コートのシワ伸ばし方法4選！アイロン不要の方法やシワを防ぐコツも！

本稿ではコートのシワ伸ばしの方法も紹介するが、そもそも原因を把握しておかないと再発してしまうだろう。簡単に、コートにシワができる原因について解説しておく。

腕（肘）や肩といった、よく動く部分はとくに圧力がかかったり重みがかかったりする。これによって繊維が崩れてシワが発生してしまうというケースがほとんどだ。収納や保管方法が悪く、折り曲がった状態のまま長期間放置してしまった場合なども頑固なシワができやすい。

相手にだらしない印象や不衛生な印象を与えかねないため、シワがついたコートをそのまま着るのはおすすめしない。

「シワ伸ばし」といえばスチームアイロンを思い浮かべる方も多いだろう。注意点とやり方を解説する。

先に洗濯表示を確認し、アイロンがけできるかを確かめよう。アイロンのマークがついているコートであればOKだ。一般的にポリエステルのコートはアイロンがけに対応しているが、ウール、カシミヤ、アンゴラなどは生地を傷めるおそれがあるため控えたほうが無難だろう。

洗濯表示の詳細な説明については省かせていただくので、よくわからない方はぜひ消費者庁のホームページで確認しておいていただきたい。（※1）（※2）

スチームアイロンの代わりに衣類スチーマーを使ってもシワ伸ばしができる。やり方はほぼ同じだ。衣類スチーマーはハンガーにかけたままでもシワ伸ばしができるため、ひとつ持っておくと役立つかもしれない。

スチームアイロンも衣類スチーマーも持っていないという方は、霧吹きを使ったシワ伸ばしにチャレンジしてみてはいかがだろうか？

シワが頑固なときは一度で伸ばしきれないこともあるため、その際は何度か繰り返してみよう。冬であれば、コートに加湿器の蒸気を含ませてシワを伸ばすこともできる。

湿ったコートを乾かす必要があるため、急いでいるときにはおすすめしない。どうしてもこの方法しかないときは、ドライヤーの温風を使うなどして少しでも早く乾かそう。もちろん、水濡れNGの素材を使用したコートもこのやり方ができないため、ほかの方法を選ぼう。

もうひとつ、スチームアイロンや衣類スチーマーをお持ちでない方、あるいはアイロンNGのコートだった場合に向けての方法を紹介する。

蒸気を含ませたあとに自重でシワを伸ばすというやり方だ。出張先のホテルなどで役立つかもしれない。ウールやカシミヤなどデリケート素材のコートは、スチームアイロンではなくこの方法のほうが安心だろう。カビが生えないようにコートをしっかり乾かすこともお忘れなく。

こちらも出張先のホテルなどでできる方法だ。

スチームアイロンも衣類スチーマーもない、出張先のホテルにドライヤーだけはある、という場合はこうした方法も選択肢になる。

シワを完全に防ぐことは難しいが、少しでもシワになりにくいようにするための取り扱い方について知っておいて損はないはずだ。

ハンガーのサイズが合わないと型崩れしてシワになることがある。専用のハンガーなどをきちんと選ぶように心がけよう。また何日も同じコートを着ていると、その分だけシワができやすくなる。頑固なシワは伸ばしづらいため、2〜3着をローテーションするのもおすすめだ。

また体格に合わないと変な部分にシワができてしまうことがある。自分に合うサイズのコートを選ぶことも大切だ。これからコートを購入するなら、そもそもシワになりにくい素材（ポリエステル、ナイロンなど）を選ぶというのもおすすめである。

コートのシワはよほど頑固でなければ自宅でも伸ばせる。ただし洗濯表示を確認してアイロンOKのコートか、温度設定はどれくらいが適切かといったことは必ず確認しよう。シミなどの汚れがあるときはクリーニング店に持ち込む方法もあるので覚えておこう。

コートのシワ伸ばしは湿らせるのがポイントだ。シワ伸ばしだけを受け付けてくれるクリーニング店が近くにあればよいが、そうでないときや出張先のホテルなどでシワを伸ばしたいときなども、本稿で紹介した技を知っていれば役立つ可能性がある。クリーニングに出す手間や費用などもかからないので、ぜひ覚えておいていざというときに思い出してほしい。

（参考文献）