1. そもそも押入れとタンスの違いとは?
まずは押入れとタンスの基礎知識について説明する。違いを詳しく解説するので、使い分けるために覚えておこう。
押入れとは
押入れは布団などの寝具を収納するためのスペースだ。大きな布団を収めるための奥行きがあり、上下にはスペースを分ける中段がある。和室に備え付けられてるケースが多く、ふすまなどの引き戸で開閉するのが一般的だ。
タンスとは
タンスは引き出しや戸棚が付いたタイプの収納家具だ。木製で、衣類や小道具を収納する用途に使われる。チェストと基本的な形や用途は同じだが、木製で和風のアイテムを指してタンスと呼ぶことが多い。
押入れとタンスの違い
押入れとタンスでは収納する物が異なる。広い空間である押入れと引き出しが付いたタンスでは、用途が異なるので使い分けよう。しかし、押入れのスペースに収納アイテムを置けば、タンスのと同じように洋服が収納できる。
2. 押入れをタンス代わりに使う方法
押入れをタンスの代わりとして使うなら、引き出しタイプの収納ケースがおすすめだ。2つのアイテムについて、特徴と使い方を紹介しよう。
チェスト式収納ケース
チェストタイプの収納ケースを押入れに置けばタンスとして使用できる。洋服を引き出しで分類でき、手軽に出し入れできるだろう。押入れで使うなら軽くて安価なプラスチック製がおすすめだ。
奥行きのあるタイプを選べば押入れの広いスペースを上手に活用できる。スッキリと収まる押入れ専用のアイテムがおすすめだ。キャスター付きタイプなら、衣替えや掃除のときにも楽に移動できる。
奥行きのあるタイプを選べば押入れの広いスペースを上手に活用できる。スッキリと収まる押入れ専用のアイテムがおすすめだ。キャスター付きタイプなら、衣替えや掃除のときにも楽に移動できる。
ブロック式収納ケース
引き出しタイプのブロック式収納ケースは、タンスやチェストと違って重ねて使用できる。さまざまなサイズがあるため、自由に組み合わせられるのだ。
隙間がないように並べたり重ねたりすれば、押入れの広いスペースを有効活用できるだろう。ただし、違う商品だとキレイに重ならないことがあるので、同じメーカーでそろえてほしい。
隙間がないように並べたり重ねたりすれば、押入れの広いスペースを有効活用できるだろう。ただし、違う商品だとキレイに重ならないことがあるので、同じメーカーでそろえてほしい。
3. 押入れをタンス代わりにする収納アイデア事例
押入れをタンスの代わりに活用できる3つの収納アイデアを紹介する。簡単に実践できる方法なので、ぜひチェックしてほしい。
カラーボックス
カラーボックスを押入れに置いてタンスの代わりにするアイデアだ。いろいろな段数やサイズの商品があるので、押入れにスッキリと収まる商品を選ぼう。
横にしたりキャスターを取り付けたりとアレンジがしやすいのが特徴だ。引き出しとして使えるインナーボックスを入れると、使いやすい洋服の収納になる。
横にしたりキャスターを取り付けたりとアレンジがしやすいのが特徴だ。引き出しとして使えるインナーボックスを入れると、使いやすい洋服の収納になる。
スチールラック
スチールラックを使って押入れのスペースを区切れば、いろいろな物が収納できる。バスケットや収納ケースを並べて引き出しにすることで、タンスのような洋服収納になるだろう。収納の幅が広がるので、棚として使う部分と引き出しとして使う部分を分けるのもおすすめだ。
ハンガーラック
ハンガーラックを使えばクローゼットのように洋服をかけて収納できる。ハンガーラックの代わりに突っ張り棒を使ってもよいだろう。
押入れの広い空間なら、タンスのような引き出し収納とかける収納の両立が可能だ。並べたり上下の棚で分けたりと、使いやすい洋服収納になるよう工夫してほしい。
押入れの広い空間なら、タンスのような引き出し収納とかける収納の両立が可能だ。並べたり上下の棚で分けたりと、使いやすい洋服収納になるよう工夫してほしい。
4. 押入れをタンス代わりに使うときの注意点
押入れをタンスの代わりとして使うときに、知っておきたい注意点は2つだ。トラブルを避けるためにも、あらかじめチェックしておこう。
左右の分断に注意
押入れにはふすまなどの引き戸が付いているため、スペースが左右に分断されている。タンス代わりに使う収納アイテムを真ん中に置くと、引き出しが開かなくなってしまう。
開けたときに出し入れがしやすいように、左右に分けて収納するのがポイントだ。また、開口部を広く使いたいなら、ふすまを外してカーテンを取り付ける方法もある。
開けたときに出し入れがしやすいように、左右に分けて収納するのがポイントだ。また、開口部を広く使いたいなら、ふすまを外してカーテンを取り付ける方法もある。
湿気やカビに注意
ふすまを閉めて使用する押入れには湿気がたまりやすい。カビが生える可能性があるので、タンスとして使うなら十分な対策が必要だ。詰め込みすぎないように隙間を空けたり、すのこを敷いたりすれば、風通しがよくなり湿気はたまりにくくなる。
湿気を吸った洋服を収納しない、定期的にふすまを開けて換気するといった対策も有効だ。ほこりはカビのエサになるので、半年~1年に1回くらいの頻度で掃除するとよいだろう。
湿気を吸った洋服を収納しない、定期的にふすまを開けて換気するといった対策も有効だ。ほこりはカビのエサになるので、半年~1年に1回くらいの頻度で掃除するとよいだろう。
結論
布団を収納する押入れと衣服を収納するタンスの用途は違う。しかし、押入れに引き出しタイプの収納ケースを置けば、タンスとして活用できる。カラーボックスやスチールラックを使ったアイデアもおすすめなので、ぜひ試してみてほしい。ただし、ふすまでスペースが分断されるため、収納の置き方には注意が必要だ。湿気がたまらないように風通しをするなど、換気や掃除などのカビ対策も忘れずに行おう。