目次
1. オキシクリーンとは?靴を洗っても問題ない?

先に、簡単にオキシクリーンについておさらいしておこう。
弱アルカリ性の「酸素系漂白剤」
オキシクリーンとはいわゆる「酸素系漂白剤」だ。衣類のシミや汚れを漂白したり、除菌・消臭したりする効果がある。衣類だけでなくキッチンや浴室、トイレや洗面所などあらゆる場所の掃除に使うこともできる万能アイテムとして人気がある。
オキシクリーンが落とせる汚れとは?
弱アルカリ性であるため、その反対の「酸性」の汚れを落とす力に長けている。具体的には皮脂汚れや油汚れなどだ。ほかにも汗ジミや黄ばみ、血液汚れや食べこぼしなどを落としたり、食器の茶渋を落としたりする目的でも使用できる。
靴も洗える
オキシクリーンはもともと洗濯用の洗剤なので、もちろん靴を洗うこともできる。漂白成分が配合されているので、とくに白い運動靴などはキレイになるはずだ。ただしオキシクリーンが適さない靴もある。後述する事前の確認事項や注意点などを確認していただくとともに、オキシクリーンのパッケージの注意書きなどもよく読んでから正しく使おう。
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2. オキシクリーンで洗える靴とは?

オキシクリーンで洗える靴と洗わないほうがよい靴を確認していこう。
上履きや運動靴などは基本的に洗える
綿や帆布・化繊といった靴で、かつ装飾がほとんどなく色も白に近いといった靴であれば、ほぼオキシクリーンで洗えると思ってよい。ただし部分的に装飾が施されていたり、オキシクリーンの使用に向かない素材が用いられていたりする靴もあるため、全体を見て判断しよう。
革や合皮、エナメルなどの靴は洗わないほうがよい
オキシクリーンでは、こうした素材の靴を洗うことはできない。そもそも水洗いが適さない靴は、オキシクリーンは使えないと思ってよいだろう。シミなど思わぬトラブルを招くおそれがあるため注意しよう。
金属・アクセサリーなどの装飾がある靴も洗わないほうがよい
劣化したり傷んだりするおそれがあるため、こうした靴もオキシクリーンで洗うのは控えよう。
3. オキシクリーンで洗うと失敗するリスクがある靴とは?

オキシクリーンが使えないものについて、もう少し詳しく解説しよう。子どもの上履きや運動靴などであればほぼ洗えるが、使用不可の素材などもあるため靴によっては気をつけてほしい。
オキシクリーンが使えないものや素材
- ウール/ウール混紡
- シルク/シルク混紡
- 革
- ドライクリーニング表示のある衣類
- 宝石/アクセサリー類
- ラテックス塗料
- カゴ製品
- 塗装のない木細工品
- ジュート
- チーク材
- 仕上加工された木製品
- 金属
- 錆
- ペンキ塗装されたもの など
こうした素材にはオキシクリーンを使うことができない。靴には使われない素材も含まれているが、せっかくなのでお伝えさせていただいた。衣類や住宅に使用する際に覚えておくと役立つはずだ。
過去に色落ちしたことがある製品も要注意
ほかの洗剤や漂白剤などを使った際、あるいは水だけでも色落ちしたことがある製品や、天然の着色料が使われている製品などは、オキシクリーンを使うと色落ちするおそれがある。こうした靴だった場合も、使用は控えたほうがよいだろう。
4. オキシクリーンで色柄物の靴を洗う際は色落ちチェックを

オキシクリーンには漂白成分が含まれている。白物であれば問題ないが、たとえ上履きやスニーカーなどでも色柄物であれば事前に色落ちチェックをしておこう。
色落ちチェックのやり方
オキシクリーンを溶かした水を、靴の目立たない部分に含ませて少し放置し、白い布などで拭き取ってみよう。色が布に移らなければOKだ。ただし、洗濯することによって多かれ少なかれ色落ちは生じてしまう。色落ちチェックで問題なくても、風合いが変化してしまうおそれはゼロではないため、このことは念頭に置いてオキシクリーンで洗うかどうか判断してほしい。
5. 上履きや運動靴を「オキシ漬け」でキレイにする方法

