1. 洗濯機に風呂水を使っても大丈夫なの?
お風呂の残り湯を洗濯機に使う際に一番心配に思うのは衛生面だろう。せっかく洗濯するのに、風呂水で洗濯したせいで雑菌が付着や臭いが発生したら意味がない。
衛生微生物研究センターが実施した検査では、風呂水の雑菌は入浴する人が多くなるほど雑菌も増える傾向がある。しかも一晩放置すると入浴直後と比べて約1,000倍に増える。
できるだけキレイな残り湯を洗濯機に使いたいなら、風呂水を汚さないように使ったり、入浴後すぐに洗濯機に使用したりするのがおすすめだ。
衛生微生物研究センターが実施した検査では、風呂水の雑菌は入浴する人が多くなるほど雑菌も増える傾向がある。しかも一晩放置すると入浴直後と比べて約1,000倍に増える。
できるだけキレイな残り湯を洗濯機に使いたいなら、風呂水を汚さないように使ったり、入浴後すぐに洗濯機に使用したりするのがおすすめだ。
風呂水を汚さないようにするには?
残り湯を洗濯機に使用したいなら、できるだけ風呂水を汚さない工夫をしよう。以下を実行するだけでも雑菌の繁殖を防ぐことができる。
1.浴槽に入る前に髪と身体を洗う
2.タオルを湯船に入れない
3.浴槽に浸かっていないときはふたを閉めておく
4.入浴後は風呂水の中のゴミや髪の毛などを取り除く
1.浴槽に入る前に髪と身体を洗う
2.タオルを湯船に入れない
3.浴槽に浸かっていないときはふたを閉めておく
4.入浴後は風呂水の中のゴミや髪の毛などを取り除く
2. 洗濯機に風呂水を使うメリット
風呂水を洗濯機に使用すれば、節水や節約になるのに加えて汚れが落ちやすくなるというメリットもある。
節水効果で水道代が節約できる
2020年6月20日現在、東京都水道局のホームページに記載されているデータ(※1)によると、風呂水のうち約90Lを毎日洗濯機や掃除などに使用すれば、30日間で約650円の節約になるとされている。(単価0.24円で計算)
65Lの洗濯機で毎日1回(1ヵ月30日とする)洗濯した場合、洗いの工程で風呂水を使用すれば1,950L節水できる。1,950L×0.24円=468円の節約になる計算だ。1ヵ月468円×12ヵ月と計算すると、年間で5,616円も節約できることになる。
65Lの洗濯機で毎日1回(1ヵ月30日とする)洗濯した場合、洗いの工程で風呂水を使用すれば1,950L節水できる。1,950L×0.24円=468円の節約になる計算だ。1ヵ月468円×12ヵ月と計算すると、年間で5,616円も節約できることになる。
温かい風呂水を使うことで汚れが落ちやすくなる
風呂水は水道水に比べて温度が高い。洗濯機に風呂水を使うことで、洗濯物に付着した皮脂などの油汚れが落ちやすくなるというメリットもある。
3. 洗濯機での風呂水の正しい使い方
洗濯機に風呂水を使うことでメリットが得られる。しかし使い方を間違えると、風呂水の雑菌や入浴剤のせいで洗濯槽や洗濯物を汚したり、傷めたりしてしまうことがある。
以下の内容を確認して正しく使おう。
以下の内容を確認して正しく使おう。
風呂水はすすぎでは使わない
洗濯機で風呂水を使うのは洗いの工程だけにして、すすぎでは水道水を使用するのがポイントだ。
風呂水は水道水と比べると雑菌が多い。洗いの工程では洗剤を使うため雑菌の繁殖が抑えられるが、洗剤を使わないすすぎの工程にも風呂水を使うと、かえって洗濯物に汚れが付着する恐れがある。
風呂水は水道水と比べると雑菌が多い。洗いの工程では洗剤を使うため雑菌の繁殖が抑えられるが、洗剤を使わないすすぎの工程にも風呂水を使うと、かえって洗濯物に汚れが付着する恐れがある。
入浴剤を使用した風呂水は要注意
入浴剤の中には残り湯を洗濯機で使うのに適さないものがある。入浴剤を入れた風呂水を洗濯機に使用したい場合は、入浴剤のパッケージ裏の説明書などを見て、洗濯機で使用できるか確認しよう。
中には洗濯物に色や臭いが移ったり、洗濯槽を傷めたりしてしまうものもある。
中には洗濯物に色や臭いが移ったり、洗濯槽を傷めたりしてしまうものもある。
4. 洗濯機には風呂水ポンプで残り湯を移そう
残り湯を洗濯機で使う場合、風呂水を浴槽から洗濯機に移さなくてはいけない。バケツを使用する方法もあるが、時間と労力がかかる。おすすめは風呂水ポンプを使うことだ。
風呂水ポンプとは
風呂水ポンプは浴槽の残り湯を洗濯機まで吸い上げる装置だ。ホースの先に付いているポンプを風呂水に入れてセットすれば、残り湯を洗濯機に自動で移し替えてくれる。
初めから風呂水ポンプが付いているタイプの洗濯機なら、風呂水を使用するのが洗いだけか、すすぎにも使用するかを設定すれば自動で洗濯をしてくれる。
もし洗濯機に風呂水ポンプが付いていなくても、購入すれば使用できる。風呂水ポンプにはポンプのみを販売しているものもあるので、ホース付きかどうか確認してから購入しよう。購入する場合は別途コンセントなどから電源を確保する必要がある。
初めから風呂水ポンプが付いているタイプの洗濯機なら、風呂水を使用するのが洗いだけか、すすぎにも使用するかを設定すれば自動で洗濯をしてくれる。
もし洗濯機に風呂水ポンプが付いていなくても、購入すれば使用できる。風呂水ポンプにはポンプのみを販売しているものもあるので、ホース付きかどうか確認してから購入しよう。購入する場合は別途コンセントなどから電源を確保する必要がある。
風呂水ポンプの使い方
洗濯機に風呂水ポンプがついている場合は、ホースを伸ばしてポンプ部分を浴槽に沈めてから、洗濯機のボタンで風呂水を使う設定をすれば、あとは自動で行ってくれる。
別途風呂水ポンプを購入した場合は、まず説明書に従って洗濯機に風呂水ポンプを接続する。あとはポンプ部分を浴槽に沈めて電源を入れるだけだ。
風呂水ポンプに自動停止タイマーがついていない場合は、洗濯物が浸かるくらいまで水が溜まるのを確認する必要がある。
別途風呂水ポンプを購入した場合は、まず説明書に従って洗濯機に風呂水ポンプを接続する。あとはポンプ部分を浴槽に沈めて電源を入れるだけだ。
風呂水ポンプに自動停止タイマーがついていない場合は、洗濯物が浸かるくらいまで水が溜まるのを確認する必要がある。
結論
風呂水を洗濯機に使用すれば節水になり、節約にも繋がる。水道水よりは雑菌が含まれているが、洗いの工程だけに使用するならそこまで気にする必要はない。今回紹介した風呂水を使用するときの注意点やポイントを参考にして、風呂水を有効に活用してほしい。