1. 便座の蓋を閉める理由とは?

水洗トイレがなかった時代ではトイレを部屋の中に置くこともあったため、便座の蓋がにおいを防いだり見栄えをよくしたりする役割を果たしていた。
また、欧米ではトイレ・洗面台・風呂がまとまった場所をバスルームと呼び、トイレの蓋に座って身支度を済ませることもあった。しかし、日本ではトイレとお風呂が別になっていることが多く、そもそも蓋の上に座れるような設計になっていない。むしろ座ると壊れる可能性が高いのだ。
それでは、「一体なぜ蓋が付いているのか」「蓋を閉める意味とは何なのか」と感じる方も多いだろう。その理由は主に以下の3つである。
また、欧米ではトイレ・洗面台・風呂がまとまった場所をバスルームと呼び、トイレの蓋に座って身支度を済ませることもあった。しかし、日本ではトイレとお風呂が別になっていることが多く、そもそも蓋の上に座れるような設計になっていない。むしろ座ると壊れる可能性が高いのだ。
それでは、「一体なぜ蓋が付いているのか」「蓋を閉める意味とは何なのか」と感じる方も多いだろう。その理由は主に以下の3つである。
物の落下を防ぐ
便座の蓋があると、便器内への物の落下を防げる。トイレにスマホを持ったまま入ったり、トイレットペーパーや掃除道具を置いていたりすることは多いだろう。そこで誤って物を手から離してしまう、災害が起きて物が棚から落下する可能性もあるが、便座の蓋を閉めておくことで落下が防げるのだ。
スマホを便器内に落とすと使えなくなることもあり、家や車の鍵などの貴重品ならばその後も使い続けないといけない。このようなトラブルを防ぐためにも、便座の蓋は必要なのだ。場所によっては便座の蓋がない場合もあるが、蓋があるのならなるべく閉めた方がよい。
スマホを便器内に落とすと使えなくなることもあり、家や車の鍵などの貴重品ならばその後も使い続けないといけない。このようなトラブルを防ぐためにも、便座の蓋は必要なのだ。場所によっては便座の蓋がない場合もあるが、蓋があるのならなるべく閉めた方がよい。
温水便座の場合は節電になる
温水便座の場合、蓋を閉めることで熱が逃げにくくなるため、温かい状態を維持しやすい。その結果、節電につながる。東北電力の試算では、便座の蓋を閉めるだけで1年間に約880円の節約になるという結果が出ている。(※1)
デザイン性が上がる
最近では、タンクがないタンクレストイレや、便器・便座・タンクが一体になっている一体型トイレなど、スタイリッシュなデザインのトイレが増えている。便座の蓋があることで、よりすっきりとした見た目になり、デザイン性が上がるのだ。
2. 衛生的に便座の蓋は閉めたほうがいいの?

トイレを使用したときの水の飛び散りが防げるため、便座の蓋を閉めることは衛生的にも有効である。
目視では確認しにくいかもれないが、トイレを使った後は細かい水が勢いよく飛び散っている。蓋を開けたまま流すと、空気中に雑菌が舞うだけでなく、雑菌を含んだ水が床や壁、私たちの衣服へ付着してしまう。そのままシミとなって残ることもあるだろう。
そのため、蓋を閉めてから水を流すのが衛生的にもよい。雑菌は目に見えないものなので忘れてしまいがちだが、体内に入ると体調を崩す可能性も十分にある。便座の蓋を閉めるように意識するのが大切だ。
また、便座の蓋を閉めることで衛生的によいだけでなく、排水管からの嫌なにおいがトイレ中に漂うことも防げる。
目視では確認しにくいかもれないが、トイレを使った後は細かい水が勢いよく飛び散っている。蓋を開けたまま流すと、空気中に雑菌が舞うだけでなく、雑菌を含んだ水が床や壁、私たちの衣服へ付着してしまう。そのままシミとなって残ることもあるだろう。
そのため、蓋を閉めてから水を流すのが衛生的にもよい。雑菌は目に見えないものなので忘れてしまいがちだが、体内に入ると体調を崩す可能性も十分にある。便座の蓋を閉めるように意識するのが大切だ。
また、便座の蓋を閉めることで衛生的によいだけでなく、排水管からの嫌なにおいがトイレ中に漂うことも防げる。
3. 便座の蓋が壊れた!自分で交換できる?