事前確認に問題がなければ、いよいよオキシクリーンで靴を洗っていこう。オキシクリーンを使った浸け置き洗いは「オキシ漬け」と呼ばれているため、本稿でもオキシ漬けとして紹介する。
用意するもの
- オキシクリーン
- 40〜60℃のお湯
- 靴全体が浸かる桶やバケツなど
- 炊事用ゴム手袋
- 靴用ブラシまたは使い古しの歯ブラシなど
以上を用意しよう。オキシクリーンは40〜60℃のお湯で効果的にはたらく。使用するオキシクリーンの量は、お湯1Lにつき小さじ2杯程度、付属のスプーンを使う場合は1杯程度が目安だ。お湯の量や汚れ具合などによって微調整してほしい。
「オキシ漬け」のやり方
- 炊事用ゴム手袋を着用し、お湯にオキシクリーンを適量溶かす
- 靴を浸して2〜6時間(汚れが酷いときはひと晩)放置する
- 使い古しの歯ブラシなどでこすり洗いをする
- 流水でよくすすぎ、しっかり水を切る
- 風通しのよい場所で完全に乾かせば完了
以上がオキシクリーンで靴を洗う方法だ。ほぼ浸け置きなのでさほど手間はかからないだろう。なお洗濯機で脱水できる靴であれば、すすぎが終わってから脱水すると効率よく水気が切れる。お近くに靴を洗えるコインランドリーがあれば、靴専用の乾燥機を使うといった方法もおすすめだ(ただし縮みなどにはくれぐれも気をつけてほしい)。
6. オキシクリーンで靴を洗う際のポイント

オキシクリーンを使って靴を洗う際に、とくにポイントとなる部分をお伝えする。
40〜60℃のお湯を使う
お伝えしたように、オキシクリーンの洗浄・漂白成分は40〜60℃のお湯でもっとも効果的にはたらく。熱湯を用意する必要はないが、水温が低すぎても思ったほどキレイにならないことがある。浸け置きしている間に冷めることも踏まえて60℃のお湯を使うとよいだろう。
靴全体が浸かるようにする
水面から出てしまっている部分には、オキシクリーンの洗浄・漂白成分が行き届かない。靴が浮いてしまう場合は、2リットルのペットボトルや洗面器などに水を入れて重しにするなどし、全体が浸かるように工夫しよう。
7. オキシクリーンで靴を洗う際の注意点

オキシクリーンを使うに当たって、いくつか注意点もあるので覚えておこう。
皮膚や粘膜に触れないようにする
オキシクリーンは弱アルカリ性の洗剤だ。少なからず皮膚や粘膜に刺激があるため、粉末および水溶液いずれも直接手で触れないように気をつけよう。靴を洗う際に水溶液が跳ねて目に入ってしまうおそれもあるため、ゴーグルやメガネといった保護具の着用をおすすめする。
成分を残さないようによくすすぐ
靴にオキシクリーンの成分が残っていると、日光に当たった際に黄ばんでしまうおそれがある。せっかくキレイにしたはずなのに黄ばんでしまっては残念だ。すすぎは入念に、しっかり行おう。
色落ちが不安な靴は事前にチェックする
先述の通り、オキシクリーンには漂白成分が含まれている。色落ちが心配な靴を洗うときは、事前に色落ちチェックをして問題がないことを確認しておこう。
8. 注意点を理解すればオキシクリーンで靴をキレイにできる

いくつか注意すべきポイントはあるものの、使えない素材や色落ちのリスクなどを正しく理解できれば、オキシクリーンを使って靴をキレイにできる。いきなり色柄物を洗うのに不安がある場合は、白物から試してみるとよいだろう。
また本稿でお伝えしきれなかった注意点などもある。オキシクリーンのパッケージに書かれた使い方や注意点、正規代理店グラフィコのオンラインストアに書かれている注意点などもよく読んだうえで正しく使ってほしい。
また本稿でお伝えしきれなかった注意点などもある。オキシクリーンのパッケージに書かれた使い方や注意点、正規代理店グラフィコのオンラインストアに書かれている注意点などもよく読んだうえで正しく使ってほしい。
結論
オキシクリーンは衣類の洗濯や家中の掃除だけでなく、靴の洗濯にも使える便利なアイテムだ。基本的には浸け置きするだけなので、手間もかからずキレイにできる。確認事項や注意点などを踏まえていただき、ぜひ靴の洗濯にチャレンジしてみてほしい。