- 1. 洗濯機が回らない原因は?確認したい7つのポイント
- 2. 洗濯機が回らないときの対処方法
- 3. それでも洗濯機が回らないときは修理を依頼する
- 4. どうしても洗濯機が回らないのであれば「寿命」も疑おう
1. 洗濯機が回らない原因は?確認したい7つのポイント
洗濯機が回らなくなる原因は多岐にわたる。それにより対処方法も変わってくるため、まずは何より原因を探ることが大切だ。
1.洗濯物を入れすぎていないか?
洗濯機からカラカラという異音がして回らない場合、あるいは回るものの「ピー」などと音が鳴って止まってしまう場合などは、洗濯物を入れすぎていることが原因かもしれない。洗濯物を許容量以上に詰め込むと、洗濯機に負荷がかかって故障の原因になることもあるため気をつけよう。
2.洗濯ネットに洗濯物を詰め込みすぎていないか?
洗濯槽の中の洗濯物が適量である場合、洗濯ネットに詰め込みすぎていないか確認してみよう。洗濯ネットに洗濯物を詰め込みすぎると、片寄りが生じて洗濯機が回らないことがある。
3.洗濯機のふたが開いていないか?
洗濯機によっては、ふたがしっかり閉まっていないとエラーが出て回らない仕組みになっているものがある。
4.洗濯機は水平に設置されているか?
洗濯機は水平な床に設置することが前提だ。洗濯機を不安定な場所に設置していると、正常な回転を維持できないためエラーで止まってしまう。
5.給排水ホースが詰まっていないか?
給水と排水がスムーズにおこなわれないと、エラーが発生して洗濯機が回らない状態になる。蛇口の開け忘れや、排水口の詰まりなどがないか確認しよう。
6.パルセーターは回転しているか?
パルセーターとは縦型洗濯機の洗濯槽の底にある羽だ。パルセーターの回転で水流を発生させるため、不具合があると洗濯機が回らなくなる。パルセーター自体の劣化が原因のこともあるが、ピンや小銭などの異物が挟まっていることが原因の場合も多い。
7.コースは正しく選択できているか?
毛布を標準コースなどで洗濯していないだろうか?毛布などの大物は水を含むと相当な重さになる。たとえば標準コースにした場合、脱水のための回転ができなくなるため、止まってしまうことがある。
2. 洗濯機が回らないときの対処方法
洗濯機が回らない原因が分かったら、あとはそれに合わせて対処すればよいだけだ。自分でできる、基本的な直し方を紹介しておこう。
1.洗濯物の量を減らす
洗濯物を入れすぎているなら減らそう。単純に洗濯物を減らしたり、洗濯ネットを複数にわけたりすればよい。洗濯機の寿命を縮めないためにも容量を守ることが大切だ。
2.洗濯機を水平に設置する
洗濯機が水平でなければ、床などの傾きを確認して洗濯機が水平になるように設置し直そう。脚の高さがバラバラという場合は防振ゴムなどをかませる方法もある。床が安定していないせいで洗濯機が回らないなら、設置場所の変更や洗濯パンの設置も検討しよう。
3.ふたや給水のための蛇口を確認する
ふたが開いていることが原因であれば、ふたを閉める。給水されないことが原因で洗濯機が回らないのであれば、蛇口を開ける。
4.排水ホースや排水口のごみを取り除く
排水不良が原因なら、排水ホースや排水口を確認し、ごみなどが詰まっていれば取り除こう。洗濯槽クリーナーで日頃から洗濯槽をキレイに保っておくことも大切だ。
5.パルセーターに異常がないか確認する
パルセーターに小物が挟まっている場合は、パルセーターを取り外して異物を取り除こう。パルセーターは工具を使えば簡単に外せるが、感電などを防ぐため必ず洗濯機の電源を抜いてから作業に当たってほしい。
6.洗濯物の種類に合ったコースを選択する
洗濯機にさまざまなコースが搭載されているのには意味がある。毛布などの大物は「大物」「毛布」などといったように、洗濯物に合ったコースを選択するように心がけよう。
3. それでも洗濯機が回らないときは修理を依頼する
上述した原因に心当たりがない、直し方を試しても回らないまま、いったんは回るもののすぐにエラーが発生するといった場合は故障していることが考えられる。
取扱説明書を確認し、解決しなければ修理を検討する
洗濯機が回らない原因が故障の場合、無理に自分で直すのはNGだ。精密機器ゆえ悪化させるおそれもあるし、うっかり感電するといったリスクも生じる。まずは取扱説明書を確認し、解決しなければメーカーの窓口に問い合わせよう。
修理を依頼する前に必要なこと
スムーズに修理を依頼するために、洗濯機の型番と保証書の有無を事前に確認しておこう。保証期間中であれば無償修理で済むこともある。また修理業者に説明しやすいよう、洗濯機が回らないときの状況を整理しておくことも大切だ。エラーが出ていればメモしておこう。
修理費用はいくらくらいかかる?
洗濯機の修理費用はメーカーや機種、回らない原因などで変わってくる。1〜2万円で済むこともあれば4〜5万円かかることもあるだろう。まずはメーカーの修理窓口に連絡し、洗濯機が回らない原因や、どんな修理が必要になるのか確認することだ。修理費用のほかに出張料や診断料、パーツ代がかかることもあるので、契約する前に見積もりを確認しよう。
4. どうしても洗濯機が回らないのであれば「寿命」も疑おう
どうにもこうにも洗濯機が回らないという場合は、寿命を迎えてしまったのかもしれない。
洗濯機の寿命は8〜10年程度
洗濯機の使用頻度などによって大きく変わってくるが、一般的に寿命は8〜10年程度とされている。洗濯機が回らないときは使用年数を確認し、8年など長く使っている場合は買い替えを検討しよう。修理代よりも買い替えたほうが安いという場合も同様だ。
設計上の標準使用期間は7年が一般的
設計上、安全に使用できるとされる期間が設けられている。洗濯機の場合、多くが7年である。したがって7年を超えている洗濯機も寿命が近いと考え、買い替えを検討したほうがよいだろう。
結論
洗濯機が回らない原因はさまざまだ。まずは洗濯物の量や使い方を確認してみよう。単純なエラーで一時的に回らない状態だっただけということもある。だが頻繁に洗濯機が回らない状態になるときや、自分で直せないときなどは無理をせず修理業者に相談しよう。