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洗濯表示タグにはなにが書かれている?マークの正しい意味を知ろう

洗濯表示タグにはなにが書かれている?マークの正しい意味を知ろう

投稿者:ライター 吉田ひとみ (よしだひとみ)

鉛筆アイコン 2021年1月 7日

洗濯表示タグには衣類などの洗い方・漂白・乾燥・アイロン・クリーニングに関するケア方法が載っている。洗濯表示タグの正しい意味を理解していないと、適切な洗濯を行うのは難しい。洗濯表示タグで使用されるマークは、ISO(国際標準化機構)に合わせて2016年12月に変更された。そこで今回は消費者庁(※1)が紹介している内容を元に、新しくJIS(日本産業規格)となった現在の洗濯表示タグの見方を説明する。

  

1. 洗濯表示タグの見方や意味【洗い方編】

洗い方は洗濯表示タグの洗濯桶のマークだ。旧洗濯表示タグでは四角い洗濯機のマークと、桶の手洗いマークに分かれていたが、洗濯桶のマークに統一された。桶のマークにバツが付いている場合は、家庭での洗濯はできない。

洗濯表示タグに洗濯桶に手を入れているマークが書かれている場合は、液温40℃を限度とした洗濯液で手洗いできる。

洗濯表示タグに洗濯桶のマークだけが書かれている場合は、洗濯機で洗濯できる。洗濯桶の中の数字は液温の上限だ。洗濯桶の中に「40」と表示されている場合、液温は40℃を限度とする。洗濯桶の下の横棒は、水流の強さを表す。横棒の本数が多いほど、弱い水流で洗濯することを表す。

2. 洗濯表示タグの見方や意味【漂白編】

洗濯表示タグを見ると、酸素系または塩素系の漂白剤が使用可能か分かる。洗濯表示タグで使われている漂白剤に関するマークは三角だ。三角マークにバツが付いている場合は酸素系、塩素系どちらの漂白剤も利用できない。

三角マークの中になにも書かれていなければ、酸素系および塩素系の漂白剤を使って漂白できる。三角マークの中に斜線が書かれている場合は、酸素系漂白剤は使用できるが、塩素系漂白剤は使用できない。

旧洗濯表示タグではフラスコのマークの中に、使用できる漂白剤を表記していた。

3. 洗濯表示タグの見方や意味【乾燥編】

ここでは、洗濯表示タグの中の乾燥(タンブル乾燥ができるかどうか、脱水や干し方など自然乾燥の方法)についてと、アイロンのかけ方について説明する。

乾燥(タンブル乾燥)

乾燥は洗濯表示タグの四角マークで確認する。旧洗濯表示タグには、タンブル乾燥に関する表記がなかった。タンブル乾燥とはコインランドリーなどの回転ドラム式乾燥機や、家庭用ドラム式洗濯乾燥機の乾燥機能を使用することだ。四角マークの中に丸が書かれている場合はタンブル乾燥できる。

丸の中の点は排気温度の上限を表す。点が1つなら排気温度上限は60℃、点が2つなら排気温度上限は80℃だ。

四角マークの中に丸が書かれたタンブル乾燥のマークにバツが付いている場合、タンブル乾燥はできない。

乾燥(自然乾燥)

自然乾燥は四角の中に線が書かれているマークだ。旧洗濯表示タグでは、洋服のマークが使われていた。四角の中が縦線ならつり干し、横線なら平干しがよい。四角に斜線が書かれている場合は日陰干しを表す。

また、四角の中の線が2本の場合はぬれ干しがよい。ぬれ干しとは洗濯機による脱水や、手でのねじり絞りを行わずに干すことだ。旧洗濯表示タグで使用されていた「絞り方」のマークは、新表示では使われなくなった。

アイロン

アイロンのかけ方は、新しい洗濯表示タグでもアイロンのマークが使われている。ただし、旧表示では数字で示していた底面温度の限度は、新表示では点の数で示している。

アイロンマークの中の点が3つなら200℃、2つなら150℃を底面温度の限度としてアイロン仕上げが可能だ。1つの場合は底面温度の限度が110℃で、スチーム機能を使わずアイロン仕上げができる。

アイロンのマークにバツが付いている場合は、アイロン仕上げが禁止だ。

4. 洗濯表示タグの見方や意味【クリーニング編】

旧洗濯表示タグでは「ドライクリーニングができるかどうか」を示していたが、より詳細に表示されるようになった。

クリーニングの種類のマークは、プロに洗濯を任せた方がよい場合に表記される。表記されるマークは、大きく分けてドライクリーニングおよびウエットクリーニングの2種類ある。

ドライクリーニング

新しい洗濯表示タグでは、ドライクリーニングは2種類に分けられる。パークロロエチレンと石油系溶剤でのドライクリーニングができる場合は、丸マークの中にPが書いてある。石油系溶剤でのドライクリーニングができる場合は、丸マークの中がFだ。

丸マークの下に横線がある場合は、弱い操作によるドライクリーニングができる。丸マークにバツが付いている場合は、ドライクリーニング禁止だ。

ウエットクリーニング

旧洗濯表示タグにはなかったが、表記されるようになった。ウエットクリーニングができる場合は丸マークの中にWが書かれている。

丸マークの下に横棒が書かれている場合は操作の強弱を表す。横棒が1本なら、弱い操作でのウエットクリーニングができる。2本の場合はさらに弱い洗い方を示す。

ウエットクリーニングのマークにバツが付いている場合は、ウエットクリーニング禁止だ。

結論

洗濯表示タグでは、洗い方は洗濯桶マーク、漂白は三角マーク、乾燥は四角マーク、アイロンはアイロンマーク、クリーニングは丸マークを用いて、正しい洗濯方法を表している。暗号のような洗濯表示だが、それぞれの意味が理解できれば正しい方法で洗濯できる。間違った洗濯方法で衣類を傷めないためにも、洗濯表示タグの内容はしっかり覚えておこう。
(参考文献)
※1出典:消費者庁「新しい洗濯表示」
https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/laundry_symbols.html
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  • 更新日:

    2021年1月 7日

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