1. 作業着に洗剤を使う前の下処理

作業着の汚れをキレイに落とすには、洗剤で洗う前に下準備をするといい。作業着に付いた泥や油などの強力な汚れは、普通の洗剤でただ洗濯するだけでは落ちにくい。しかし、洗濯前に浸け置きやブラッシングなどのひと手間を加えるだけで、汚れが格段に取れやすくなるのだ。
油汚れの場合:お湯で浸け置きする
作業着に付いて固まった油汚れを落とすには、40~60℃前後のお湯で浸け置きするのが効果的だ。お湯が油を浮かすことで、洗剤で洗ったときに落ちやすくなる。
油の融点は、動物油の場合は40℃前後、機械油は50℃前後、植物油は60℃前後が目安だ。洗濯機に50℃を超えるお湯を入れると破損の原因にもなるので、洗面器やバケツを使うといいだろう。
また、油汚れは酸性の性質をもつため、アルカリ性の洗剤で浸け置きするのもポイントだ。お湯にアルカリ性の洗剤を溶かし、作業着をしっかり浸けて30分から1時間ほど置こう。
油の融点は、動物油の場合は40℃前後、機械油は50℃前後、植物油は60℃前後が目安だ。洗濯機に50℃を超えるお湯を入れると破損の原因にもなるので、洗面器やバケツを使うといいだろう。
また、油汚れは酸性の性質をもつため、アルカリ性の洗剤で浸け置きするのもポイントだ。お湯にアルカリ性の洗剤を溶かし、作業着をしっかり浸けて30分から1時間ほど置こう。
泥汚れの場合:洗濯前にはたき落とす、洗濯ブラシを使う
泥汚れは水に溶けにくい不溶性の汚れだ。そのため洗濯前には作業着をしっかりはたき、泥をできるだけ落としておこう。作業着が濡れている場合は泥が取れにくいため、いったん乾かしてからはたき落とすのがコツだ。叩いても落ちない泥は、洗濯ブラシでかき出しておこう。
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2. 作業着の汚れは強力洗剤で落とす

一般的な洗剤は、日常生活の中で付く軽い汚れを落とすためのもので、作業着の頑固な汚れを落とすことは想定されていない。作業着の汚れを落とすには、洗浄パワーがより強い洗剤を使うといい。機械油やオイルに作用する成分を配合した洗剤や、油汚れから泥汚れまで広く対応している洗剤など、汚れの種類に応じて洗剤を選ぼう。パッケージに「作業着専用」と書かれた洗剤などもいいだろう。
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3. 作業着を洗剤で洗うポイント(

ここからは、作業着を洗剤で洗う際に押さえておきたいポイントを解説する。
お湯で洗う
上で紹介したように、油汚れを落とすのには40~60℃前後のお湯が効く。作業着を洗濯する際は、冷たい水ではなくお湯を使おう。
頑固な汚れには洗剤を直接塗る
目立つ汚れに洗剤を直接塗ってから洗濯すると、格段に落ちやすくなる。汚れの上に洗剤を垂らしてもみ込んでおこう。
単独で洗う
作業着はほかの衣類とは一緒に洗わず、単独で洗濯しよう。一緒に洗濯すると作業着の汚れが洗濯機内の水に溶け、ほかの衣類に移る可能性があるためだ。
泥汚れは浸け置きしない
浸け置きすると汚れが落ちやすくなる場合が多いが、実は泥汚れは例外だ。泥汚れは不溶性のため、水にも油にも溶けない。水に浸けると汚れが繊維の奥まで浸透してしまうため、泥の付いた作業着を浸け置きするのは避けたほうがいい。
4. 作業着を洗剤で洗った後のポイント

汚れの種類に合った洗剤でしっかり洗うと、頑固な汚れの付いた作業着でも見違えるほどキレイになる。最後に、作業着を洗剤で洗ったあとに気をつけたいポイントを紹介しよう。
叩いてから干す
作業着を干す前に、全体をパンパンと軽く叩いてシワを伸ばそう。そのまま干すと洗濯中に付いたシワが残ってしまうが、シワになっている部分を広げて引っ張るだけで、仕上がりがキレイになる。
すぐに乾かす
せっかく洗剤で汚れを落としても、作業着が乾かず仕事に着ていけないのでは意味がない。また、洗濯物が乾くまでに時間がかかると、雑菌が繁殖して嫌な生乾き臭の原因にもなる。それらを防ぐためにも、干した作業着はできるだけ短時間で乾かそう。
作業着の下に扇風機や除湿乾燥機を置く、脱水時間を長くする、ポケットは裏返して干すなどの方法が効果的だ。
作業着の下に扇風機や除湿乾燥機を置く、脱水時間を長くする、ポケットは裏返して干すなどの方法が効果的だ。
結論
作業着の汚れを落とすには、汚れの種類に合った洗剤を選ぶこと、浸け置きやブラッシングなどの下準備をすることが大切だ。洗剤で洗う際のポイントや洗濯後の注意点なども紹介したので、これを参考に汚れた作業着をキレイにしてみよう。