1. 仏壇を掃除する前にすべきこと

仏壇の掃除はいつ行うべきか、必要な準備はあるのかなど、確認しておきたいポイントを紹介する。準備を整えることで掃除がスムーズになるので、ぜひチェックしてほしい。
掃除はいつするべき?
仏壇の掃除をする時期には特に決まりはないので、時間があるときに行おう。定期的なお手入れで清潔に保ち、年末やお盆、故人の命日などの節目に本格的な掃除をするのがおすすめだ。
ただし、木で作られた仏壇は湿気に弱い。カビが生えるリスクがあるので、雨の日や湿度が高い日はできるだけ避け、天気がよい日に掃除をしよう。
ただし、木で作られた仏壇は湿気に弱い。カビが生えるリスクがあるので、雨の日や湿度が高い日はできるだけ避け、天気がよい日に掃除をしよう。
掃除をする前の準備
仏具の配置は複雑なので、掃除後に戻す位置がわからなくなる可能性がある。写真を撮影しておけば正しい配置がわかるだろう。また、新聞紙など仏具を置く場所も用意しておきたい。
掃除をする前はご本尊様とご先祖様に掃除をすることを知らせる。お線香をたいて合掌礼拝したら、一言確認をとっておこう。掃除が終わったあとも同じように知らせるのがポイントだ。
掃除をする前はご本尊様とご先祖様に掃除をすることを知らせる。お線香をたいて合掌礼拝したら、一言確認をとっておこう。掃除が終わったあとも同じように知らせるのがポイントだ。
2. 基本的な仏壇の掃除方法

簡単な掃除を定期的に行えば仏壇をキレイに保てる。日常的なお手入れの仕方について手順を紹介するので、ぜひ実践してほしい。必要な道具は羽根バタキと仏壇専用のクロスだけだ。
- 羽根バタキを使ってホコリをはらう
- 汚れが酷い部分は専用クロスで乾拭きする
基本的な掃除の頻度は1週間に1回ほどが目安だ。仏壇を傷つけたり仏具を倒したりしないように、丁寧に掃除を行おう。お供えは悪くなるまえに交換し、線香の灰が落ちたらすぐに拭き取るようにすれば清潔に保てる。
3. 本格的な仏壇の掃除方法

年末やお盆などの節目には、仏壇から仏具を取り出して徹底的に掃除をしよう。仏壇と仏具の掃除方法と、適した道具について解説する。
本格的な掃除方法
舞い上がるホコリ対策として仏壇の掃除を始めるまえに窓を開ける。ホコリは下に落ちるので、上から下に向かって掃除をするのがポイントだ。金箔がついた仏壇を掃除する場合は、手の脂が付着しないように白手袋をはめておこう。
- 仏壇にある仏具を全て取り出す
- 羽根バタキを使ってホコリを掃除する
- 仏壇専用のクロスで乾拭きをする
- 仏壇の外側を羽根バタキとクロスで掃除する
- キレイになったら仏具を元に戻す
欄間やご本尊、脇仏などの細かい部分は筆タイプの羽根バタキで掃除しよう。燭台や経机にロウソクが垂れた場合はロウ落としが有効だ。
仏壇は水拭きができないので、乾拭きで汚れが落ちないときは艶出し液を使う。専用クロスに塗布してから優しく拭くのがポイントだ。仕上げとして全体に塗って艶をだしてもよいだろう。
仏壇は水拭きができないので、乾拭きで汚れが落ちないときは艶出し液を使う。専用クロスに塗布してから優しく拭くのがポイントだ。仕上げとして全体に塗って艶をだしてもよいだろう。
仏具の掃除方法
仏壇から取り出した位牌や仏具も掃除が必要だ。仏具の種類や材質別に掃除方法を解説するので、ぜひ参考にしてほしい。
- 位牌:羽根バタキでホコリをはらって専用クロスで乾拭きする
- 真鍮製の仏具:金属磨き粉を使って磨く
- 金メッキやセラミック加工の仏具:専用クロスで軽く拭く
仏具の材質がわからない場合は仏壇の専門店で相談しよう。間違った方法で掃除をすると変色する可能性があるので、必ず確認してから掃除をしてほしい。
4. 金仏壇の掃除は注意が必要

仏壇にはさまざまな材質が使われており、掃除方法を間違えるとトラブルにつながる。3つの注意点について解説するので、あらかじめ確認しておこう。
金色の部分に触れない
金色の部分には金箔や金粉が使用されているため、剥がれたり指紋や汗がついたりすると見た目が損なわれる。仏壇はもちろん仏具や位牌も、金色の部分を避けて掃除してほしい。自分で掃除をするのが難しいようなら専門業者への依頼も検討しよう。
水や洗剤を使わない
仏壇や仏具の掃除には水や洗剤、アルコールスプレーは使えない。基本的な掃除は乾拭きで行い、汚れが酷いようなら仏壇や仏具専用の掃除道具を用意する。商品によって使える材質が異なるので、確認してから購入しよう。
破損に注意する
吊灯篭(つりどうろう)を無理に外すと破損の原因になる。外せない部分はそのままホコリを払い、傷つけないように掃除をしよう。扉の蝶番など細かい部分もチェックし、ネジがゆるんだり破損したりしている場合は、掃除のまえに対処してほしい。
結論
仏壇を定期的に掃除すればキレイな状態を保てる。日頃から基本的なお手入れを行い、お彼岸や年末などの節目には仏具を取り出して本格的な掃除を行おう。羽根バタキやクロスなど専用の掃除道具を用意すれば、大事な仏壇や仏具を傷める心配が少ない。ただし、材質によって適した掃除方法や道具が違うので、あらかじめ確認しておこう。