洗濯しても汗臭いのはなぜ？対策方法とにおいが取れない場合の洗い方

洗濯しても衣服が汗臭いのは、衣服で繁殖した雑菌によるものだ。雑菌が皮脂や汗などを酸化・分解する過程で不快なにおいが発生するため、これが原因といえる。
汗でぬれた衣服はジメジメしているうえ、皮脂や汗、垢などの汚れも多く付着している。湿度の高い環境を好み、汚れをエサとして繁殖する雑菌にとって、汗のついた衣服は格好の繁殖場所なのだ。

洗濯した衣服を干してから乾くまでに時間がかかることも、汗臭いにおいの原因となる雑菌を繁殖させやすい。汗臭いにおいをさせないためにも、洗濯した衣服はなるべく短時間で乾かす工夫をしよう。

洗濯しても衣服が汗臭い場合は、以下の方法で対策するといい。ここでは3つの方法をピックアップするので、家にある洗剤の種類に応じてやりやすい方法を選ぼう。

液体洗剤を使っている場合は、粉末洗剤に替えてみるのも手だ。粉末洗剤には弱アルカリ性のものが多く、一般的に中性が多い液体洗剤よりも洗浄力が高い。粉末洗剤の洗浄力で、雑菌のエサとなる皮脂や垢などの汚れをスッキリ落とそう。

漂白剤には消臭効果があるため、汗臭いにおいを落とすには漂白剤で浸け置きするのがおすすめだ。ただし塩素系漂白剤は色落ちの原因となるため、酸素系漂白剤を使おう。
洗面器やバケツに40度程度のお湯をため、1回分程度の分量の洗濯洗剤と酸素系漂白剤を入れてしっかり溶かす。そこに汗臭いにおいが気になる衣服を浸け、30分から1時間ほど放置しよう。最後に衣服を洗濯機に入れ、普段通りに洗って乾かせば完了だ。

重曹にも消臭効果があり、皮脂などの汚れを衣服の繊維から溶かしてくれる。重曹で浸け置きするには、洗面器やバケツに40度程度のお湯を張り、小さじ1杯程度の重曹を溶かすといい。30分から1時間ほど浸け置きしたら、仕上げに洗濯機で洗濯しよう。

雑菌は熱に弱い。そのため汗臭いにおいを落とすには、お湯で煮沸するのも効果的だ。大きめの鍋にお湯を沸かし、沸騰したらそのまま衣服を10分ほど煮沸しよう。

上で紹介した洗濯方法でも汗臭いにおいが取れない場合は、粉末タイプの酸素系漂白剤で浸け置きするといいだろう。酸素系漂白剤には液体タイプと粉末タイプの2種類があり、粉末タイプは洗浄力がより高い。そのため、ひどい汚れや悪臭を落としたい場合に向いている。

洗面器やバケツに40度程度のお湯を張り、粉末タイプの酸素系漂白剤を規定量溶かしたら、そこに汗臭い衣服を30分から1時間ほど浸け置きしよう。最後に衣服を洗濯機に入れて普段通りに洗濯すると、汗臭いにおいも落ちるはずだ。

汗臭いにおいの原因となる雑菌が繁殖しなければ、そもそも衣服に嫌なにおいがつくこともないだろう。汗臭いにおいを予防するコツを紹介するので、日頃の洗濯から意識してみるといい。

普段の洗濯で抗菌効果のある洗剤を使えば、雑菌が繁殖するのを防げる。洗浄力の高い粉末洗剤や弱アルカリ性の洗剤を使うのも手だ。

衣服が生乾きだと雑菌が繁殖して汗臭いにおいになりやすいため、素早く乾かすことが大切だ。衣類乾燥機を使う、洗濯物に扇風機で風を当てる、エアコンや除湿機を使うなどの方法で洗濯物をできるだけ速く乾かすよう心がけたい。

洗濯機の内部が汚れて雑菌が繁殖すると、洗濯しても嫌なにおいが落ちなくなる。洗濯槽は定期的に掃除してキレイに保とう。