1. 水垢とは何か?まずはキホンを押さえよう

水垢は闇雲に擦っても落とせない。まずは、水垢とは何なのか?なぜ落ちにくいのか?落とすためには何がポイントなのか?など、基礎知識から身に付けていこう。
水垢とは
水垢とは、水の中の成分が固まったもの。「垢」とつくが、主成分はカルシウム、マグネシウムなどのミネラル成分である。
たとえば、お風呂の鏡に水滴が付いたとしよう。その水滴が蒸発する際、ミネラル成分だけが残る。一度濡れて乾く程度ならそれほどでもないが、お風呂やキッチンのように「濡れる」→「乾く」を毎日のように繰り返していると少しずつ厚くなり、やがて水垢の白い結晶となって目に見えるほどになる。
たとえば、お風呂の鏡に水滴が付いたとしよう。その水滴が蒸発する際、ミネラル成分だけが残る。一度濡れて乾く程度ならそれほどでもないが、お風呂やキッチンのように「濡れる」→「乾く」を毎日のように繰り返していると少しずつ厚くなり、やがて水垢の白い結晶となって目に見えるほどになる。
水垢ができる場所は?
分かりやすいのはキッチンのシンクやカラン周り、お風呂の鏡やカラン、洗面所の鏡などだろう。車のボディーやガラスなどにもできやすい。少し意外なところでは、電気ケトルやポットの中にも水垢は溜まる。「水あるところに水垢あり」という訳だ。
水垢を落とす2つのアプローチ
水垢は確かにガンコで厄介だが、まったく歯が立たない相手という訳ではない。主に「中和して落とす」「物理的に削って落とす」という、2つのアプローチがある。ただ、物理的に削ってしまうのは素材へのダメージにもなりうるため、まずは中和をして落とす方法を試みることをおすすめしたい。詳しい落とし方は次で説明する。
2. ビッシリとこびりついた水垢を落とす方法

実は、水垢を落とす方法は意外と多い。その中でも代表的な6つの落とし方を、ポイントを絞ってお伝えしていく。水垢をより効果的に落とすためのコツとあわせて覚えておこう。
水垢をうまく落とすためのコツ
- 時間をかけて中和させる
- 一度に少しずつ、を繰り返す
- 合わせワザを使う
とくにガンコな水垢は、時間をかけてじっくり中和させることで落としやすくなるので覚えておこう。また、水垢は一度掃除すればスッキリ&ピカピカに落とせるものではない。日々、少しずつのお手入れを繰り返すことが大切になる。そして、これから紹介する複数の落とし方を合わせると、より効率よく落とせるだろう。
中和して落とす
クエン酸水
スプレー容器に、水200mlに対してクエン酸小さじ1杯の割合で溶かす。水垢に吹き付けてキッチンペーパーを被せ、さらにスプレーする。1〜2時間待ち、キッチンペーパーまたはスポンジで擦る。最後はお湯で洗い流して水気をしっかり拭き取る。
酢
クエン酸水と同じ流れで落とせる。ただし酢の場合は希釈せずに原液を使おう。また、糖が含まれる酢は避けるように。
酸性のお風呂用洗剤
酸性の液性をもつお風呂用洗剤で、落とせる汚れに「水垢」とあればOKだ。使い方は商品によって異なるので、説明欄を見てほしい。
物理的に削って落とす
研磨剤
クレンザーなど研磨剤をスポンジにつけ、クルクルと円を描きながら擦っていくだけなので手軽にできる。最後はお湯で洗い流して水気をしっかり切っておこう。
研磨スポンジ
表面に研磨作用のある成分が施されたスポンジだ。洗剤を使わずに水だけで擦っていくものが多い。同じように円を描きながら擦り洗いし、最後にお湯で洗い流そう。
その他
水垢が落とせるダスターやメラミンスポンジなどを使っても落とせることがある。
3. それでも落ちない水垢は業者に相談しよう

上記いずれの方法を、時間をかけて試しても落とせないほどの水垢だとしたら、ご家庭では手に負えない可能性が高い。たとえば、いま溜まってしまっているガンコな水垢は業者に一掃してもらい、それ以降、水垢が溜まらないように上記の方法でこまめに落としていく、といったことも検討しよう。
4. 水垢を少しでもできにくくするには

水がある以上、水垢を完全に防ぐことは難しい。それでも、ここで紹介した方法でこまめにお手入れをしたり、水気を拭き取ったりすることで、少しでも水垢ができにくい状態にすることは可能だ。
シンクや洗面台を使ったあとは布で拭き取る、お風呂に入ったあとはバスタオルで拭き取る、といったことで水垢を防ごう。また、黒カビ対策にもなるので、お風呂は24時間換気をおすすめしたい。
シンクや洗面台を使ったあとは布で拭き取る、お風呂に入ったあとはバスタオルで拭き取る、といったことで水垢を防ごう。また、黒カビ対策にもなるので、お風呂は24時間換気をおすすめしたい。
結論
水垢ができてしまうのは仕方がない。大切なのは「こまめにお手入れをして堆積させないこと」だ。すでに溜まっている水垢は、時間をかけてじっくり落とすとともに、それ以上増やさないために換気や水気の拭き取りを実践しよう。