1. 便座を自分で交換する前に

便座を新しいものに交換するため、ホームセンターなどに行ったり、通販サイトで調べたりすることが多いだろう。機能面や価格、デザイン性のみに注目してしまいがちだが、実はそのほかにもやるべきことが2点ある。
便座を自分で交換する場合は、なおさら以下のポイントが重要となるのだ。
便座を自分で交換する場合は、なおさら以下のポイントが重要となるのだ。
便器のサイズを測る
便器のサイズは主に「エロンゲート(大型)サイズ」と「レギュラー(普通)サイズ」の2つに分けられる。自宅にある便器のサイズを知るには、便器の取り付け穴から便器先端までの寸法を測ると分かりやすい。470mmならエロンゲートサイズ、440mmならレギュラーサイズだ。
そのほかに、便器の開口部の縦の直径・2つの取り付け穴の距離・取り付け穴からタンクまでの長さを測っておくと、自宅に合う便座が見つかりやすい。便器と便座のサイズが異なると、正しく取り付けられない場合があるので注意が必要だ。
最近では、どちらのサイズにも対応できる兼用タイプも販売されている。しかし、兼用タイプやエロンゲートサイズ用の商品をレギュラーサイズの便器に取り付けると、先端が出っ張ったり便器のふちが見えたりすることもあるので気を付けたい。
ちなみに、商品やサイズによって合わないものもあるが、便器と便座のメーカーが違っていても組み合わせることは可能だ。
そのほかに、便器の開口部の縦の直径・2つの取り付け穴の距離・取り付け穴からタンクまでの長さを測っておくと、自宅に合う便座が見つかりやすい。便器と便座のサイズが異なると、正しく取り付けられない場合があるので注意が必要だ。
最近では、どちらのサイズにも対応できる兼用タイプも販売されている。しかし、兼用タイプやエロンゲートサイズ用の商品をレギュラーサイズの便器に取り付けると、先端が出っ張ったり便器のふちが見えたりすることもあるので気を付けたい。
ちなみに、商品やサイズによって合わないものもあるが、便器と便座のメーカーが違っていても組み合わせることは可能だ。
必要な道具をそろえる
自分で便座を交換するのなら、必要な道具を必ずそろえておいてほしい。商品に道具が付属されている場合もあるが、そのほかに必要な道具は自分で用意する必要がある。便器や便座の取扱説明書に記載されていることが多いため、事前に確認して交換作業を行う前までに必ず用意しよう。
2. 便座を自分で交換する方法

ここでは、便座を自分で交換する方法を普通便座とウォシュレットの便座に分けて説明する。DIYが好きな方や工具を日常的に扱っている方にとっては、それほど難しいものではないだろう。
また、ここで紹介するものは一般的な交換方法であり、メーカーや商品によって異なる場合がある。必ず取扱説明書も確認してほしい。
また、ここで紹介するものは一般的な交換方法であり、メーカーや商品によって異なる場合がある。必ず取扱説明書も確認してほしい。
普通便座の場合
イナスドライバーの2つだが、付属の工具がある場合は一緒に用意しておこう。手順は以下のとおりだ。
・取り外し方
・取り外し方
- 便座の裏側にあるナットを取り外す(両側に1つずつある)
- 便座を持ち上げて、便器から取り外す
・取り付け方
- 新しい便座の固定用パーツを便器の取り付け穴に挿し込み、ナットをゆるめに閉める
- 固定用パーツに合うように便座とふたをセットする
- 位置を調節したあと、固定用パーツにボルトを通して固定する
- 取り付け穴に挿し込んだナットをしっかり閉めて固定する
- ぐらつきがないか確認する
ウォシュレットの便座の場合
ウォシュレットの便座の交換は、普通便座よりも少し難易度が上がる。ひとつひとつの手順を忘れないようにしてほしい。また、普通便座からウォシュレットの便座へ交換する場合は、前項で紹介した取り外し作業を行ってから、ウォシュレットの便座の取り付け作業に取りかかろう。
必要な道具はプラスドライバー・モンキーレンチ・スパナまたはマイナスドライバー・バケツの4つのほかに、付属の工具があれば一緒に用意する。手順は以下のとおりだ。
・取り外し方
必要な道具はプラスドライバー・モンキーレンチ・スパナまたはマイナスドライバー・バケツの4つのほかに、付属の工具があれば一緒に用意する。手順は以下のとおりだ。
・取り外し方
- 止水栓または水道の元栓を閉める
- 電源プラグとアース線を取り外す
- 水を流してタンク内を空にするのと同時に、給水されないことを確認する
- 便座と分岐器具を繋いでいる給水ホースを取り外す(ホース内に水が残っていた場合に備えて、バケツを用意した状態で行う)
- 便座の裏側にあるナットを取り外す(両側に1つずつある)
- 便座を持ち上げて、便器から取り外す
- 給水管と分岐器具を取り外す
・取り付け方
- 止水栓に分岐器具を取り付ける
- 給水管をタンクに取り付け、分岐器具と繋げる
- 新しい便座を取り付けるための固定プレートを設置する
- 手前から便座をスライドさせるようにして、固定プレートにはめ込む
- 便座の給水ホースと分岐器具を繋げる
- アース線と電源プラグを取り付ける
- 止水栓または水道の元栓を開き、正常に作動するか確認する
3. 便座交換をするときの注意点

