1. 押入れの収納ケースを選ぶ際のポイント


押入れにムダな空間を残さないためには、収納ケース選びが重要になる。選ぶ際のポイントから見ていこう。
収納するものを仕分けする
先に何を収納するのかを決め、それに見合った収納ケースを揃えよう。一般的な押入れは上段と下段(天袋付きの押入れもある)に分かれている。頻繁に出し入れするアイテムは上段、大きい・重いアイテムは下段、使用頻度が少なく軽いアイテムは天袋などと決め、それぞれ何を収納するか仕分けしていこう。
押入れのサイズを測る
押入れは意外と広いので、収納ケースを選ぶなら丁寧に採寸しておきたい。高さ何センチの収納ケースが何段積める、といったところまで計算しておこう。また、押入れのデッドスペースをなくすには奥行きも重要である。「これくらいだろう」と感覚で購入してしまうと、サイズが合わなかったときの出し入れに苦労することがある。
平均的な押入れのサイズ
- 間口:170cm前後
- 高さ:上段95cm前後、下段70cm前後
- 奥行き:80cm前後
もちろんご家庭によって押入れのサイズは異なるが、平均するとおおよそこれくらいのサイズ感になる。収納ケースを選ぶ際の目安にしよう。
収納ケースの種類も知っておこう
一段または多段の引き出しタイプ、チェストタイプ、フタ付きタイプ、重ねたままでもフタが開くタイプ、キャスター付き、ポリプロピレン製、布製、木製など、押入れの収納ケースにはさまざまな種類がある。衣類を収納するなら引き出しタイプ、やや重めのものを収納するならフタ&キャスター付きなど、収納するものに合わせてケースを絞り込んでいこう。
2. 押入れにおすすめの収納ケースとスッキリ見せるコツ


押入れの収納に向いているケースや、スッキリ見せるためのコツを紹介する。実際に選ぶときの参考にしてほしい。
カインズ「引き出し衣装ケースロング」
スタンダードな引き出しタイプの収納ケース。幅39cm、奥行き74cm、高さ22cmと押入れサイズに最適だ。
ニトリ「押入れ収納ケース FD」
こちらは3段&キャスター付きの収納ケースで、幅37cm、奥行き70cm、高さ62.5cmある。上の空間が若干余ったら、寝具やコタツ布団、カーペットなどを圧縮して収納しよう。
IKEA「SKUBB(スクッブ)」ランドリーバッグタイプ
ポリエステル製のソフトな収納ケース。縦型なので押入れのデッドスペースを埋めたいときにピッタリなアイテムだ。
スッキリ見せるコツ
- 収納ケースのカラーを揃える
- 収納ケースの幅、奥行き、高さを揃える
色が揃っているとスッキリ見える。もちろん同一色ではなく、コントラストを考えて取り揃えてもいいだろう。また、複数の収納ケースを置くときは、同じサイズのものを2段2列、その上にひと回り小さいサイズのものを2段2列などと揃えるとスッキリ見える。
どうしてもデッドスペースが生じてしまうときは、キッチンのスキマ収納に使えるキャスター付きラックを使うといった方法もあるので、試してみてほしい。
どうしてもデッドスペースが生じてしまうときは、キッチンのスキマ収納に使えるキャスター付きラックを使うといった方法もあるので、試してみてほしい。
3. 押入れの環境も重要!収納ケースと併せて揃えたいアイテム


収納ケースにばかり意識がいってしまいがちだが、押入れの特徴も把握しておいたほうがいいだろう。
除湿剤
とくに注意したいのは湿気だ。押入れは空気の流れがよくないため、湿気が溜まりやすい。結露やカビが生じれば、収納ケースやそこにしまってある衣類などもダメージを受けてしまう。除湿剤を置いたり、こまめに換気したりして湿気対策を施そう。すのこを敷くのも賛成だ。
防虫剤
衣類や寝具などに虫がつかないよう防虫剤を置いておくのも忘れないようにしたい。
仕切り
押入れの中央に収納ケースを置いてしまうと、開けようと思ったときに襖がジャマになることがある。中央に仕切りを設け、押入れを右と左に分けておくと使い勝手がよくなる。
ラベル
中に何が入っているか分かるように、収納ケースにラベルを貼っておくといいだろう。
結論
押入れのスペースを有効活用できれば、かなりの収納力が見込める。今回はケースについて紹介したが、つっぱり棒やハンガーラック、キャスター付きキャリーなど収納アイテムはさまざまなので、ぜひ自分好みのものを見つけてほしい。