1. 浴槽の変色は色別に原因を探る
浴槽が変色してしまうのは、原因があるからだ。変色した色によってだいたいの原因を推測することができる。
浴槽が黄色に変色している場合の原因
浴槽が黄色っぽく変色するケースは、ユニットバスなどによくみられる。原因として考えられるのは、身体から出る皮脂汚れやシャンプー、体を洗ったときの石けんカスが一緒に混じり合ったことによるものだ。とくに湯船の水位線に汚れがたまって黄ばみになる。
また、経年劣化も黄色っぽく変色する原因だ。ユニットバスの寿命は一般的に15年~20年といわれている。ユニットバスに施されているコーティング剤が剥がれ落ちることで、浴槽自体の劣化が始まり、黄色っぽく変色してしまう。
また、経年劣化も黄色っぽく変色する原因だ。ユニットバスの寿命は一般的に15年~20年といわれている。ユニットバスに施されているコーティング剤が剥がれ落ちることで、浴槽自体の劣化が始まり、黄色っぽく変色してしまう。
浴槽が青く変色している場合の原因
入浴剤も使っていないのに、浴槽の水位線付近が青や緑に変色するとギョッとしてしまう。この原因は、配管内に施された「銅」によるものだ。熱伝導率の高い銅を配管に使うことで、効率よくお湯を沸かすことができる。
配管の銅から銅イオンが溶けだし、石けんや皮脂に付着すると「銅石けん」となる。この銅石けんと呼ばれる物質が浴槽の水位付近に付着して、酸素や炭酸ガスなどに触れると変色して青くなることがある。
とくに新築やリフォームなどで、浴槽の配管を新しくした場合に起こりやすい。年月が経つことで、この現象は収まる。
配管の銅から銅イオンが溶けだし、石けんや皮脂に付着すると「銅石けん」となる。この銅石けんと呼ばれる物質が浴槽の水位付近に付着して、酸素や炭酸ガスなどに触れると変色して青くなることがある。
とくに新築やリフォームなどで、浴槽の配管を新しくした場合に起こりやすい。年月が経つことで、この現象は収まる。
浴槽が白く変色している場合の原因
浴槽が白く変色している原因は石けんカスと水垢だ。このふたつの汚れが混じって固くなると浴室用洗剤だけではなかなか落とせない。掃除をしても落とせないのでまるで変色したように見えてしまう。
もうひとつの原因として考えられるのが漂白剤だ。カビを取ろうとして塩素系の強力漂白剤を散布して、そのままにすると浴槽の素材によっては白く変色してしまうものもある。
もうひとつの原因として考えられるのが漂白剤だ。カビを取ろうとして塩素系の強力漂白剤を散布して、そのままにすると浴槽の素材によっては白く変色してしまうものもある。
浴槽が茶色に変色している場合の原因
浴槽が茶色に変色している原因として考えられるのは「酸化鉄スケール」だ。水道水には、カルシウムやマグネシウムとともに鉄分も含まれている。その鉄分が酸素に触れることで発生する。
とくに水質に鉄分の多い地域や井戸水を使用している場合に、浴槽が茶色に変色するという現象が起こりやすい。
とくに水質に鉄分の多い地域や井戸水を使用している場合に、浴槽が茶色に変色するという現象が起こりやすい。
2. ユニットバスの浴槽の変色は入浴剤が原因かも
入浴剤は、アロマの香りや炭酸作用など、お風呂タイムを充実させてくれるアイテムだ。しかし、浴槽によっては入浴剤が変色の原因となっていることもある。
変色させないために避けたい入浴剤とは
入浴剤にもいろいろな種類がある。とくに浴槽を変色させたくなければ「硫黄系」「炭酸系」「アルカリ系」「白濁系」は避けた方がよさそうだ。
温泉成分が含まれた硫黄系は、化学反応を起こしてユニットバスの浴槽を徐々に黄色っぽく変色させてしまうことがある。また、白濁系は成分が付着して取れにくくなる。とくに木製や大理石の浴槽には注意しよう。
入浴剤を使うなら、浴槽の底が見えるほどの透明感のあるものがおすすめだ。また、入浴剤を使ったら、入浴後にできるだけ早く浴槽を洗うと変色を避けることができる。
温泉成分が含まれた硫黄系は、化学反応を起こしてユニットバスの浴槽を徐々に黄色っぽく変色させてしまうことがある。また、白濁系は成分が付着して取れにくくなる。とくに木製や大理石の浴槽には注意しよう。
入浴剤を使うなら、浴槽の底が見えるほどの透明感のあるものがおすすめだ。また、入浴剤を使ったら、入浴後にできるだけ早く浴槽を洗うと変色を避けることができる。
3. 浴槽の変色を落とすときの洗剤選びのポイント
浴槽の変色を落とすためには、洗剤の使い分けをすることが大切だ。浴槽の汚れは酸性とアルカリ性という汚れが混在しているので、汚れの性質に合わせた洗剤選びをしよう。
浴槽が黄色に変色している場合
浴槽が黄色に変色している原因は、皮脂汚れや石けんカスだ。これらの汚れはアルカリ性の性質を持っているので、中和するために酸性の性質をもつ洗剤を使おう。
具体的には、クエン酸やお酢などを使って汚れにスプレーする。ガンコな汚れはパックをして汚れを緩めてからこするといい。
具体的には、クエン酸やお酢などを使って汚れにスプレーする。ガンコな汚れはパックをして汚れを緩めてからこするといい。
浴槽が青く変色している場合
浴槽が青く変色している原因は、湯垢や石けんカスなどのアルカリ性の汚れだ。そのため酸性の性質を持つクエン酸やお酢を使った掃除方法が有効になる。
また、アンモニア水とクエン酸の組み合わせも変色を落とすことができる。初めにアンモニア水で変色部分を拭き取る。すると「銅石けん」と反応して茶色く変色する。そのあとにクエン酸で中和することでキレイに落とすことができる。
また、アンモニア水とクエン酸の組み合わせも変色を落とすことができる。初めにアンモニア水で変色部分を拭き取る。すると「銅石けん」と反応して茶色く変色する。そのあとにクエン酸で中和することでキレイに落とすことができる。
浴槽が白く変色している場合
浴槽が白く変色する原因は、水垢だ。水道水のカルシウムと石けんカスや皮脂成分と結合してできる。ガンコに固着してしまった白い汚れに対しては、クリームクレンザーを使ってこすり落とす方法が効果的だ。
浴槽が茶色に変色している場合
浴槽が茶色に変色に変色している原因は「酸化スケール」という鉄分にある。酸性スケールは、酸性タイプの洗剤を使って洗うと効果的に変色を落とすことができる。
酸性の洗剤で安心して使えるのは、クエン酸だ。ナチュラルクリーニングとしても身近にあるものなので、酸化スケールが気になったら、クエン酸スプレーを吹き付けてこすり落とすといい。
酸性の洗剤で安心して使えるのは、クエン酸だ。ナチュラルクリーニングとしても身近にあるものなので、酸化スケールが気になったら、クエン酸スプレーを吹き付けてこすり落とすといい。
結論
「黄」「青」「白」「茶」と浴槽の変色の原因はさまざまだ。変色した色で原因を推測し、原因に合わせた洗剤を選ぶことが大切だ。浴槽には、アルカリ性と酸性の汚れが混在している。汚れの性質をよく理解したうえで、適切な洗剤で掃除をしよう。