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衣服の油汚れは洗濯で落とせる!汚れの程度別の正しい対処方法を解説

衣服の油汚れは洗濯で落とせる!汚れの程度別の正しい対処方法を解説

投稿者:ライター 宗形ミナ (むなかたみな)

鉛筆アイコン 2021年11月23日

調理中の油がはねたり食事中にうっかり食べ物を落としたりして、衣服に油汚れがついたことはないだろうか。油汚れは普通に洗濯をしてもなかなか落ちない厄介なもの。この記事では、油汚れを洗濯で落とす方法を解説する。汚れの段階別に分けて紹介するので、衣服についた油汚れに困っている方は参考にしてほしい。

  

1. 油汚れの洗濯では「下処理」「浸け置き」が重要!

油汚れの洗濯では「浸け置き」が重要だ。ここでは、油汚れの基本的な落とし方を解説する。外出先で衣服に油汚れがついた場合の応急処置の方法もあわせて紹介するので、参考にしてほしい。

油汚れの基本的な落とし方

基本的な落とし方は以下の通りだ。

方法
1.当て布を置く
2.当て布の上に油汚れがついた側を下にして衣類を置く
3.衣類の上から油汚れがついた部分を歯ブラシで叩く

叩くときは、外側から内側に向かってトントンと優しく行おう。衣服の油汚れが布に移ったら、当て布の位置を変えながらキレイに取れるまで繰り返すとよい。

ただし、上記の落とし方だと時間も手間もかかる。そのため、忙しい人には難しいかもしれない。そんなときにおすすめなのが、浸け置きだ。

浸け置き洗いの方法は以下の通り。

方法
1.バケツなどの容器にぬるま湯を入れる
2.1にセスキ炭酸ソーダを入れる
3.洗濯物を入れる
4.1時間程度放置する
5.洗濯機にかける

油汚れは、お湯で溶かすことができる。一番油汚れを溶かしやすい、40~60℃程度の湯を用意しよう。セスキ炭酸ソーダではなくても、弱アルカリ性の粉末洗剤(重曹など)であれば大丈夫だ。浸け置きしたら、普段通り洗濯機にかけるとよい。

応急処置

自宅であれば上記の対処がすぐにとれるが、外出先だと難しい場合もあるだろう。ここでは、外出先で衣服に油汚れがついた場合にできる応急処置を紹介する。

必要なもの
・ティッシュまたはハンカチ
・石けん

方法
1.ティッシュでおさえて油分を吸いとる
2.濡らしたティッシュやハンカチに石けんをつける
3.2を油汚れの部分に押し当てる
4.3の裏側にもぬらしたハンカチなどを当てる
5.濡らしたティッシュで押さえながら石けんを落とす
6.乾いたティッシュで水分をとる

上記の手順を踏めば、応急処置は完了だ。ただし、これはあくまでも応急処置なので、油汚れを完全に落とせていない場合もある。外出から戻ったら、早めに適切な対処を講じよう。

2. 軽い油汚れなら食器用洗剤で下処理してから洗濯機へ

軽度の油汚れには、食器用洗剤を使った洗濯が最適だ。ここでは、軽度の油汚れを落とす効果的な洗濯方法を紹介する。

食器用洗剤には、油と水をなじませる作用がある。そのため、油汚れに食器用洗剤をつけて洗えば、水に油分を移せるのだ。

食器用洗剤を使った洗濯方法は以下の通り。

方法
1.お湯を張った容器に衣服を浸ける
2.食器用洗剤を油汚れの部分につける
3.2の部分を歯ブラシで細かくこする
4.水で洗い流す
5.洗濯機にかける

まずは、油汚れを浮かせるために衣服をお湯に浸けよう。強くこすると生地が傷む可能性があるので、優しくこするとよい。

3. 頑固な油汚れには高温のお湯+洗剤の浸け置き洗濯

油汚れには、食器用洗剤で落とせない頑固なものもある。ここでは、頑固な油汚れを落とすのに効果的な2つの方法を紹介する。食器用洗剤を使っても落ちない頑固な油汚れに困っている方は、要チェックだ。

