1. 一般家庭の洗濯槽の掃除頻度は?
洗濯槽を掃除する頻度に関して、いろいろなところでアンケートが取られている。その結果と自分が洗濯槽を掃除する頻度を比較してみるのも、見直しにつながるのではないだろうか。
一般家庭では2~3カ月に1度の頻度がトップ
あるアンケートでは一番多い掃除の頻度は2~3カ月に1回というものだった。次に多かったのが1カ月に1回。そして1カ月に2回、4~5カ月に1回と続く。そのなかには大掃除のときだけ掃除をする方や、今まで洗濯槽の掃除をしたことがないという方もいた。
洗濯槽の掃除頻度はケースバイケース
洗濯する回数や洗濯量、ドロ汚れや食べこぼしなどの汚れの質など、それぞれのご家庭で洗濯槽の負担もさまざまだ。独身で1週間に1度くらいしか洗濯機を使わないから、それほど洗濯槽は汚れていないと思う方もいるかもしれない。しかし毎日洗濯機を使うご家庭よりも、むしろ洗濯機を使う頻度の低いご家庭のほうが、カビが発生しやすい傾向にあると分かっている。
また新しく購入した洗濯機でも、数カ月経てば5年使った洗濯機と同じくらいのカビや汚れがたまっていることも分かっている。
また新しく購入した洗濯機でも、数カ月経てば5年使った洗濯機と同じくらいのカビや汚れがたまっていることも分かっている。
2. 洗濯槽の掃除頻度が低いとどうなる?
年に1度か2度など、洗濯槽の掃除頻度が極端に低いとどのような弊害や具体的な現象が起こるのだろう。
茶色いゴミが衣類に付着する
ちゃんと洗ったのに、干すときに茶色い細かなゴミのようなものが衣類に付いている。このような現象が起こっていたら、洗濯槽の掃除頻度が低い証拠だ。実は茶色いゴミはカビ。洗濯槽にはびこったカビが細かくちぎれて衣類に付着したものだ。
ワカメのような物体出現
洗濯中にピロピロしたワカメ状の物体が浮いていたら、掃除の頻度が低い証拠だ。こうなるとかなり重症なので、早急に洗濯槽の掃除をしたほうがいい。黒カビが衣類に付くことで、生乾き臭の原因にもなる。
アレルギーの原因に
洗濯槽の掃除の頻度が低くなると洗濯槽に付いた黒カビが衣類に移り、乾燥するとカビの胞子などが口や鼻から侵入して、ぜんそくやアレルギーなどの原因になる。とくに赤ちゃんなど小さな子どもにとっては、健康に大きな影響を及ぼしかねない。
3. 洗濯槽のおすすめの掃除頻度
洗濯槽は、汚れや黒カビによって生乾き臭だけでなく健康被害をもたらす。だからといって毎日、毎週掃除することは実生活では実行しにくいだろう。理想と現実を考えるとどのくらいの掃除頻度がいいのだろう。
理想は1カ月に1回。でも...
洗濯機の使用頻度に関係なく、1カ月に1回の洗濯槽の掃除が理想だ。しかし、洗濯槽の掃除には手間がかかることが多く、洗浄剤を使う場合にはコストの問題もある。現実的には、2~3カ月に一度の掃除頻度をおすすめする。
ただし、カビの繁殖しやすい梅雨時や夏は1カ月に1度の洗濯槽の掃除がおすすめだ。逆にカビの繁殖力が少ない冬場には、3カ月に1度くらいの頻度にしてもいいだろう。
ただし、カビの繁殖しやすい梅雨時や夏は1カ月に1度の洗濯槽の掃除がおすすめだ。逆にカビの繁殖力が少ない冬場には、3カ月に1度くらいの頻度にしてもいいだろう。
4. 洗濯槽の掃除頻度を減らすコツ
洗濯槽の掃除頻度を減らすためには、普段からのちょっとしたコツが大きく影響する。このコツを知っておくだけでグッと掃除頻度を減らすことができる。
洗濯機のふたは開けっ放しに
洗濯が終わって洗濯機にふたする方も多いが、洗濯槽の環境にとっては最悪だ。なぜなら、洗濯槽内の湿度が高いままになってしまうからだ。ドラム式の洗濯槽は、子どもが小さいうちは事故が心配なので開けっ放しにはできないが、縦型洗濯機ではふたは閉めずに開けっぱなしにしておこう。
洗剤は入れすぎない
洗剤は適切な量を入れるように普段から注意しておこう。「多めに洗剤を入れておいた方が汚れが落ちそうな気がする」とドンブリ勘定はNGだ。洗剤を多く入れ過ぎると洗剤が溶けずに残ってしまう。それがカビのエサとなることもある。洗濯の量とそれに見合う洗剤の量を適切に計ることが、洗濯槽の掃除頻度を減らすコツだ。
汚れた洗濯物を入れない
よくあることだが、お風呂に入るときに汚れた衣類を無造作に洗濯槽に入れてしまっていないだろうか。食べこぼしや皮脂汚れなどが付いた洗濯物を洗濯槽に入れっぱなしにすると、それをエサにする黒カビが活発になる。さらに湿り気があるとカビの成長を進める可能性がある。
結論
洗濯槽を掃除する頻度はどれだけなのか悩む方も多いだろう。理想としては1カ月に1回だが、現実的には2~3カ月に1度は洗濯槽を掃除したほうがいいと認識しておこう。洗濯槽の掃除を減らすためには、普段からのちょっとした習慣がポイントだ。具体的には、洗濯機のふたを閉めない、洗剤を入れすぎないなどが挙げられる。頻度にかかわらず洗濯槽の掃除の兆候を見逃さないことも大切だ。