1. 不織布は洗濯できるのか?

不織布の洗濯は、メーカーとしては保証していない。「手洗いはできるが、洗濯はできない」とパッケージに書かれている場合もある。
不織布は、繊維を絡ませたり、接着させたりしてできた布のことだ。そのため、織って作られた布よりも強度が弱い。洗濯機などで強い衝撃を与えると、穴が開く可能性がある。
だからといって、洗濯ができないわけではない。いくつかのポイントを押さえれば、洗濯することも可能なのだ。また、洗濯ができる不織布として販売している商品もあるため、気になる方は一度調べてみるとよいだろう。
不織布は、繊維を絡ませたり、接着させたりしてできた布のことだ。そのため、織って作られた布よりも強度が弱い。洗濯機などで強い衝撃を与えると、穴が開く可能性がある。
だからといって、洗濯ができないわけではない。いくつかのポイントを押さえれば、洗濯することも可能なのだ。また、洗濯ができる不織布として販売している商品もあるため、気になる方は一度調べてみるとよいだろう。
2. 不織布マスクの洗濯後の効果は?

新型コロナウイルスの影響で、外出時にはマスクが必須となった。不織布マスクは基本的に1日ごとの交換を推薦されているが、中には「洗って繰り返し使えないのだろうか」と感じる方もいるだろう。
ここでは、不織布マスクを洗濯すると効果は落ちるのか、という疑問について解決しよう。
ここでは、不織布マスクを洗濯すると効果は落ちるのか、という疑問について解決しよう。
洗濯すると効果は落ちる
不織布マスクを洗濯すると、購入した当初よりも効果は落ちる。その理由は、不織布マスクの特性と関係しているのだ。
一般的な不織布マスクは3層構造になっていることが多く、真ん中の層がフィルターの役割を果たしている。そのフィルターは、帯電によって小さなほこりやウイルスなどを集めているのだ。プラスチック製の下敷きがノートや髪の毛にくっつくのは静電気が発生しているからだが、その原理と同じである。
洗濯して、帯電効果のあるフィルターが水や洗剤によって濡れることで、効果が落ちてしまうのだ。
一般的な不織布マスクは3層構造になっていることが多く、真ん中の層がフィルターの役割を果たしている。そのフィルターは、帯電によって小さなほこりやウイルスなどを集めているのだ。プラスチック製の下敷きがノートや髪の毛にくっつくのは静電気が発生しているからだが、その原理と同じである。
洗濯して、帯電効果のあるフィルターが水や洗剤によって濡れることで、効果が落ちてしまうのだ。
全く効果がなくなるわけではない
不織布マスクの効果は落ちてしまうが、全く効果がなくなるわけでもない。過去に行われた実験では、ほこりやウイルスを90%カットしてくれる商品の洗濯後、効果が70%よりは下がらなかったという結果もある。丁寧に洗うことで破れによる効果減少もないため、どうしても使い回したいときは洗濯するとよい。
3. 不織布の正しい洗濯方法

