目次
1. 手作り雑巾にピッタリなアイテムとは?

縫い方の前に、雑巾に適した素材について確認していこう。
フェイスタオル
薄手のフェイスタオルは雑巾の素材に適している。生地が薄いため針が通りやすく、手縫いしやすいためだ。吸水性にも優れているため、雑巾にしても使いやすい。2つ折りで作る場合は1枚のフェイスタオルから2枚の雑巾を作れるなどコスパもよい。バスタオルを使う縫い方もあるが、生地が厚いため手縫いには向いていない。簡単な縫い方をしたいのであればフェイスタオルを選ぼう。
Tシャツ
不要なTシャツを雑巾として再利用することもできる。フェイスタオルと同じで吸水性に優れているうえ乾燥が早く、また繊維が細かいため素材を傷つける心配がほとんどない。適度な大きさにカットしてから使うのが縫い方のポイントだ。ただしプリント部分で汚れをこすると素材が傷つくおそれがある。プリントがないTシャツを使うか、裏返してから縫うといった工夫が必要だ。
2. 1枚のタオルから2枚の雑巾を作る縫い方

それでは雑巾の縫い方を紹介していこう。まずは1枚のフェイスタオルから2枚の雑巾を作る方法だ。ここでは手縫いによる縫い方を紹介する。
用意するもの
- 不要になったフェイスタオル
- 裁ちバサミ
- 針
- 糸
手縫いに必要なのは裁ちバサミと針、そして糸だけだ。糸の太さはお好みで構わないが、20番や30番くらいが使いやすいだろう。
フェイスタオルを使った雑巾の縫い方
- 裁ちバサミでフェイスタオルを半分に切る
- 縫い代(端の3つ折りになっている部分)をカットする
- 半分に折りたたみ、カットした部分を縫う
- 筒状になったら裏返す
- 雑巾の周囲をグルリと1周縫う
- バツ印になるようにステッチを入れれば完成
Tシャツを雑巾にする場合の縫い方は?
Tシャツを使うなら、まずは作りたい雑巾のサイズになるようにカットしたものを2枚用意しよう。次にその2枚を重ねて、上記5つ目と6つ目の工程を踏めば完成する。
3. しっかりとした厚みがある雑巾の縫い方

ミシンを使った縫い方も覚えておこう。短時間で作れるうえ、生地が厚くても簡単に縫えるといったメリットがある。フェイスタオルを使って、厚みがある4つ折り雑巾を作るときの縫い方を解説しよう。
4つ折り雑巾の縫い方
- 縫い代(端の3つ折りになっている部分)をカットする
- フェイスタオルの裏面を上にして横長に置く
- 真ん中に向かって左右の端を折りたたむ
- 半分に折りたたんでまち針でとめる
- ミシンを使って雑巾の周囲をグルリと1周縫う
- バツ印になるようステッチを入れれば完成
4つ折りにしたフェイスタオルは厚みがあるので、縫い方にも注意が必要だ。縫い代を大きめにとって柔らかい内側の部分を縫おう。厚地用の針を使ってゆっくりと縫うのがポイントだ。なお3つ折りにすれば3枚重ねの雑巾になる。
4. 手作り雑巾のちょっとしたアレンジアイデア

上記いいずれかの縫い方をすれば雑巾は簡単に作れるが、ちょっとしたアレンジを加えてみるのもおすすめだ。
ミニ雑巾を作る
使う布を小さくカットすれば、その分小さい雑巾が作れる。細かい部分や狭い部分を掃除する用に作っておくとよいだろう。
紐を付けて吊るせるようにする
四隅の一部などに紐を輪っか状にして取り付ければ、洗ったあとの雑巾を吊るして収納できる。
ステッチを模様にする
バツ印ではなく、好きな模様を縫うのもよいだろう。子ども用なら、カラフルな糸を使って可愛く仕上げるのもおすすめだ。自分の雑巾がひと目でわかるし、掃除も楽しくなるだろう。
5. 乾きやすい雑巾の縫い方とは?裏ワザを紹介

タオルやTシャツを重ねて作る雑巾は意外と乾きにくいことがある。そこで、乾きやすい雑巾の縫い方、使い捨て雑巾の作り方を紹介しよう。
乾きやすい雑巾の縫い方
- フェイスタオルを半分にカットする
- カットした部分を3つ折りにする
- 3つ折りにした部分ともう片方の端を縫い合わせる
これは筒状の雑巾を作る縫い方だ。手順が少ないので忙しい方にもおすすめしたい。筒状に干せば、中に空気が通るので乾くまでの時間を短縮できる。また汚れたときは裏返して使えるため、掃除中にすすぐ回数を減らすことにもつながる。
使い捨て雑巾にする方法もある
使い捨てできる雑巾なら洗濯や乾燥の手間が不要だ。キッチンや洗面所などさまざまな場所で活躍するだろう。不要なTシャツやタオルがあれば、縫わなくても簡単に手作りできる。たとえばTシャツは、ハサミで使いやすい大きさにカットするだけでよい。フェイスタオルはハサミで切ると糸くずがでるので手を使って裂こう。端の硬い部分を少しだけカットしたら、あとは手で引っ張るだけでよい。より小さくしたい場合は、上下に5ミリほど切り込みを入れるとキレイに裂ける。
6. 意外と知らない?正しい雑巾の使い方とは

せっかくなので、雑巾の正しい使い方についてもおさらいしておこう。
雑巾がけにおすすめの素材
フローリングや畳、カーペットなど「水が使えるもの」であれば基本的には何でもOKだ。水が染み込んでしまうといけない素材などは、乾拭きをするか別のやり方で掃除をしよう。
雑巾の絞り方
正解や不正解はないが、縦(自分の体に対して垂直)に持つと力が入りやすい。利き手を「順手」にして自分から見て奥のほうを持ち、反対側の手を「逆手」にして手前のほうを持つ。あとはギュッと脇を締めて手首をひねればOKだ。向こう側へ押し出すようにするとより力が入りやすい。
雑巾のかけ方
奥から手前へ、カタカナの「コ」を描くようにかけるのが基本である。横のラインは、直前に拭いたところと少し重なるようにすると拭き残しを防げる。
雑巾の洗い方
基本的には水洗いでもOKだが、汚れが付着すれば雑菌も繁殖する。洗濯機で洗ってしまうと雑菌が衣類などに付着するおそれがあるため、手洗いをしよう。洗濯桶などにぬるま湯をはり、酸素系漂白剤を適量溶かす。30分ほど浸け置きをしたら取り出し、食器用中性洗剤を含ませてもみ洗いをしよう。あとは、泡立たなくなるまで流水でよくすすぎ、風通しのよい場所に干して完全に乾かせば完了だ。
結論
不要なフェイスタオルやTシャツは、雑巾として蘇らせることができる。ただ廃棄してしまうよりは、縫い方をマスターしてぜひ雑巾に生まれ変わらせよう。小さな布でミニ雑巾を作ったり糸で模様を縫ったりと、アイデア次第でいろいろとアレンジも楽しめる。乾きやすい筒状の雑巾やの縫い方や、使い捨て雑巾の作り方も紹介したので、ぜひ試してみてほしい。