1. 固形石鹸は保管方法が重要な理由

固形石鹸は、とにかく保管方法が重要になる。その理由を見ていこう。
「ヌメヌメ」は雑菌の温床に
固形石鹸は水またはお湯で溶かして使うものだ。つまり水やお湯に溶けやすい製品である。そのため、水に濡れやすいお風呂の床や鏡の前、洗面ボウルのすぐ横などで保管していると濡れてしまうことがある。ヌメヌメした固形石鹸は雑菌が繁殖するのに格好の状態だ。せっかく顔や体をキレイにするための固形石鹸も、保管方法を誤ると不衛生になってしまう。これが、固形石鹸の保管方法が重要であるといういちばんの理由だ。
汚れの原因にもなる
たとえばお風呂の床に直接石鹸を置いて保管しているとしよう。雑菌の繁殖が懸念されるのももちろんだが、皮脂や抜け毛などと絡まり合うとお風呂の床も汚れてしまう。当然、掃除が大変だ。保管方法ひとつで掃除の負担が変わるということも覚えておこう。
どんどん溶けてしまう
もうひとつ、水やお湯が頻繁にかかる場所に保管していると、固形石鹸が溶けて徐々に小さくなってしまう。よほどでなければ極端に小さくなることはないだろうが、長い目で見ればその分コストがかかることになる。固形石鹸を少しでも長持ちさせるという観点からも、保管方法は重要だ。
2. 固形石鹸を上手に保管するポイント

続いて、固形石鹸を保管するうえでのポイントを見ていこう。
固形石鹸を上手に保管するためのポイントとは?
お伝えしたように、固形石鹸は水やお湯で簡単に溶けてしまう。それに、濡れた状態が続けば汚れや雑菌の温床となってしまう。すでにお分かりの方も多いかもしれないが、固形石鹸を上手に保管するポイントは「水気を切る」ことだ。具体的に説明しよう。
使用後は水気を切ってから保管する
固形石鹸を使用したあとは、毎回水気を切ってから保管しよう。最初は面倒に感じるかもしれないが、習慣化してしまえば苦にはならないはずだ。キッチンペーパーあるいはタオルなどを使って、固形石鹸の水気を拭き取っておこう。
水やお湯がかかりにくい場所に保管する
床や壁の低い位置、蛇口のそばなどに保管するのも、できれば避けたほうがよいだろう。固形石鹸を使っていないときも水やお湯がかかりやすいためだ。蛇口よりも高い場所、あるいは毎回取りに行くのが面倒かもしれないが、水回りから少し離れた場所に保管するのはいかがだろうか。ただし、シャワーより高い位置となると逆に高すぎるおそれがある。その場合は、シャワーの対面などできるだけ離れた場所に保管しよう。
水切れのよいアイテムを使う
固形石鹸の保管に、石鹸置き(ソープディッシュ)を使っているご家庭も多いだろう。お使いの石鹸置きの水切れはいかがだろうか?水が溜まってしまう場合、ヌメヌメが発生して雑菌が繁殖しやすい。メッシュ状になっていて水が切れるタイプを使うのがおすすめだ。あるいは、ネットに入れて吊るしてしまう方法もある。吊るしておけばお風呂の床や洗面台の天板に触れることはないし、通気性も確保できるという利点がある。
3. 固形石鹸の保管におすすめのアイテム

最後に、固形石鹸の保管にピッタリなアイテムを3選、紹介しよう。
レック「マグネット 石けん皿」
お風呂場の壁が磁石に対応しているご家庭向けの商品だ。強力な磁石で壁に取り付けることができる。ふた付きで水やお湯がかかりにくく、ステンレスワイヤーなので水切れもバッチリだ。
ソイル「珪藻土 ソープディッシュ」
洗面台などに固形石鹸を保管する際におすすめなのがこちら。吸水性、調湿性などに優れた珪藻土で作られているため、置いておくだけで水分を吸収し乾燥を促してくれる。お風呂場に使えるよう、耐水性も考えられている商品だ。
ダルトン「マグネット ソープホルダー」
固形石鹸を宙に浮かせて保管できるという、珍しいアイテムだ。固形石鹸側に金具を取り付け、ホルダー本体は壁(鏡)に吸盤で取り付ける。本体の先端に磁石が付いており、固形石鹸の金具とガチっとくっつく仕組みだ。
結論
固形石鹸は、濡れたままだと雑菌が繁殖して不衛生になるだけでなく、溶けてしまうので保管方法が重要になる。水気を切ること、水やお湯がかかりにくい場所を選ぶこと、水切れのよいアイテムを使うことなど、ポイントを押さえて上手に保管しよう。