1. 洗濯のりとは?使うメリットは?
洗濯のりとは、衣類をパリッと仕上げ、コシを出してくれるものだ。型崩れやシワを防ぐ効果があるため、ワイシャツなどの衣類を頻繁にクリーニングへ出していた方は、洗濯のりを使うことで節約にもなるだろう。くたびれたシャツやシーツを復活させることもできる。
また、洗濯のりには衣類をコーティングして汚れをつきにくくするメリットもある。汚れがついてもスッと落ちやすいので、美しい状態を維持しやすいのだ。
また、洗濯のりには衣類をコーティングして汚れをつきにくくするメリットもある。汚れがついてもスッと落ちやすいので、美しい状態を維持しやすいのだ。
2. 洗濯のりの種類や成分は?PVAやCMCの違いとは?
洗濯のりは一種類だけではない。PVAやCMCなど、含まれている成分も製品によって異なる。ここでは、洗濯のりの種類や成分の違いについて説明しよう。
洗濯のりは「天然のり」と「合成のり」の2種類
洗濯のりは、大きく分けて天然のりと合成のりの2種類がある。
天然のりはでんぷんが主成分だ。ハリやコシが強く出るのが特徴で、天然成分が使用されている分、肌に優しい。ただし、天然成分であるがゆえに長期保存すると虫食いや変色の恐れがある。
合成のりは、加工されたでんぷんやPVA、CMCなどの成分からできている。天然のりとは違って、虫食いや変色の心配がない。薄めずにそのまま使えるものがあるため、初心者でも扱いやすい。
天然のりはでんぷんが主成分だ。ハリやコシが強く出るのが特徴で、天然成分が使用されている分、肌に優しい。ただし、天然成分であるがゆえに長期保存すると虫食いや変色の恐れがある。
合成のりは、加工されたでんぷんやPVA、CMCなどの成分からできている。天然のりとは違って、虫食いや変色の心配がない。薄めずにそのまま使えるものがあるため、初心者でも扱いやすい。
合成のりは成分によって違いがある
合成のりの成分は製品によって違う。以下で詳しく紹介するが、PVAはシワになりにくい、CMCは汚れが落ちやすいなど、それぞれの特徴が異なるのだ。
3. 洗濯のりはPVAを選んだほうがいいの?
「PVAが含まれている洗濯のりがよい」と聞いたことがある方もいるかもしれない。しかし、それぞれの成分の特徴を理解していないと、自身が求めている仕上がりにならない可能性がある。ここでは、合成のりに含まれる成分の特徴やメリットを説明しよう。
加工でんぷん
でんぷんを化学処理して加工したものである。比較的のりが落ちやすく、スプレータイプや缶タイプに使われることが多い。
PVAc(ポリ酢酸ビニル)
洗濯機で使用でき、柔軟剤との併用もできるのがPVAcの大きなメリットだ。洗濯機で使用できる分、シーツなどの大きいものでも簡単にのり付けできる。ただし、のりが落ちにくいものがあるので気をつけたい。
PVA(ポリビニルアルコール)
粉末タイプ・液体タイプでよく使われる成分である。PVAcとよく似た特徴を持つが、PVAはシワを防ぐ効果に優れている。どんな衣類でも使いやすいのが嬉しい点だ。
PVAが使われる洗濯のりは、スライムを手作りする際にもよく使用される。
PVAが使われる洗濯のりは、スライムを手作りする際にもよく使用される。
CMC(カルボキシメチルセルロース)
パルプを原料に、化学合成して作られた成分である。汚れが落ちやすいというメリットがあるので、汚れやすい衣類に使うとよい。食品添加物として使用されることもあるため、ほかの化学成分よりも安全といえる。
ただし、色柄ものに使うとムラになることがあるので気をつけよう。
ただし、色柄ものに使うとムラになることがあるので気をつけよう。
耐熱性ポリマー
高温に強いため、アイロンをかけても焦げ付きにくいのが特徴だ。スプレータイプの洗濯のりによく使われる。
4. PVA洗濯のりのおすすめ商品4選
いろいろな成分が使われる合成のりだが、今回はPVA洗濯のりのおすすめ商品を4つ厳選して紹介する。自分に合うものはどれか探してみよう。
大阪糊本舗「せんたく糊 ハイクリーチ」
ワイシャツやワンピースには約10倍、シーツや浴衣には約8倍で希釈するPVA洗濯のりだ。洗濯のりの量を調節すれば、好みの仕上げ具合にできる。シーツは固めに、ワンピースは柔らかめに仕上げるなど、どんなものにも使いやすいだろう。
また、この商品を使ってお子さんと一緒にスライムやスーパーボールを手作りする方も多い。
また、この商品を使ってお子さんと一緒にスライムやスーパーボールを手作りする方も多い。
大阪製糊株式会社 おとめ糊「フジノール 液体せんたく糊」
750mlの大容量であるため、量を気にせずたっぷり使える。ワイシャツなどのパリッとした衣類をよく着る方におすすめだ。6倍から10倍の希釈タイプなので、1本購入するだけでも長く使えるだろう。
シルバー化成工業所「洗濯のり」
液体タイプのPVA洗濯のりなので、水に溶けやすい。色柄ものにも使えるため、仕事着だけでなくオシャレ着にもぴったりだ。アイロンがけのときにスプレーすることで、より美しく仕上げられる。
カネヨ石鹸「カネヨ ノール」
のりムラがなく、しなやかに仕上がるPVA洗濯のりである。柔らかめの仕上がりが好きな方におすすめだ。においが気になりにくいのも嬉しいポイントである。
PVA洗濯のりを溶かした水に、洗濯・脱水後の衣類を浸す。その後、軽く絞って乾燥させるという手順でのり付けできる。
PVA洗濯のりを溶かした水に、洗濯・脱水後の衣類を浸す。その後、軽く絞って乾燥させるという手順でのり付けできる。
結論
衣類にハリやコシを出してくれる洗濯のりは、天然のりと合成のりの2種類がある。合成のりは、PVA、CMC、PVAcなど、成分によって特徴が異なるため、使用目的や求めている要素に合った洗濯のりを選ぶのが大切だ。特にPVA洗濯のりはシワ防止効果に優れており、どんな衣類にも使いやすい。購入を検討する際は、今回紹介したPVA洗濯のりをチェックしてみてはいかがだろうか。