1. 洗濯したら色落ちしてまだらになる原因

色落ちは主にこすれや脱水後の放置で発生するが、まだらになった場合は他に原因がある。塩素系漂白剤と蛍光増白剤入り洗剤についてそれぞれ説明するので、色落ち防止のために役立てよう。
塩素系漂白剤
塩素系漂白剤には強い漂白効果がある。染料まで漂白して色落ちするため、色物の衣類には使用できない。しかし、色物の衣類に使用していなくても、塩素系漂白剤を使っているときに液が飛び、衣類に付着する可能性があるので注意が必要だ。そのまま洗濯をすることで、まだらになるケースは多い。塩素系のカビ取り剤にも同じ漂白効果があるので、カビ掃除のときは注意しよう。また、塩素系漂白剤を洗濯機で使用した後、同じ洗濯槽に洗濯物を入れるのもまだらになる原因だ。
蛍光増白剤入り洗剤
蛍光増白剤は紫外線を吸収することで青い光に変える。主に白物衣料に使用する洗剤のため、色柄物の衣類に付着すると白っぽく変色する可能性があるだろう。
蛍光増白剤入り洗剤を使えない衣類に使うと、不均一に付着してまだらになる。洗濯をする前に、洗剤の成分や衣類の洗濯表示を確認しておくことが重要だ。
蛍光増白剤入り洗剤を使えない衣類に使うと、不均一に付着してまだらになる。洗濯をする前に、洗剤の成分や衣類の洗濯表示を確認しておくことが重要だ。
2. 色落ちしてまだらになった洗濯物は戻せる?

自力で戻すのはほぼ不可能
塩素系漂白剤が原因の色落ちは元に戻らない。染料部分が分解されているため、元に戻すには染め直す必要があるだろう。染料はホームセンターや手芸店で購入できるが、自分で染めるには専門的な技術が必要なので現実的ではない。
また、蛍光増白剤入り洗剤が原因のケースでも、洗濯で成分が繊維に結びつくため落とすのは難しいだろう。ただし、一般的な洗剤で何回か洗濯すれば、少しだけ薄くなる可能性はある。また、蛍光増白剤入り洗剤を繰り返し使用して全体的に変色させることで、まだらになった箇所を目立たなくすることは可能だ。
また、蛍光増白剤入り洗剤が原因のケースでも、洗濯で成分が繊維に結びつくため落とすのは難しいだろう。ただし、一般的な洗剤で何回か洗濯すれば、少しだけ薄くなる可能性はある。また、蛍光増白剤入り洗剤を繰り返し使用して全体的に変色させることで、まだらになった箇所を目立たなくすることは可能だ。
業者に頼む
どうしても元に戻したい大事な衣類であれば、業者の利用を検討しよう。費用は必要だが、染め直してもらえる。
ただし、同じ色の染料が見つからない可能性は高いため、元の状態に戻すのは難しい場合もある。素材によっては染め直しができない可能性もあるが、大事な衣類が色落ちでまだらになったときはまず相談してみよう。
ただし、同じ色の染料が見つからない可能性は高いため、元の状態に戻すのは難しい場合もある。素材によっては染め直しができない可能性もあるが、大事な衣類が色落ちでまだらになったときはまず相談してみよう。
3. 洗濯前にテスト!色落ちしてまだらになるのを防止しよう

色落ちでまだらになるのを防ぐためには、洗濯前のテストが重要だ。色落ちテストの前に確認しておきたい洗濯表示と併せて、詳しく説明しよう。
洗濯表示を確認
衣服のタグについている洗濯表示には洗濯の方法が書かれている。まずは三角形の漂白記号をチェックしよう。斜め線やバツ印が入っている衣類に塩素漂白剤が付着すると、色落ちでまだらになるので注意が必要だ。
また、洗濯表示では洗濯時の注意事項が確認できるので、そちらも忘れずチェックしておこう。「漂白剤のご使用はお避けください」「蛍光増白剤入りの洗剤を使用しない」といった記載があるなら従ってほしい。
また、洗濯表示では洗濯時の注意事項が確認できるので、そちらも忘れずチェックしておこう。「漂白剤のご使用はお避けください」「蛍光増白剤入りの洗剤を使用しない」といった記載があるなら従ってほしい。
色落ちテストの方法
漂白剤を使用する前に色落ちテストをしておけば、色落ちでまだらになるリスクを減らせる。洗濯表示が消えている場合や、大事な衣類を洗うときはぜひ実践してほしい。
使用する漂白剤を綿棒に含ませて、衣類の目立たない部分に数分ほど置いておく。綿棒に色が移らないのを確認してから洗濯をしよう。
使用する漂白剤を綿棒に含ませて、衣類の目立たない部分に数分ほど置いておく。綿棒に色が移らないのを確認してから洗濯をしよう。
4. 色落ちしてまだらにさせない洗濯方法

色落ちによって洗濯物をまだらにしないためには、十分な対策が必要だ。3つの方法を紹介するのでぜひ実践してほしい。
蛍光増白剤入り洗剤は使い分ける
衣服の色合いを保ちたいなら蛍光増白剤入り洗剤の使用を避けよう。蛍光増白剤入り洗剤は、白く保ちたい衣服だけに使用する。淡い色やきなりの衣服は色落ちでまだらになりやすいので、とくに注意が必要だ。
酸素系漂白剤を使用する
塩素系漂白剤は漂白力が強く、色落ちしてまだらになるリスクが高いため使用は控える。酸素系漂白剤は色物にも使用でき、頑固な汚れにも効果的だ。ただし、酸素系漂白剤を使ってもつけ置きのしすぎは色落ちの原因になるので、時間は短めにしてほしい。
塩素系漂白剤の扱いに注意
塩素系漂白剤を使用するときは、汚れてもよい長袖の服に着替えてから、付着を防ぐためにゴム手袋をはめる。容器や洗濯槽に塩素系漂白剤が残ることもあるので、使用後はキレイにすすぐことが重要だ。成分が残らないようによく洗ってから他の洗濯物に使おう。
結論
洗濯で色落ちしてまだらになるのは、塩素系漂白剤や蛍光増白剤入り洗剤が主な原因だ。自分で戻すのはほとんど不可能なので、どうしても直したいなら業者に依頼しよう。また、色落ちを予防するには、洗濯表示のチェックや色落ちテストが重要だ。蛍光増白剤入り洗剤の使用を避けたり、酸素系漂白剤を使ったりといった対策も有効なので、ぜひ毎日の洗濯で実践してほしい。