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スチームを噴射する加湿器の写真

加湿器のカルキの掃除方法は?固着する理由や予防方法もあわせて解説

投稿者:ライター 渡辺恵司(わたなべけいじ)

鉛筆アイコン 2021年12月13日

加湿器のトレーや加湿フィルター、タンクなどに白い粉状の汚れが見られたら、それはカルキ汚れかもしれない。カルキ汚れとは具体的にどんな汚れのことなのか、水垢との違いも交えつつ解説するとともに、掃除方法も紹介する。カルキ汚れを防ぐコツなどもお伝えしていくので、あわせて参考にしてほしい。

  

1. カルキとは?

水道の蛇口に付着したカルキ汚れの写真
そもそもカルキとはどういった物質なのか、基本的なところから簡単に解説しよう。ざっくりと「カルキ=塩素」と認識しても誤りではないが、もう少し掘り下げてお伝えする。

カルキは「次亜塩素酸カルシウム」のこと

水道水の消毒に使われる塩素には「次亜塩素酸カルシウム」「次亜塩素酸ナトリウム」「液化塩素」といった種類がある。カルキとはこのうち次亜塩素酸カルシウムを指すのが一般的である。

カルキ汚れとは?

カルキ汚れとは一般的に水道水中のミネラル成分、具体的には次亜塩素酸カルシウムに含まれるカルシウムが固まったものを指す。蛇口まわりなどに見られる白っぽい粉状の汚れだ。ひどくなるとうろこのようにこびりつくこともある。
なお上述のように、水道水の消毒に使われる塩素には、次亜塩素酸ナトリウムもある。このナトリウムもミネラル成分であり、固まると同じように白っぽくなる。
このため、厳密にいえばカルキ汚れは水垢汚れの一種ということになるが、本稿においては便宜上、カルキ汚れと水垢汚れをほぼ同義として扱わせていただく。

2. 加湿器にカルキ汚れが固着する理由と掃除の重要性

真っ暗な背景と蒸気を噴射する加湿器の写真
加湿器を使っていると、トレーや内部の加湿フィルターなどに白く粉っぽい汚れが溜まっていく。これがカルキ汚れだ。なぜ加湿器にカルキ汚れが固着してしまうのだろうか?

水分が蒸発しミネラル成分のみが残って固まってしまう

加湿方式にもよるが、たとえばスチーム式(加熱式)の加湿器の場合、水を加熱して蒸発させ、空気中に放出する。このとき、水分は蒸発するものの、カルシウムやナトリウムといったミネラル成分は気化せずに残ってしまう。空気に触れることで固くなり、徐々に蓄積されて頑固なカルキ汚れとなる。

加湿器のカルキ汚れの掃除をすることの重要性とは?

付着したカルキ汚れを放置したまま加湿器を使い続けた場合、徐々に堆積し取るのが大変になる。固着するカルキ汚れが増えるほど加湿器の送風音が大きくなったり、加湿機能が低下したりすることもある。
あるいはカルキ汚れをエサに雑菌が繁殖することも考えられる。不衛生な環境はカビの発生にもつながるだろう。そうした加湿器から噴射される蒸気を長期間にわたって吸い込めば、健康面でのリスクも生じる。
一般的にカルキ汚れは人体に無害とされている。かつ「カルキ汚れ=直ちに加湿器が故障する」といったものではないかもしれない。だが衛生面を考慮すると、加湿器に付着したカルキ汚れは定期的に除去しておくことが望ましいであろう。

3. クエン酸を使って加湿器のカルキ汚れを掃除する方法

レモンと丸い小皿に盛られたクエン酸の写真
カルキ汚れは頑固であるが、クエン酸や酢といった身近なアイテムを使えば落とすことができる。

用意するもの

  • クエン酸
  • 大きめのバケツ(なければシンクや浴槽など)
用意するものはこれだけでよい。バケツなどは、外した加湿器のパーツが入ればOKなので、お使いの加湿器のサイズにあわせて用意しよう。

【酢でも代用可能だがおすすめしない】

クエン酸がなければ、同じ酸性のアイテム「酢」でも代用可能だ。だが、においが強烈なことに加え食品なので、掃除に使用するのはあまりおすすめできない。100均やネット通販、ドラッグストアなどで手軽に買えるので、できればクエン酸を用意しておこう。

クエン酸で加湿器のカルキ汚れを掃除する方法

  • カルキ汚れが付着している加湿器パーツ(水洗い可能なもの)を外す
  • バケツなどに、40℃程度のぬるま湯1Lにつき大さじ1.5〜2杯のクエン酸を溶かす
  • カルキ汚れが付着しているタンクやトレー、加湿フィルターなどを浸す
  • 30分から2時間程度、浸け置きする
  • 柔らかいスポンジで擦り洗いする(タンクの中などは歯ブラシ等も有効)
  • 流水でよくすすぎ、完全に乾いたのを確認してから元へ戻す
この手順で掃除をすればカルキ汚れは落とせるだろう。ちなみにおすすめはしないが、酢を使う場合はぬるま湯1Lにつき酢25mLを目安としよう。加湿器のパーツが水洗いできるものかどうかは、必ず事前に確認しておくことだ。