便座の蓋が壊れたり、割れてしまったりした場合は交換が必要だが、業者へ依頼しなくても自分でできる。「便座が勢いよく倒れてくるようになった」という場合は、便座がゆっくり閉まるための部品が劣化していることも考えられるので、同じく交換が必要だろう。
ただし、新しく便座の蓋を購入する際は、事前にメーカーと型番を確認してほしい。便座の裏や蓋の表、タンクの隅などに記載されている。便座はメーカーに問い合わせるか、通販サイトで購入するかのどちらかだが、その際に型番が必要となる。
以下では、便座の蓋を交換する際の基本的な外し方や取り付け方を説明する。メーカーによって多少異なるため、取扱説明書も一緒に確認しよう。
ただし、新しく便座の蓋を購入する際は、事前にメーカーと型番を確認してほしい。便座の裏や蓋の表、タンクの隅などに記載されている。便座はメーカーに問い合わせるか、通販サイトで購入するかのどちらかだが、その際に型番が必要となる。
以下では、便座の蓋を交換する際の基本的な外し方や取り付け方を説明する。メーカーによって多少異なるため、取扱説明書も一緒に確認しよう。
蓋の外し方
便座の蓋は主に2パターンの外し方がある。蓋を上げたとき、根本に着脱レバーがあるかを確認してほしい。
・着脱レバーがない場合
着脱レバーがない場合は、蓋を片側に寄せてから取り外す。力を入れすぎて割れてしまわないよう気を付けよう。
・着脱レバーがない場合
着脱レバーがない場合は、蓋を片側に寄せてから取り外す。力を入れすぎて割れてしまわないよう気を付けよう。
- 電源プラグを抜いておく(ウォシュレットの便座のみ)
- 便座の蓋を開け、左右の根本を見て軸がある方を確認する
- 軸がある方を、少し力を入れながら外側へ広げて外す
- もう片方も外して、蓋を抜く
・着脱レバーがある場合
着脱レバーがある場合は、力を入れなくても比較的簡単に外せる。
着脱レバーがある場合は、力を入れなくても比較的簡単に外せる。
- 電源プラグを抜いておく(ウォシュレットの便座のみ)
- 便座の蓋を開き、根本にあるレバーをしっかり上げる
- レバーを上げた方の蓋を持ち上げたら、もう片方も外す
蓋の取り付け方
便座の蓋の取り付け方は、外した方法と逆の手順で行えばよい。
・着脱レバーがない場合
軸は左に付いていることもあれば、右に付いていることもある。メーカーによって異なるため、自宅の便器を確認しながら行ってほしい。
・着脱レバーがない場合
軸は左に付いていることもあれば、右に付いていることもある。メーカーによって異なるため、自宅の便器を確認しながら行ってほしい。
- 軸がない方を便器の溝に取り付ける
- もう片方を外側へ広げながら取り付ける
- 何回か開閉を繰り返し、スムーズに動くか確認する
- 電源プラグを差し込む(ウォシュレットの便座のみ)
・着脱レバーがある場合
根本にあるレバーは、最後までしっかり下げよう。メーカーによっては、カチッという音がすることもある。
根本にあるレバーは、最後までしっかり下げよう。メーカーによっては、カチッという音がすることもある。
- レバーがない方の蓋をセットしたあと、もう片方もセットする
- レバーをしっかりと下まで下げる
- 何回か開閉を繰り返し、スムーズに動くか確認する
- 電源プラグを差し込む(ウォシュレットの便座のみ)
結論
便座の蓋は、物の落下を防いだり、節電したりするために必要なものである。トイレを使った後の水の飛び散りも防げるため、衛生的にも便座の蓋は閉めた方がよいといえるのだ。また、便座の蓋が壊れたり割れたりしたときは、自分で交換できる。基本的な外し方・取り付け方は今回紹介したとおりだ。「自宅にあるトイレに対応していない」という場合は、各メーカーの公式サイトで確認するか、交換依頼をしよう。