1. 水筒は食洗機が使えるの?

普段から食洗機を使っているご家庭では、「水筒もついでに」と考えてしまいがちだ。しかし、水筒の取扱説明書を見ると食洗機で洗えないものがほとんどだ。
ステンレス製水筒とは
保冷・保温できる水筒は魔法瓶の仲間だ。魔法瓶は、ガラス製とステンレス製がある。現在では落としても割れないこと、軽量であること、コンパクトであること、大容量化ができること、コストがかからないことなどからステンレス商品が主流になっている。
水筒には、いろいろなタイプのものがある。たとえば、スポーツをするときに活躍する保冷専用水筒や保冷も保温も両方できるタイプなどだ。これらの機能性の高い水筒は、ほとんどがステンレス製魔法瓶構造になっている。
水筒には、いろいろなタイプのものがある。たとえば、スポーツをするときに活躍する保冷専用水筒や保冷も保温も両方できるタイプなどだ。これらの機能性の高い水筒は、ほとんどがステンレス製魔法瓶構造になっている。
ステンレス製の水筒はほとんどが食洗機NG
使い慣れている身近なステンレス製の水筒だから、あまり取扱説明書を読まないという方も多いのではないだろうか。しかし、ほとんどのステンレス製水筒は食洗機が使えない。取扱説明書には「食器洗浄機、食器乾燥機は使用禁止」となっている。食洗機が使える例外的な商品もあるが、一度自分が使っている水筒の取扱説明書をじっくり読んでみよう。
2. 水筒はなぜ食洗機が使えないの?

なぜ水筒は食洗機で洗うことが禁止されているのか。それにはいくつかの理由がある。どれも保冷・保温という重要な機能を保持するための理由だ。
熱による部品の劣化
ステンレス製のタンブラーやマグカップなどは食洗機が使えるのに、なぜ水筒は使えないのか。その理由は付属品の素材にある。水筒は、本体はステンレス製であっても飲み口やパッキンなどの部品が高熱への耐久性がなく、変形してしまったり劣化してしまったりする恐れがあるからだ。
さらに、本体のステンレスの上に塗られている塗料などがはがれてしまう恐れもある。水筒自体の保冷・保温機能を損ねてしまう危険性があるため、食洗機の使用は禁止されているのだ。
さらに、本体のステンレスの上に塗られている塗料などがはがれてしまう恐れもある。水筒自体の保冷・保温機能を損ねてしまう危険性があるため、食洗機の使用は禁止されているのだ。
3. 水筒を食洗機以外で洗う方法

水筒は直飲みする商品も人気なので、できるだけ清潔にしておきたい。食洗機が使えない水筒の場合には、どのように洗えば清潔が保たれるのだろう。
普段の水筒の洗い方
食洗機が使えない水筒は、手洗いが中心となる。ステンレス製とはいってもスポーツドリンクなどを常に入れている場合は、食塩を含むためサビの原因になる。衛生面からも、使い終わったら毎日水筒は洗うことをおすすめする。
まず、水筒のフタやパッキンはすべてを取り外して洗う。パッキンの隙間には汚れが付着して雑菌やカビが発生しやすい。台所用中性洗剤で本体・フタ・パッキンをしっかり洗おう。
水筒の底の部分までスポンジが届かない場合には、柄が付いたスポンジが便利だ。さい箸にスポンジをゴムで止めて、即席の柄付きスポンジを作ることもできる。
洗い終わってすぐに組み立てるのではなく、部品も含めてしっかりと乾燥させることが大切だ。
まず、水筒のフタやパッキンはすべてを取り外して洗う。パッキンの隙間には汚れが付着して雑菌やカビが発生しやすい。台所用中性洗剤で本体・フタ・パッキンをしっかり洗おう。
水筒の底の部分までスポンジが届かない場合には、柄が付いたスポンジが便利だ。さい箸にスポンジをゴムで止めて、即席の柄付きスポンジを作ることもできる。
洗い終わってすぐに組み立てるのではなく、部品も含めてしっかりと乾燥させることが大切だ。
しつこい水筒の汚れを落とす方法
食洗機を使わなくても普段からこまめに水筒を洗っておけば、汚れがこびりつくことは少ない。しかし、入れる飲み物の種類などにより、臭いや茶渋などのしつこい汚れが付いてしまうことも。
そのようなときには、酸素系漂白剤を使って浸け置き洗いをしよう。本体内部にぬるま湯と酸素系漂白剤を適量入れて30分ほど放置する。同時にフタやパッキンなどもプラスチック容器に入れた酸素系漂白剤液に30分ほど浸け置く。そのあとで十分すすいで乾燥させるだけだ。
注意したいのが「塩素系漂白剤」は使わないということだ。塩素系漂白剤は強い漂白効果があるものの、同時にステンレスや内部のメッキがはがれてしまい、サビなどの原因になってしまう。水筒の保冷・保温機能が落ちてしまうことにもつながる。
そのようなときには、酸素系漂白剤を使って浸け置き洗いをしよう。本体内部にぬるま湯と酸素系漂白剤を適量入れて30分ほど放置する。同時にフタやパッキンなどもプラスチック容器に入れた酸素系漂白剤液に30分ほど浸け置く。そのあとで十分すすいで乾燥させるだけだ。
注意したいのが「塩素系漂白剤」は使わないということだ。塩素系漂白剤は強い漂白効果があるものの、同時にステンレスや内部のメッキがはがれてしまい、サビなどの原因になってしまう。水筒の保冷・保温機能が落ちてしまうことにもつながる。
4. 水筒を食洗機で洗ってしまった場合の対処法

「水筒が食洗機で洗えなかったなんて知らなかった」と驚く方もいるだろう。今まで水筒を食洗機で洗っていたのなら、今日から洗うのはやめよう。そして、以下のことに注意してほしい。
中身の漏れがないか確認する
食洗機で洗ってしまった場合、フタやパッキンなどの部品が熱で変形してしまうことがある。その場合、中身が漏れてしまいバッグの中が水浸しになったり、熱い飲み物の場合火傷をする危険性もある。一度水筒を逆さまにして漏れがないかチェックしよう。
また、水筒表面の塗装が激しく溶け出しているような場合、保冷・保温機能も著しく損なわれている可能性もある。「最近、すぐにぬるくなる」と感じたら、買い替えどきかもしれない。
また、水筒表面の塗装が激しく溶け出しているような場合、保冷・保温機能も著しく損なわれている可能性もある。「最近、すぐにぬるくなる」と感じたら、買い替えどきかもしれない。
5. 食洗機OKの水筒はないの?

プラスチックの水筒は食洗機OKだ。食洗機の普及とともに、各メーカーとも食洗機OKの水筒の開発にも力を入れている。購入するときの条件として保冷・保温ができて「食洗機OK」の水筒をチョイスしてはいかがだろうか。
数少ない食洗機OKの水筒
水筒だけでなく、意外と食洗機に対応していない食器や調理器具などは多いものだ。そのようななかで、本体もOKという水筒の筆頭は「スタンレー」ではないだろうか。スタンレーのゴーシリーズやマスターシリーズでは、丸ごと食洗機に入れても優れた耐久性によって塗装がはがれることもない。
結論
水筒は「食洗機NG」のタイプがほとんどだ。今使っている水筒の取扱説明書の確認をしてみよう。食洗機が使える水筒は少ないという現状がある。長持ちさせるためにも食洗機の使用は避けよう。水筒は直接口に触れるものであり、多少面倒ではあるがこまめに洗うことが大切だ。