【頑固なカルキ汚れは一度では落ちないことも多い】

頑固にこびりついたカルキ汚れは、クエン酸を使って掃除しても一度で除去できないことが多い。この場合は一気に落とそうとせず、月に2回など定期的に掃除をして少しずつ落としていく、というつもりで取りかかろう。

4. 加湿器のカルキ汚れの掃除にクエン酸を使う際の注意点

デスクの上の加湿器の写真
クエン酸を使って加湿器のカルキ汚れを掃除する際の注意点について解説する。

鉄製品は錆びることがあるため注意する

クエン酸と鉄製品は相性が悪い。錆びるおそれがあるため、加湿器にそうしたパーツが使われているときはクエン酸を使わない、もしくは絶対に触れないように注意するなどしてほしい。

クエン酸と塩素系漂白剤は絶対に混ぜない

クエン酸と塩素系漂白剤が混ざると人体に有害なガスが発生して大変危険だ。これは酢やアルコールと混ざった場合なども同様なので、絶対に混ざらないように気をつけてほしい。

十分に洗い流す

加湿器のカルキ汚れを除去をしたあと、加湿フィルターなどのパーツにクエン酸が残っていると新たな汚れやにおいなどの原因となる。水道水でしっかりすすぐことも忘れないようにしよう。

5. クエン酸は加湿器以外のカルキ汚れの掃除にも効果的

カルキ汚れがひどいキッチンのシンクの写真
やや話が逸れるが、カルキ汚れが付着するのは加湿器だけではない。せっかくクエン酸を使った掃除方法を紹介したので、ほかにどういった場所で使えるかについても簡単に触れておこう。

お風呂の鏡やシャワーヘッドなど

お風呂の鏡にうろこのように水垢汚れが付着している、というご家庭も多いのではないだろうか?そうした場所もクエン酸を使って掃除できる。スプレーボトルを用意し、水200mlにつき小さじ1杯のクエン酸を溶かしたら、水垢に吹きかけよう。キッチンペーパーで覆ってさらにスプレーし、食品用のラップでパックをして2時間ほど放置する。
時間がきたら剥がして擦り洗いをし、流水でよくすすいで乾かせば完了だ。新たな水垢を招かないよう、乾いたタオルなどできちんと拭き取っておこう。

キッチンのシンクや蛇口など

やり方はお風呂の鏡やシャワーヘッドなどと同じだ。クエン酸水をスプレーし、キッチンペーパーやラップでパックをする。2時間程度待ってから擦り洗いをしてすすごう。いずれも、一度に落としきれないことがあるため、そのときは少しずつキレイにしていこう。

6. 加湿器のカルキ汚れは重曹でも掃除できる

木の器に盛られた重曹の写真
もうひとつ、重曹を使って加湿器のカルキ汚れを落とす方法もあるので紹介しておく。

用意するもの

  • 重曹
  • 小皿
  • 割り箸など
  • 使い古しの歯ブラシ
これらを用意しよう。カルキ汚れはアルカリ性のため、同じ弱アルカリ性の重曹で「中和」することは難しい。だが重曹の研磨作用を生かして物理的に削るといった方法で落とせる場合がある。重曹を小皿に盛り、水を少しずつ加えながらペースト状になるまで割り箸などで混ぜよう

重曹で加湿器のカルキ汚れを掃除する方法

水で溶いてペースト状になった重曹を使い古しの歯ブラシにつけて、カルキ汚れに塗る。そのまま軽く擦るようにして落としていこう。重曹の研磨作用によって加湿器本体や各パーツが傷つかないよう、あくまでソフトに擦っていくことが大切だ。
キレイになったら流水でよくすすぎ、重曹の成分が残らないようにきちんと乾拭きで仕上げる。完全に乾いたのを確認してから元へ戻せば完了だ。

7. 加湿器のカルキ汚れを防ぐ方法

白い加湿器の写真
水道水を使う以上、カルキ汚れをまったく寄せ付けないといったことは難しい。だが少しでも蓄積するのを防ぐことは可能だ。

加湿器を定期的に掃除する

シンプルだがもっとも効果的なのが、加湿器を定期的に掃除するという方法だ。今回紹介したような浸け置きは大変かもしれないが、タンクやトレー、加湿フィルターなどを週1回程度水洗いし、水分をきちんと拭き取っておくなどしよう。加えて月1回程度クエン酸水に浸け置きすれば、よりカルキ汚れを軽減できる。

加湿器を使用したあとに拭き取る

少々手間だが、使うたびにトレーなどに残った水もきちんと捨てて水分を拭き取り、乾かしておくといった方法も有効である。

結論

加湿器に固着するカルキ汚れは、水道水のミネラル分が固まったものだ。放置すると加湿機能の低下などにつながることもあるため、こまめに掃除をして取り除いておこう。人体にも環境にも優しいクエン酸でカルキ汚れを掃除できるので、ぜひ試してみてほしい。
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  • 公開日:

    2020年11月 8日

  • 更新日:

    2021年12月13日

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