき、白い布でトントン叩くなどして色落ちのリスクがないか確認しておこう。
ただし、そうした素材でも色柄ものは色落ちのリスクがある。押し洗いをする前に洗剤の原液を目立たない部分につけておき、白い布でトントン叩くなどして色落ちのリスクがないか確認しておこう。
押し洗いすべきかどうかの判断は?
素材もそうだが、もうひとつ洗濯表示も忘れずにチェックしよう。そもそもご家庭での水洗いがNGとされているものもあるためだ。洗濯表示に「手洗イ」の文字、あるいは「桶に手」のイラストがあれば、手洗いができる服である。あとは素材を見極め、押し洗いにするのかそのほかの洗い方にするのかを決めよう。
もちろん、手洗いが指定されていない服であっても、大切にしたいものであれば押し洗いをしてもよい。手洗いというと少々面倒に感じるかもしれないが、素材には優しい洗い方なのでマスターしておいて損はないはずだ。
もちろん、手洗いが指定されていない服であっても、大切にしたいものであれば押し洗いをしてもよい。手洗いというと少々面倒に感じるかもしれないが、素材には優しい洗い方なのでマスターしておいて損はないはずだ。
3. 押し洗いの手順は?洗濯機は絶対にNG?

続いて、押し洗いの手順を説明するとともに、洗濯機は絶対に使ってはいけないのかといった疑問にお答えする。
押し洗いの手順
1.桶に30℃以下の水をはる
2.洗剤を適量溶かす
3.服を畳んで「2」の洗濯液に浸す
4.手のひらで上から「押す」、下から軽く「持ち上げる」を20〜30回ほど繰り返す
5.畳んだままで洗濯機に入れ、30秒を目安に脱水する
6.桶の水をはりかえ、「押す→軽く持ち上げる」を繰り返してすすぐ
7.「6」を、水をはりかえながら2〜3回繰り返す
8.洗濯機に入れて30秒を目安に脱水する
以上が、一般的な押し洗いの手順だ。洗剤はオシャレ着用といった中性タイプがおすすめなので用意しておこう。また「3」で服を畳むときは、汚れている部分が表側にくるようにしよう。洗濯機で脱水するのは、手で絞ってしまうと逆に繊維を傷めやすいからである。ダメージやシワなどが心配な方は、ネットに入れてから脱水しよう。
2.洗剤を適量溶かす
3.服を畳んで「2」の洗濯液に浸す
4.手のひらで上から「押す」、下から軽く「持ち上げる」を20〜30回ほど繰り返す
5.畳んだままで洗濯機に入れ、30秒を目安に脱水する
6.桶の水をはりかえ、「押す→軽く持ち上げる」を繰り返してすすぐ
7.「6」を、水をはりかえながら2〜3回繰り返す
8.洗濯機に入れて30秒を目安に脱水する
以上が、一般的な押し洗いの手順だ。洗剤はオシャレ着用といった中性タイプがおすすめなので用意しておこう。また「3」で服を畳むときは、汚れている部分が表側にくるようにしよう。洗濯機で脱水するのは、手で絞ってしまうと逆に繊維を傷めやすいからである。ダメージやシワなどが心配な方は、ネットに入れてから脱水しよう。
洗濯機は絶対にNG?
洗濯機には「ドライ」「手洗い」「オシャレ」など弱水流で洗えるモードがある。洗うときに洗濯槽をあまり動かさず、また脱水も短めに設定されているという、素材に優しいモードだ。押し洗いがどうしても難しいときなどは、洗濯機のそうしたモードを使うとよい。ただし絶対にシワができない、あるいは縮まないといった洗い方ではないので、覚えておいてほしい。
4. 押し洗いをした服の乾かし方

最後に、押し洗いをした服の乾かし方を解説する。せっかく上手に押し洗いができても、乾かし方が誤っているとシワができたり伸びたりしてしまうことがある。押し洗いをしたあとも気を緩めないように気をつけよう。
押し洗いをした服の乾かし方
押し洗いをした服は、風通しのよい場所で乾かす。洗濯表示をチェックして「陰干し」が指定されていれば日陰に干そう。なおセーターなどをハンガーに掛けてしまうと、自重で伸びたり型崩れを起こしたりする可能性が高い。押し洗いをしたあとは「平干し」がおすすめだ。平干しネットを広げて、服を寝かせるように置くだけなので難しくはない。平干し用のネットは、通販や100均、ホームセンターなどで簡単に手に入るので、ひとつ持っておくと重宝するだろう。
平干しネットがなければ、ピンチハンガーの上に載せたり、ランドリーバスケットを逆さにして上に載せたりする方法もある。シャツや薄手のカーディガンなど、ハンガーに掛けても問題ないアイテムもあるが、心配なときは平干しをおすすめする。
平干しネットがなければ、ピンチハンガーの上に載せたり、ランドリーバスケットを逆さにして上に載せたりする方法もある。シャツや薄手のカーディガンなど、ハンガーに掛けても問題ないアイテムもあるが、心配なときは平干しをおすすめする。
結論
押し洗いの基礎知識から手順、乾かし方までポイントを絞って解説してきた。ニットのセーターなど、大切な衣類を洗濯する際は押し洗いがおすすめだ。押し洗いで一度に大量に衣類を洗うのは大変だが、手順は難しくないのでぜひこの機会にマスターしておこう。