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浴槽にカビが発生するのはなぜ?カビの簡単な取り方と防止方法とは

浴槽にカビが発生するのはなぜ?カビの簡単な取り方と防止方法とは

投稿者:ライター 松岡由佳里 (まつおかゆかり)

鉛筆アイコン 2021年11月 5日

徹底的に掃除をしたのに、少し油断しているとすぐに生えてくる浴槽のカビ。カビは見た目が不快なだけでなく、アトピーや喘息など健康にも影響する。家族の健康を守るためにも、カビを発見したら早急に対応する必要がある。浴槽のカビの取り方や防止する方法を紹介しよう。

  

1. 浴槽にカビが発生する原因

浴槽に発生するカビにはどのような種類があるのだろう。また、浴槽にカビが発生する原因がはっきりすれば対策もしやすくなる。

浴槽に発生するカビの種類

主に浴槽に発生するカビは、通称黒カビと呼ばれる「クロカワカビ」だ。もともとは土の中に生息するカビだが、胞子が空気中を漂って浴槽に付着。温度や湿度の高い場所を好み繁殖する。

定着したばかりのうちは目に見えないが、目に見えるようになる段階では、すでに胞子を飛ばすくらいに成長している。また、根を張ると取りにくくなるので、早めの対処が必要だ。

もうひとつ浴槽に発生するカビは、通称赤カビと呼ばれる「ロドトルラ」だ。実はカビではなく酵母菌の一種である。非常に繁殖力が旺盛で、あっという間に広がっていく。カビと違って健康には直接影響はないが、赤カビが発生するということは、黒カビが好む環境であるということを示す。

カビが発生する原因

カビが発生する原因は「高温」「多湿」「栄養」にある。浴槽はお湯をためておく場所だから、当然高温多湿になりやすい。さらに、皮脂や垢などの栄養が豊富な場所だ。このようなカビの好む3つの原因がすべてそろっているのが浴槽だ。

2. 浴槽のカビを取る前に準備するもの

浴槽のカビを取るためには、カビ取り剤などの洗剤を使用することになる。とくに塩素系のカビ取り剤は、刺激が強いので準備を整えてからカビ取りを始めよう。

カビ取り剤で浴槽のカビを掃除する方法

市販のカビ取り剤は塩素系の洗剤が多い。浴槽のカビを掃除するときに用意しておきたいものとしては、ゴム手袋、メガネ(ゴーグル)、ラップ、マスクなどだ。

お風呂場の換気をしながらカビ掃除をしていく。カビ取り剤を浴槽に吹きかける前に、必ず乾いた状態にしておこう。浴槽が濡れたままだと、成分が薄まって効果が半減してしまう。

パッキンなどのカビ取りには、カビ取り剤が密着するようにラップを貼ってしばらく放置しておこう。

ナチュラルクリーニングで浴槽カビを掃除する方法

塩素系のカビ取り剤は刺激が強すぎて嫌だという方も多いだろう。その場合には、ナチュラルクリーニングの「重曹」と「クエン酸」を使おう。

まず、重曹3に対して水1を加えて重曹をペースト状にする。次にお湯200mlに対してクエン酸の粉末小さじ1を入れてクエン酸スプレーを作る。

重曹ペーストを浴槽のカビに塗り、その上にクエン酸スプレーを吹きかける。アルカリ性の重曹と酸性のクエン酸が化学反応を起こし、泡が出てカビを浮かび上がらせる。この泡は、二酸化炭素なので体には無害だ。

3. 浴槽のカビが落ちないときの方法

カビ取り剤を使っても浴槽のカビが落ちないという場合、カビ取り剤がカビにしっかり密着していない可能性がある。より効果的なコツを紹介しよう。

カビ取り剤をカビに密着させるコツ

浴槽は床と違って垂直面が多く、カビ取り剤が垂れやすい構造になっている。しっかりカビ取り剤の成分をカビに浸透させるためには、ティッシュペーパーやキッチンペーパーなどを使うと効率的だ。

濡らしたティッシュをカビの箇所に貼り付ける。パックをするだけなので使う枚数は1~2枚で十分だ。そこにカビ取り剤をスプレーして密着させる。様子を見ながら、取りきれていなければさらにスプレーを追加していこう。

片栗粉と塩素系漂白剤を使って密着させる方法

どこの家庭にもある片栗粉を使って浴槽のカビに密着させる方法を紹介しよう。片栗粉と塩素系漂白剤を1:1の割合で混ぜ合わせてペーストを作る。このペーストを浴槽のカビに塗って、5分ほど待つ。そのあとでシャワーで洗い流せば完了だ。

4. 浴槽のカビを防止する方法

せっかくキレイにした浴槽に、再びカビが生えないようにしたいものだ。カビの好む「高温」「多湿」「栄養」を取り除いてカビの発生を防止しよう。

換気をよくする

浴槽から立ち上る湯気によって、温かくて湿った空気が充満している。高温多湿の状態を回避するためには、浴室の換気が重要だ。こまめに窓を開けたり、換気扇を回すなど心掛けよう。お風呂上がりに、浴槽のまわりを中心に乾拭きして水分を拭き取るのも効果的だ。

防カビアイテムを利用する

浴槽だけでなく浴室全体をカビから守るアイテムがある。ひとつは、燻蒸剤だ。銀イオンの煙が天井や浴槽、換気扇の裏まで行き渡って、見えない黒カビの胞子まで除去してくれる。1~2カ月に1度程度定期的に使用すれば、カビに悩まされることもなくなる。

また、浴室に吊るしておくだけでカビの発生を抑えるアイテムも便利だ。有効成分が浴室内に広がり、除菌・消臭もしてくれる。効果の持続は60日で取り換え時期も教えてくれる。

結論

黒カビは「高温」「多湿」「栄養」の3つがそろえば、どこにでも発生する。とくに浴槽はこの条件がそろっている場所だ。浴槽のカビ取り方法は、カビ取り剤や重曹・クエン酸を使ったナチュラルクリーニングなどいろいろある。共通しているコツは、いかにカビに密着させるかだ。ティッシュやラップなどを上手に使って効果を最大限に引き出そう。浴室全体のカビ予防には、市販のカビ予防アイテムを使ってみるのもおすすめだ。
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  • 公開日:

    2020年10月23日

  • 更新日:

    2021年11月 5日

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