1. 浴槽のつまりを探るには排水の構造を知るべし!

浴槽のつまりを解消する前に、自宅の浴室の排水の構造を知っておこう。知っておくことで、適切な対処が可能になる。
排水の構造は2種類
浴室には洗い場と浴槽に2つの排水口がある。2つの排水口からそれぞれの排水管へ直接流れるタイプと、2つの排水口からひとつの排水管に集められてから流れるタイプがある。
とくに、後者はユニットバスに多い構造だ。
とくに、後者はユニットバスに多い構造だ。
浴槽のつまりが起こる場所
ユニットバスの場合、構造上、浴槽のつまりが起こっている場所は「浴槽の排水栓」「洗い場の排水口」「排水トラップ」「排水管」の4つが考えられる。
つまりの原因が排水口の手前なら、自分で解消することも可能だ。しかし、排水管の内部に原因がある場合には、専門業者にみてもらう必要がある。
つまりの原因が排水口の手前なら、自分で解消することも可能だ。しかし、排水管の内部に原因がある場合には、専門業者にみてもらう必要がある。
2. 浴槽のつまりの原因は固形物だけじゃない!

浴槽のつまりの多くは、異物を流してしまったことによるものだと思っている方も多いかもしれない。しかし、つまりの原因は異物だけではない。どのようなものが浴槽のつまりの原因を作っているのだろう。
髪の毛
髪の毛は新陳代謝によって、1日に50~100本程度抜け落ちているといわれる。抜けてもそのまま落ちるわけではなく、他の毛に絡まったり、整髪料で頭に留まっていたりすることも多い。シャンプーなどで髪の毛を洗うと、頭に残っていた髪の毛が落ちて排水口へと向かう。排水口には、ゴミなどを受け止めるキャッチャーが付いていることも多いが、短く細い髪の毛は、すり抜けてしまうことも珍しくない。
髪の毛は絡まりやすく、他のゴミを吸い寄せてしまうため浴槽の排水口やトラップをつまらせてしまう原因になる。
髪の毛は絡まりやすく、他のゴミを吸い寄せてしまうため浴槽の排水口やトラップをつまらせてしまう原因になる。
皮脂や垢
浴室では、当然身体を洗う。そのときに出る皮脂や垢は、小さくて目には見えない。排水口キャッチャーをいくら細かな網目のものにしても取りきれるものではない。
毎日皮脂や垢が排水口から排水管へと流れていくうちに、配管の内側に付着してつまりの原因を作っていく。家族が多いほど出る皮脂や垢も多くなるので、浴槽はつまりやすくなる。
毎日皮脂や垢が排水口から排水管へと流れていくうちに、配管の内側に付着してつまりの原因を作っていく。家族が多いほど出る皮脂や垢も多くなるので、浴槽はつまりやすくなる。
石けんカス
シャンプーやボディーソープなどは、身体を洗うときに使う。石けんカスは、浴槽に浮いているぶんには問題はないが、排水口に流れたときに、排水口内に残っていた髪の毛などに付着して塊になりやすい。
固形物
浴槽のつまりは、ちょっとした固形物が原因となることも多い。たとえば、シャンプーの詰め替え用の切り取った部分、歯磨き粉のキャップなどだ。「まあ、いいか」と回収せずにいると、それが汚れの核となり、塊となって浴槽をつまらせる。
3. 浴槽のつまりをラバーカップで解消する方法

浴槽のつまりを解消するためにはいろいろな方法があるが、手っ取り早いのがラバーカップだ。トイレのつまりだけでなく、浴槽のつまりにも効果が期待できる。
浴槽のつまりでラバーカップが効果的なケース
浴槽の排水口に異物がつまっている場合にラバーカップは活躍してくれる。子どもがおもちゃを排水口に流してしまって、指を入れても取れないような場合、あるいは、固形物でなくても、汚れが塊となっている場合にも吸い出すことができる。
ラバーカップの使い方
ユニットバスのように浴槽の排水管と洗い場の排水管が奥で共有されている場合、浴槽側のゴム栓をしておこう。洗い場側の排水口でラバーカップを使った場合、浴槽側から空気が抜けて効果がなくなってしまう。
まず、水をラバーカップのゴムの部分が隠れるくらいの高さまでためておく。こうすることで、ラバーカップの圧力を最大限に引き出すことができる。
ラバーカップをセットしたら、一気に押し込んでから、ゆっくりと引き抜く。この一連の動きを何回か繰り返して、手ごたえがあれば引き出した固形物を取り除こう。
まず、水をラバーカップのゴムの部分が隠れるくらいの高さまでためておく。こうすることで、ラバーカップの圧力を最大限に引き出すことができる。
ラバーカップをセットしたら、一気に押し込んでから、ゆっくりと引き抜く。この一連の動きを何回か繰り返して、手ごたえがあれば引き出した固形物を取り除こう。
4. 浴槽のつまりは毎日の掃除で防止できる

浴槽のつまりは、予防することができる。普段からちょっとしたことをしておくだけで、浴槽がつまって慌てて業者に依頼することもなくなるだろう。
定期的に排水トラップを掃除する
排水口のつまり予防には、排水トラップをこまめに掃除することが大切だ。ヌメリが出る前に排水トラップを掃除したい。排水筒や排水ピースなどは簡単に外れるようになっているので、全体の掃除をすることをおすすめする。
流れが悪くなったと思ったら早めにパイプクリーナーを使う
浴槽の排水口をこまめに掃除できないという場合も多いだろう。その場合には定期的にパイプクリーナーを使うのがおすすめだ。パイプクリーナーは髪の毛や皮脂、垢などのタンパク質を溶かす成分が含まれている。
異物を流したという記憶がないのに排水がスムーズではないという場合、つまりの前兆だと思って、早めにパイプクリーナーでつまりを解消しておこう。
異物を流したという記憶がないのに排水がスムーズではないという場合、つまりの前兆だと思って、早めにパイプクリーナーでつまりを解消しておこう。
結論
浴槽のつまりを改善するためには、排水の構造を確認する必要がある。ユニットバスに多い、2つの排水口がひとつの配管につながっているタイプの場合は、両方のつまりを疑って対処しよう。また、つまりの原因も把握して原因に合わせた対処法を選ぶことが大切だ。つまりにはラバーカップが効果的だが、正しい使い方でつまりを解消しよう。