便座を交換するときは、以下の2点に注意してほしい。大きなトラブルの予防にも繋がる。
止水栓や水道の元栓を閉める
ウォシュレットの便座の交換では、止水栓や水道の元栓を閉めるのを忘れてはいけない。開けたまま作業を進めると、水が噴出してトイレや部屋が水浸しになってしまう。
水道管は、給水管や給水ホースを通してトイレに水を送っている。止水栓を閉めないと水の供給が止まらないため、取り外した際に水道管から水が噴出してしまうのだ。普通便座からウォシュレットの便座へ交換する場合は、取り付け作業に入る前に止水栓を閉めよう。
また、止水栓が固くて閉められない、または閉めてもタンク内に水が流れてしまう場合は、家全体の水道の元栓を閉める。「止水栓を閉めたが水が噴出するのが不安だ」という方も、念のために水道の元栓も閉めておくと安心して作業を進められる。
水道管は、給水管や給水ホースを通してトイレに水を送っている。止水栓を閉めないと水の供給が止まらないため、取り外した際に水道管から水が噴出してしまうのだ。普通便座からウォシュレットの便座へ交換する場合は、取り付け作業に入る前に止水栓を閉めよう。
また、止水栓が固くて閉められない、または閉めてもタンク内に水が流れてしまう場合は、家全体の水道の元栓を閉める。「止水栓を閉めたが水が噴出するのが不安だ」という方も、念のために水道の元栓も閉めておくと安心して作業を進められる。
賃貸住宅では事前に大家や管理会社へ相談しておく
賃貸住宅では、設備を交換することを禁止しているところもある。トラブルを防ぐためにも、事前に大家や住宅の管理会社へ相談しておくのが大切だ。
中には「必ず業者へ依頼すること」といった条件を付けたうえで了承してくれる場合もある。そのときは、条件に従って行動しよう。基本的に退去時には元の状態に戻さないといけないため、便座を交換する際はもともと使っていた便座をきちんと保管しておいてほしい。
中には「必ず業者へ依頼すること」といった条件を付けたうえで了承してくれる場合もある。そのときは、条件に従って行動しよう。基本的に退去時には元の状態に戻さないといけないため、便座を交換する際はもともと使っていた便座をきちんと保管しておいてほしい。
4. 便座交換の工事にかかる費用は?

便座の交換を業者へ依頼した場合にかかる費用は、1万円前後が相場である。業者によっては、出張費や移動費がプラスされることもあるだろう。また、交換前に使っていた便座を処分してもらう際は、処分費用として3,000円~5,000円程度かかることも覚えておこう。
新しい便座の購入と取り付けを一緒に依頼することで、大幅な割引をしてくれる業者もある。自分で交換しようか、業者へ依頼しようか迷ったときは、問い合わせたり見積もりを依頼したりするとよいだろう。
新しい便座の購入と取り付けを一緒に依頼することで、大幅な割引をしてくれる業者もある。自分で交換しようか、業者へ依頼しようか迷ったときは、問い合わせたり見積もりを依頼したりするとよいだろう。
結論
トイレの便座は自分でも交換が可能である。なるべく安く取り付けたい方、DIYが得意という方は、今回紹介した手順で交換してみよう。ただし、便器のサイズを正確に測り、必要な道具を用意しておくことを忘れてはいけない。ウォシュレットの便座の場合は、作業前に止水栓や水道の元栓を閉めるのも重要だ。また、自分での便座の交換が不安な方は、業者へ依頼するのもおすすめである。無料で見積もりをしてくれるところも多いため、比較してから業者を決めるのもいいだろう。