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洗濯機の操作パネル部分の写真

「穴なし槽洗濯機」のメリット・デメリットは?特徴や掃除方法も解説

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2022年9月14日

一般的な洗濯機の洗濯槽には小さな穴があいているが、実はその穴がない洗濯機があることもご存知だろうか?本稿ではSHARPの「穴なし槽洗濯機」について、その特徴やメリット・デメリットを詳しくお伝えするとともに、掃除方法も解説する。これから穴なし槽洗濯機への買い換えを検討している方はぜひ、参考にしていただきたい。

  

1. 「穴なし槽洗濯機」とは?

一般的な穴あり洗濯槽の写真
穴なし槽洗濯機とはどのような洗濯機なのか、特徴や仕組みなどについて解説する。

SHARPが販売している洗濯機

穴なし槽洗濯機は、SHARPが1992年から販売している洗濯機の機種のひとつである。2022年9月現在も、国内で穴なし槽洗濯機を販売しているのはSHARPだけだ。

穴なし槽洗濯機が誕生した背景

二槽式から全自動へと進化を遂げた洗濯機。通常、洗濯槽は内槽に洗濯物を入れて、外槽に水をためることで洗濯する仕組みになっている。小さな穴が多数あいており、外槽に水を出して脱水する構造になっている。
しかしこの仕組みでは二槽式と比べて「水を使いすぎる」という問題が生じる。SHARPはこの課題を解消するため、洗濯槽と外槽の間に溜まる水(無駄な水)をなくす=洗濯槽を穴なしにするという発想のもと開発を進め、見事実現したというわけだ。

穴なし槽洗濯機の特徴

穴なし槽洗濯機は内槽のみで洗濯物を洗う。洗濯槽の底から排水し、そののち遠心力で上部から脱水する。それにより穴なし槽でも脱水できるように考えられている。
SHARPの穴なし槽洗濯機は内蓋がない、開口部が広い、少ない水でも優れた洗浄力を発揮するなど、独自の機能を多数搭載している。一人暮らし用で使いやすい小型タイプから、大家族の洗濯物も洗える大容量タイプまで、さまざまなモデルがある。

2. 穴なし槽洗濯機の4つのメリット

キレイに洗い上がった洗濯物の写真
穴なし槽洗濯機にはどういったメリット・デメリットがあるのだろうか?買ってから後悔することだけは避けたいところだ。まずはメリットから解説していこう。

内槽のみなので黒カビが発生しにくい

上述のように、穴なし槽洗濯機は内槽のみで洗濯をする。外槽ありの洗濯機の場合、洗濯槽の裏側に黒カビがびっしりこびりついてしまうこともあるが、穴なし槽洗濯機であればそうしたトラブルとは無縁だ。洗濯槽を清潔に保ちやすい点は大きなメリットだろう。

より少ない水量で済むため節水になる

これこそSHARPが穴なし槽洗濯機を開発したことで得られる最大のメリットだ。小さい内槽だけで洗濯するため、外槽に溜める分の水が不要になる。外槽ありの洗濯機と同条件で洗濯したケースと比べ、使えば使うほど水道代の節約につながるというわけだ。

力強い水流で高い洗浄力を実現している

穴なし槽洗濯機は、水流の勢いを加速することで高い洗浄力を実現している。穴がない槽内壁に特殊なカットを施したことで、竜巻状に水流が巻き上げられ汚れがキレイに落ちるという仕組みだ。

穴に衣類が引っかかって傷つくことがない

穴あり槽洗濯機の場合、その穴に洗濯物の繊維などが引っかかってダメージを受けるリスクがゼロではない。その点穴なし槽洗濯機であれば、穴がないためダメージを受けにくい。デリケートな衣類、ボタンやファスナー付きの衣類なども安心して洗えるだろう。

3. 穴なし槽洗濯機の2つのデメリット

干してある洗濯物の写真
一方、穴なし槽洗濯機にはデメリットもある。これから穴なし槽洗濯機への買い替えなどを検討しているご家庭は、双方をきちんと理解しておくことが大切だ。ただし、必ずしもすべてのご家庭においてデメリットになるとは限らないので、その点だけご承知おきいただきたい。

