1. そもそも洗濯機の排水トラップの役割とは?

役割を紹介する前に、まずは排水トラップがどのようなものか解説しよう。排水トラップは排水口の下に続く排水管の一部分にあり、水を溜める器具を指す。床下に延びているため普段は見ることがないが、キッチンや洗面所のシンク下にあるS字やP字のパイプをイメージするとわかりやすい。洗濯機の下にもこのようなパイプが延びており、その一部に排水トラップがあると考えておこう。
排水トラップは何のために付いている?
排水管の一部で水を溜める排水トラップがなぜ必要なのかというと、下水からのにおいや害虫を防ぐためだ。洗濯に使った水を流すため、排水管は下水につながっている。この下水の悪臭が室内に入ってこないよう、排水トラップに溜めた水でふたをしているのだ。また、下水には害虫やネズミなどの生き物がいるが、それらが室内に侵入するのを防ぐのにも役立っている。
排水トラップの汚れや悪臭の原因は?
洗濯機や排水トラップの掃除を行わずにいると、水と一緒に流れた髪の毛や垢、洗濯物の繊維などが排水トラップに溜まってしまう。これらは汚れや悪臭の原因となるため、糸くずフィルターや洗濯槽、排水トラップの掃除は定期的に行おう。糸くずフィルターは毎回の洗濯後、洗濯槽は月に1回程度、排水トラップは年に1回程度を目安に掃除したい。
2. 洗濯機の排水トラップを上手に掃除する方法

ここでは排水トラップの掃除方法を解説する。掃除の前には事前準備として、洗濯機のコンセントを抜きアースを外しておこう。蛇口をしっかり閉め、ホースも取り外したい。
排水トラップの掃除方法
1.洗濯機の排水口のふたをすべて外す。その下には防臭パイプと呼ばれる筒状のパーツが、さらにその下には細長い筒状のパイプがあるので、それらも取り外しておこう。
2.手順1で挙げたパーツをすべて取り外したら、その下に排水トラップが続いている。古い歯ブラシなどを使って排水トラップの中を洗おう。水に溶かしたセスキ炭酸ソーダでこすったり、メラミンスポンジでぬめりを落としたりするのも手だ。
3.汚れやつまりが気になる場合は、液体パイプクリーナーで掃除しよう。規定の容量を流し込み、一定時間放置したあと、水を十分に流せばいい。
4.手順1で外したパーツを元に戻したら完了だ。
2.手順1で挙げたパーツをすべて取り外したら、その下に排水トラップが続いている。古い歯ブラシなどを使って排水トラップの中を洗おう。水に溶かしたセスキ炭酸ソーダでこすったり、メラミンスポンジでぬめりを落としたりするのも手だ。
3.汚れやつまりが気になる場合は、液体パイプクリーナーで掃除しよう。規定の容量を流し込み、一定時間放置したあと、水を十分に流せばいい。
4.手順1で外したパーツを元に戻したら完了だ。
排水トラップを掃除する際の注意点
洗濯機の排水トラップの上にはいくつものパーツが付いているため、外す際になくしたり取り付けの順番がわからなくなったりしないように気を付けたい。パーツをカゴに入れて一時保管する、外した順にパーツの写真を撮っておくなどで対策しよう。
ホースやパーツがうまく外せない場合は、無理は禁物だ。中にはそもそも外れないタイプのパーツもある。プロに依頼するか、においなどのトラブルがない場合はできる範囲で掃除を行うといい。
ホースやパーツがうまく外せない場合は、無理は禁物だ。中にはそもそも外れないタイプのパーツもある。プロに依頼するか、においなどのトラブルがない場合はできる範囲で掃除を行うといい。
3. 洗濯機の排水トラップの汚れやにおいを防ぐには?

最後に、排水トラップの汚れやにおいを予防する方法を紹介する。どれも簡単にできるものばかりなので、日頃から意識して行ってほしい。
洗濯槽を定期的に掃除する
洗濯槽は月に1回程度を目安に掃除しよう。洗濯槽の汚れ落としやカビ防止だけでなく、排水口や排水トラップの汚れを押し流すのにも有効だ。
糸くずフィルターを掃除する
洗濯機に付いている糸くずフィルターはこまめに掃除する必要がある。糸くずフィルターの掃除を怠るとゴミをキャッチできなくなり、ゴミが排水口へと流れ出て汚れやにおいのもととなるためだ。毎回の洗濯後に必ずキレイにしよう。
風呂の残り湯を使わない
風呂の残り湯には、身体から出た垢などが混ざっている。それらが溜まると排水トラップや排水口が汚れてしまうため、排水トラップの汚れやにおいが気になるご家庭では残り湯で洗濯しないほうがいいだろう。
結論
普段は目にすることのない排水トラップだが、不快なにおいがする場合はパーツを取り外して中を掃除しよう。汚れやにおいを防ぐために洗濯槽や糸くずフィルターをしっかり掃除し、排水トラップに汚れやゴミが溜まらないようにしたい。