不織布には正しい洗濯方法がある。間違った洗い方をすると不織布がぼろぼろになってしまう可能性もあるので注意しよう。ここでは、手洗いする方法と洗濯機で洗う方法の2パターンを紹介する。
手洗いする方法
不織布はとてもデリケートな素材であるため、手洗いするのが望ましい。用意するものは、洗面器や桶・中性洗剤・タオルの3つだ。手順は以下のとおりである。
- 洗面器や桶に、水または35度前後のぬるま湯をためる
- 水量に対して適した割合の中性洗剤を入れ、不織布をひたす
- 5分から10分程度つけ置きする
- 押し洗いをして汚れを落とす
- 中性洗剤を入れた水を流し、新しい水を入れてよくすすぐ
- タオルで挟むように水分を拭き取り、形を整えたあと陰干しをする
中性洗剤は、食器用と洗濯用どちらでも構わない。頑固な汚れが付いている場合は、30分から1時間程度つけ置きしてから水ですすごう。
また、不織布をぎゅっと握ったり強くこすったりすると、型崩れしてしまう恐れがある。シワも付いてしまうため、洗いやすすぎ、拭き取りの際は丁寧に扱おう。
また、不織布をぎゅっと握ったり強くこすったりすると、型崩れしてしまう恐れがある。シワも付いてしまうため、洗いやすすぎ、拭き取りの際は丁寧に扱おう。
洗濯機で洗う方法
どうしても洗濯機で洗いたい場合は、以下の3つのポイントを押さえよう。手洗いと違い、洗濯機は不織布に強いダメージを与えやすいため、気を付けないと毛羽立ちやシワが目立ってしまう。
・洗濯ネットに入れて不織布のみで洗う
不織布は必ず洗濯ネットに入れて洗濯しよう。不織布と同じようなサイズの洗濯ネットに入れることで、余計な力を受けずに済む。また、ほかの衣類からの衝撃を防ぐため、不織布のみで洗うのも大切だ。
・「オシャレ着モード」や「手洗いモード」を選択する
「オシャレ着モード」や「手洗いモード」など、通常より優しく洗ってくれるモードを選択しよう。不織布への衝撃を抑えられる。これらのモードは、商品やメーカーによって多少名称が異なるため、自宅の洗濯機を一度確認してほしい。
・脱水は基本的にしない
不織布を洗濯機で脱水するとシワになる恐れがある。脱水はせず、タオルで水分を拭き取って陰干しした方がよい。どうしても脱水したい場合は1分程度にとどめておく。
・洗濯ネットに入れて不織布のみで洗う
不織布は必ず洗濯ネットに入れて洗濯しよう。不織布と同じようなサイズの洗濯ネットに入れることで、余計な力を受けずに済む。また、ほかの衣類からの衝撃を防ぐため、不織布のみで洗うのも大切だ。
・「オシャレ着モード」や「手洗いモード」を選択する
「オシャレ着モード」や「手洗いモード」など、通常より優しく洗ってくれるモードを選択しよう。不織布への衝撃を抑えられる。これらのモードは、商品やメーカーによって多少名称が異なるため、自宅の洗濯機を一度確認してほしい。
・脱水は基本的にしない
不織布を洗濯機で脱水するとシワになる恐れがある。脱水はせず、タオルで水分を拭き取って陰干しした方がよい。どうしても脱水したい場合は1分程度にとどめておく。
4. 不織布を洗濯するときの注意点

不織布を洗濯するときは、以下の3点に注意する必要がある。キレイな形状を維持するためにも確認しておこう。
優しく洗う
不織布の洗濯では、優しく洗うことが一番大切である。前項でもお伝えしたように、不織布はとてもデリケートな素材であり、一般的なものは洗濯用に作られていない。ちょっとした衝撃でも、蓄積されることでどんどん傷んでしまうだろう。
長持ちさせるためにも、不織布をなるべく汚さないよう心がけ、汚れが気になる場合は優しく丁寧に洗おう。キレイにするために洗濯したにもかかわらず、すぐ捨てることになるのは非常にもったいない。
長持ちさせるためにも、不織布をなるべく汚さないよう心がけ、汚れが気になる場合は優しく丁寧に洗おう。キレイにするために洗濯したにもかかわらず、すぐ捨てることになるのは非常にもったいない。
アイロンや乾燥機は使わない
不織布は熱に弱い性質がある。アイロンや乾燥機を使うと不織布が溶けてしまうため、使わないよう注意してほしい。アイロンをかけたい場合は、必ず不織布にあて布をしてからアイロンがけをするとよい。
シワを伸ばして干す
洗濯後は、タオルで不織布を挟むように水分を拭き取り、しっかりとシワを伸ばしてから干そう。不織布のマスクやエコバックを使用している方なら感じたことがあるかもしれないが、不織布はシワができやすく、一度できたシワは元に戻りにくい。洗濯物を干すときと同じように、濡れている状態でシワを伸ばしておくのが大切だ。
結論
不織布の洗濯はメーカーとしてはおすすめしていない。しかし、正しい洗い方や注意点を知っておけば、洗濯は可能である。不織布マスクを洗濯すると多少効果は落ちるが、100%効果がなくなるわけではないため、使い回したいときに便利だろう。また、エコバックやマスクなど、不織布でできた商品は身近にたくさんある。愛用している方はとくに、今回紹介した洗濯方法を試してみてほしい。