脱水が弱いと感じることがある

穴なし槽洗濯機は穴から脱水できないため、場合によっては脱水が不十分と感じることがある。仮にそうだとした場合、洗濯物が乾くまでに時間がかかることもある。ただし新しい機種であれば、脱水能力は穴あり槽洗濯機と比較して遜色ないと考えてよいだろう。

掃除が面倒に感じることがある

穴あり槽洗濯機と比べると掃除に手間がかかる場合がある。具体的には、洗濯槽の外側を掃除する場合、排水ホースを取り外したり洗浄液を抜いたりといった作業が必要になる。とはいえクリーナーで定期的に掃除しておけば、それほど面倒に感じることはないだろう。

4. 穴なし洗濯槽の掃除方法

洗濯槽クリーナーのイメージ写真
穴なし槽洗濯機の掃除方法を紹介する。洗濯槽クリーナーで掃除するのが便利だが、穴あり槽洗濯機とはやや手順が異なるため間違えないように気をつけよう。

専用コースがある場合の掃除方法

穴なし槽洗濯機の掃除は「洗濯槽の内側のみ」と「洗濯槽の内側と外側両方」にわかれる。それぞれ専用コースが搭載されていれば、取扱説明書に沿って操作するだけでOKだ。通常は内側のみの掃除、汚れが溜まってきたら内側と外側を掃除するといった流れになる。内側と外側を掃除する際、排水ホースは外して立てておかないと、洗浄液が流れるため注意しよう。

洗濯槽クリーナーを使って掃除する方法

  • 排水ホースを取り外してホースかけにかける
  • フタを閉めたまま洗濯機の電源を入れる
  • 毛布コース(洗いのみ)を選択してスタートボタンを押す
  • 水が溜まり撹拌(かくはん)が始まったら一時停止する
  • 洗濯槽クリーナーを入れてフタを閉めスタートボタンを押す
  • 5分ほど撹拌させたら一時停止して電源を切り、再び入れ直す
  • 脱水のみに設定しフタを開けたままスタートする
  • 電源を切ってフタを閉め6〜12時間ほど放置する
  • バケツに排水ホースをあてがって洗浄液を抜く
  • バケツが満杯になる前にホースをホースかけに戻して水を捨てる
  • 洗浄液が出なくなるまで繰り返し抜いたら、排水ホースを排水口に接続する
  • 洗濯機の電源を入れて脱水のみに設定してスタートする
  • 衣類を入れないまま毛布コースを選んで洗濯機を1サイクル回せば終了
設置する際、排水ホースを短くカットしている場合はホースかけにかけられないことがある。その場合は延長用の排水ホースとジョイント(必要に応じて)も用意しておこう。毛布コース(洗いのみ)がない場合、大物コース(洗いのみ)を選択すればOKだ。

5. 穴なし槽洗濯機の掃除の頻度は?

カレンダーの写真
穴なし槽洗濯機は、洗濯槽に汚れが溜まりにくい構造になっている。だが底面やパルセーターの裏側などには、どうしても洗剤のカスや水垢などが溜まってしまう。放置すればカビの原因となるため、定期的に掃除することが大切だ。

できれば1カ月、少なくとも2カ月に1回は掃除を

可能であれば月1回、できないときでも2カ月に1回は掃除をしておこう。上述のように基本的な掃除は内側のみでも十分だ。長く使っていたり、内側を洗っただけではにおいなどが取れないときは、内側と外側を掃除しよう。
なお、洗濯槽クリーナーを使って定期的に掃除をしていても、一度発生したカビは完全に除去できない。洗濯槽の風通しをよくする、新しいうちから定期的に掃除をするといった対策が必要だ。

結論

SHARPの穴なし槽洗濯機には「カビが生えにくい」「節水できる」「洗濯物を傷めにくい」など多くのメリットがある。一方で、掃除の方法が穴あり洗濯機とはやや異なるため、買い替える前に面倒に感じないかどうかじっくり考えることも大切だ。
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  • 公開日:

    2020年12月 8日

  • 更新日:

    2022年9月14日

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