目次
1. 音が静かな掃除機が人気の理由

音が静かな掃除機が人気だが、その理由はどこにあるのだろうか?
音が静かな掃除機とは?
掃除機にはモーターが内蔵されており、その動作音や振動によって音が発生する。モーターの回転数が多いほど吸引力は強くなるが、振動音も大きくなる傾向にある。音が静かな掃除機とは静音性に優れた掃除機のことで、吸引力を維持したまま音を抑える構造になっている。
隣室や下階に迷惑になりにくい
掃除機の音は騒音トラブルの原因になるおそれがあるため注意が必要だ。集合住宅の場合はとくに、隣の部屋や下の階に音が響きやすいため迷惑になってしまうことがある。トラブルを避けるため、音が静かな掃除機を選ぶという方は多いだろう。
早朝や夜間にも使いやすい
早朝や夜間など、迷惑になるおそれがある時間帯を避けて掃除機をかけられればよいが、仕事などで難しいご家庭も多いだろう。とくに、集合住宅にお住まいで昼間働いている方などにとって、音が静かな掃除機は重宝するだろう。
2. 音が静かな掃除機の選び方

音が静かな掃除機を選ぶときに着目したいポイントを解説しよう。
運転音はどれくらいか
騒音の大きさを表す「音圧レベル」を確認しよう。一般的な掃除機の音は60~70dB(デシベル)くらいだ。60dBは「普通の会話」や「少し騒がしい事務所の中」程度、70dBは「人が多い街頭」や「バスの中」「電話のベル」程度の騒音だ。
60dBを超えるとうるさく感じるようになる。静かな掃除機を選ぶなら60dB以下を目安にしよう。50dB以下の運転モードがあるタイプなら、早朝や深夜といった時間帯でも使いやすい。
60dBを超えるとうるさく感じるようになる。静かな掃除機を選ぶなら60dB以下を目安にしよう。50dB以下の運転モードがあるタイプなら、早朝や深夜といった時間帯でも使いやすい。
吸込仕事率はどれくらいか
いくら静かな掃除機でも吸引力が低ければ意味がない。ゴミやホコリを吸い込む能力を表す「吸込仕事率」と運転音のバランスを考えて選ぼう。吸込仕事率の単位にはW(ワット)が用いられる。
一般的なキャニスター式の掃除機であれば、高機能モデルで400~600W程度、スティック式なら100~250W程度が基準になるだろう。吸込仕事率が極端に低いと掃除の効果にも影響するので覚えておこう。
一般的なキャニスター式の掃除機であれば、高機能モデルで400~600W程度、スティック式なら100~250W程度が基準になるだろう。吸込仕事率が極端に低いと掃除の効果にも影響するので覚えておこう。
サイクロン式か紙パック式か
サイクロン式と紙パック式を比較した場合、紙パック式のほうが静かなものが多かったが、最近では静音タイプのサイクロン掃除機も登場している。紙パック式はリーズナブルでお手入れが楽だが、紙パックのランニングコストがかかる。
サイクロン式は吸引力が落ちにくく紙パックの交換が不要なためランニングコストは不要だ。ただし紙パック式と比べて高価なものが多い。音の静かさとあわせて、それぞれの特徴を正しく把握したうえで絞り込もう。
サイクロン式は吸引力が落ちにくく紙パックの交換が不要なためランニングコストは不要だ。ただし紙パック式と比べて高価なものが多い。音の静かさとあわせて、それぞれの特徴を正しく把握したうえで絞り込もう。
キャニスター式かスティッククリーナーか
本体をタイヤで動かすキャニスター式と、手で持ちながらスイスイ動かせるスティッククリーナーがある。キャニスター式は吸引力に優れている分、運転音が大きくなりやすい。タイヤが転がる音やコードが床に当たる音なども発生する。一方モーターが小さく運転音が静かなのはスティッククリーナーのほうだ。
3. 音が静かな掃除機のおすすめランキング

音が静かな掃除機の中から、厳選した3商品をおすすめ順にランキング形式で紹介する。なお編集部独断のおすすめランキングである。商品の優劣とは異なるためその点、ご理解賜りたい。
アイリスオーヤマ「極細軽量スティッククリーナー IC-SLDC7-B」
コンパクトタイプのコードレススティッククリーナーだ。1.2kgと非常に軽量だが十分な吸引力がある。ホコリやゴミを感知するセンサーがあるため取り逃す心配も少ない。
日立「紙パック式クリーナー CV-KP900H」
高性能小型ファンモーターによって、強力なパワーと57dBの静かさの両方を実現した。微細なゴミを捕集して排気をキレイにできるので、子どもがいるご家庭にもおすすめだ。
ダイソン「Dyson V11 Fluffy」
音響工学による静音設計により運転音の静かさを高めた、高機能のスティッククリーナーだ。長い運転時間と高い吸引力で、広い部屋でも十分に掃除できる。
4. 音が静かなロボット掃除機のおすすめランキング

続いて、ロボット掃除機で音が静かな商品も紹介しよう。やはり編集部独断のランキングであることご承知おきいただきたい。
パナソニック「ロボット掃除機 ルーロ MC-RSF1000」
「音ひかえめ」設定にすると47.8dBという静かさで掃除してくれる。360度レーザーセンサーや、ラグなどを乗り越える「アクティブリフト」など機能も充実している。
アイロボット「ブラーバ390j」
吸引ではなく水拭きや乾拭きをする、いわゆる「床拭きロボット」だ。さまざまな材質の床に対応できるうえ、ユーザーからは本当に音が静かであると高評価を受けている。
ANKER「Eufy RoboVac L70 Hybrid」
吸引と水拭き、両方可能なロボット掃除機だ。アプリを通じてパワフルな吸引モードや水拭きモードなど、床の材質に合わせたモードを選ぶことができる。
5. 掃除機を静かにかけるコツを伝授

最後に、静かに掃除機がけをするコツについて解説する。
「かけ方」を工夫する
ノズルを壁や家具にぶつけると音が発生する。滑らせるよう丁寧にノズルを移動させ、ぶつけないよう注意することが重要だ。ノズルやコードを床に当てると階下に響くので、掃除の最中はなるべく持ち上げないようにしよう。
運転モードを切り替える
運転モードが分かれている掃除機は多い。吸引力が強くなるほど運転音は大きくなるので、時間帯や状況によって使い分けよう。「弱」モードを選んで掃除機をゆっくりと動かせば、静かにかけられる。「弱」の吸引力が不安な方は、先に雑巾がけをしておくといった工夫も取り入れよう。
ほかの掃除道具と使い分ける
音が出にくい掃除道具を用意しておくと便利だ。フロアワイパーや粘着クリーナー、ホウキなどがあれば、急な汚れが発生しても静かに掃除できる。一人暮らしや共働きのご家庭なら平日はほかの掃除道具、休日は掃除機というように使い分けてもよいだろう。
結論
音が静かな掃除機は集合住宅でも使いやすく、騒音トラブル防止にもつながる。音圧レベル吸込仕事率などに着目しつつ、使い勝手やコスパなどがよさそうな商品を選ぼう。かけ方に工夫したり運転モードを上手に切り替えたりなど、掃除機はちょっとしたコツで静かにかけることも可能だ。ぜひそちらも実践してほしい。