方法1.クレンジングオイルを使う

化粧落としに使うクレンジングオイルは、油汚れを落とすのに効果的だ。クレンジングオイルを使った洗濯の方法は以下の通り。

必要なもの
・クレンジングオイル
・タオル2~4枚
・歯ブラシ

方法
1.洋服の下にタオルを敷く
2.油汚れの部分にクレンジングオイルを垂らす
3.2の部分を歯ブラシで叩く
4.ぬるま湯でもみ洗いをする
5.洗濯機にかける

方法2.酸素系漂白剤を使う

クレンジングオイルを使っても落とせない頑固な油汚れには、酸素系漂白剤を使おう。方法は以下の通り。

必要なもの
・洗面器などの容器
・洗濯洗剤
・酸素系漂白剤

方法
1.容器に湯を張る
2.洗濯洗剤と酸素系漂白剤を混ぜ合わせる
3.2に衣服を浸け置きする
4.洗濯機にかける

油は湯温が高い方が落ちやすい。そのため、50℃程度のぬるま湯を使うとよいだろう。浸け置き時間は、2時間程度がおすすめだ。洗濯機にかけてもまだ油汚れが残っている場合は、再度洗濯機にかけるとよいだろう。

4. 洗濯しても落ちない油汚れはクリーニング店へ相談

クレンジングオイルや酸素系漂白剤を使っても落とせない、頑固な油汚れもある。そのような場合、落とすのを諦めてしまう方が多いかもしれない。しかし、油汚れを落とすためには、ほかにもできることがいくつかあるのだ。ここでは、頑固な油汚れへの対処法を紹介する。

煮洗い

煮洗いとは、鍋を使って衣類を煮る方法のことで、頑固な油汚れを自力で落とす際の最終手段だ。漂白剤を使わずに、衣類をキレイな白色に戻せる。ただし、煮洗いできる素材は、綿・木綿・麻のみだ。ポリエステルなどの化学繊維やウール、毛などの素材は、熱に弱く繊維が傷む可能性があるので煮洗いしないようにしよう。

用意するもの
・鍋
・トングか菜箸
・洗濯用粉石鹸
・(重曹)
・(酸素系漂白剤)

方法
1.鍋に適量の水を入れて沸騰させる
2.ぬるま湯になったら、洗濯用粉石鹸を溶かし入れる
3.2に洗濯物を入れる
4.5~10分煮る
5.火を止め30分程度放置する
6.冷めたら洗濯物をすすいで干す

鍋は、アルミ製以外のものを選ぼう。その理由はアルミ製はアルカリ性に弱いからだ。煮洗いに使う洗濯用粉石鹸や重曹などはアルカリ性である。そのため、アルミ製の鍋を煮洗いに使うと、洗剤と化学反応を起こし穴があいてしまう可能性がある。煮洗いの際には、アルミ鍋を使わないように注意しよう。

鍋に張る水の量は、7分目程度にするとよい。投入する洗剤の量は、水1lあたり小さじ2杯程度がおすすめだ。石けんカス予防のため、洗濯用粉石鹸はよく溶かしてから入れよう。

煮る時間を延ばすと、繊維が傷んでしまう可能性がある。煮洗いでも汚れが落ちにくい場合は、重曹や酸素系漂白剤を入れるとよいだろう。

クリーニング店に依頼する

どうしても落ちない頑固な油汚れは、クリーニング店に依頼するのがおすすめだ。依頼時には、油汚れの状況を説明しよう。何の油汚れなのか、汚してしまった日時などの詳細を伝えれば、適切な対処法を店側が見つけやすくなるからだ。自力で落とすのが難しい場合は、クリーニング店に依頼してみよう。

結論

油汚れは普通に洗濯しただけでは落としづらい厄介なもの。しかし、油汚れの程度に合わせた洗濯方法を実践すれば、簡単かつキレイに落とすことが可能だ。ただし、非常に頑固な油汚れは、自力で落とすのが難しい場合もある。自力で落とせないときは、クリーニング店への依頼も検討するとよいだろう。油汚れの状態に合った適切な対処をして、衣類を清潔に長持ちさせよう。
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  • 公開日:

    2020年11月23日

  • 更新日:

    2021年11月23日

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