目次
1. 浴室換気扇は24時間フル稼働がおすすめの理由

浴室換気扇は、浴室にこもった湿気を屋外へ排出する大切な役割を担っている。なぜ24時間フル稼働がおすすめなのか、その理由や気になる電気代について見ていこう。
浴室換気扇は24時間フル稼働がいい理由
カビ対策
カビは適度な湿度と温度、それに汚れなどの養分があればあっという間に生育する。浴室には、これらの条件が揃っているのだ。浴室換気扇を回して空気を乾燥させることは、「カビの発生」を抑えることにつながる。これは大きなメリットだろう。
臭い対策
また、浴室にはさまざまな汚れが付着する。毎日のようにピカピカに掃除することは難しいため、どうしても汚れが蓄積し、雑菌が繁殖してイヤな臭いが発生してしまう。浴室換気扇を回しておけば、こうした臭いも取り除ける。
家を守る
湿気は建材にもダメージを与える。脱衣所まで湿気が及んでしまえば、結露が生じて壁や床などが傷んだり、カビが発生したりする。建材そのものが腐ってしまうと、家の寿命そのものを縮めることにもなりかねない。浴室換気扇を回して換気することは、広義で家の寿命を延ばすことにもつながるのだ。
フル稼働させたときの電気代は?
浴室換気扇を24時間365日フル稼働させると、さすがに電気代が心配という方もいるかもしれない。一般的な浴室換気扇の消費電力を「20W」、電気代を「27円/kWh」として計算してみると
【20W×27円/kWh×24時間×30日÷1,000=388.8円】
という訳で400円弱になる。最新の浴室換気扇なら月100円程度で済むこともある。もちろん契約しているプランなどにより前後するが、毎月おおよそ400円程度でカビや臭い対策ができると思えば、さほど高くはないだろう。
それに、浴室換気扇に限らず換気扇は回し始めに大きく電力を消費する。こまめにオン・オフするよりも、どうせ回すなら回しっぱなしのほうが電気代を抑えられる可能性が高い。
【20W×27円/kWh×24時間×30日÷1,000=388.8円】
という訳で400円弱になる。最新の浴室換気扇なら月100円程度で済むこともある。もちろん契約しているプランなどにより前後するが、毎月おおよそ400円程度でカビや臭い対策ができると思えば、さほど高くはないだろう。
それに、浴室換気扇に限らず換気扇は回し始めに大きく電力を消費する。こまめにオン・オフするよりも、どうせ回すなら回しっぱなしのほうが電気代を抑えられる可能性が高い。
2. 浴室換気扇の掃除方法と頻度、注意点まとめ

浴室換気扇をキレイに掃除することは、長持ちさせることや効率よく換気することにつながる。掃除頻度は、カバー週1回、本体月1回を目安にしよう。なお、ここでは本体が取り外しできないタイプの浴室換気扇の掃除方法を説明する。本体が取り外せるタイプは、メーカーごとにお手入れが異なるため、説明書で確認しておこう。
浴室換気扇の掃除方法
カバー
- スイッチをオフにする
- カバーを外し、中性洗剤を含ませた布で汚れを落とす
- 乾いた布で洗剤をキレイに拭き取る
カバーの汚れがひどいときは、外す前に掃除機で吸い取っておくとホコリが床に落ちずに済む。また、本体は次の手順でキレイにしよう。
本体
- 中性洗剤を含ませた布で手が届く範囲の汚れを落とす
- 乾いた布で洗剤をキレイに拭き取る
- 完全に乾燥したことを確認してからカバーを戻す
本体が外せるかどうか分からないときは、故障のリスクを防ぐためムリに外さないようにしよう。
浴室換気扇掃除における注意点
- 浴室換気扇の掃除を始める前に必ずスイッチを切る(できればブレーカーも落とす)
- 電気製品なので水や洗剤などを直接吹きつけるのはNG
- 変色や変質、劣化などを防ぐため、必ず中性洗剤を使用する
- 布または柔らかいスポンジでやさしく汚れを落とす
以上4点を守ろう。また、浴室換気扇の掃除はずっと上を見上げた状態で行うことになる。バランスを崩して転落しないように注意してほしい。首が痛くなったら休むことも大切だ。
3. 浴室換気扇を交換するタイミングと費用の目安

続いて、浴室換気扇の交換タイミングやいくらくらいの費用がかかるのかを見ていこう。
浴室換気扇の交換を検討するタイミング
- 異音が聞こえるようになった
- ガタガタと大きく振動している
- 換気性能が明らかに低下してきた
- スイッチをオンにしても動かない
こうした症状が現れたときは、内部に不具合や故障などのトラブルが生じている可能性がある。また、とくに目立った症状がなくても、設置後8〜10年が経過した浴室換気扇は寿命が近いとされている。いずれかに該当するときは、浴室換気扇の交換を検討しよう。
浴室換気扇の交換費用の目安
浴室換気扇は意外と高い。というより、価格帯が幅広い。たとえば、タイマースイッチやファンといった一部の交換のみで済む場合は3万円程度、本体を交換するなら5万円程度を見ておくといいだろう。ただしこれらに作業工賃や出張料などが加わることがある。
また、大規模なリフォームをともなう場合は30〜50万円程度が目安になる。いずれにせよ、見積りを出してもらい納得できたうえで正式に交換を依頼しよう。
また、大規模なリフォームをともなう場合は30〜50万円程度が目安になる。いずれにせよ、見積りを出してもらい納得できたうえで正式に交換を依頼しよう。
4. 浴室換気扇を効率よく使うためのちょっとしたコツ

最後に、浴室換気扇をより効率的に使うためのコツを紹介する。すでに実践している方もいるかもしれないが、念のため確認しておこう。
浴室換気扇の効率をよくするコツ
- 浴室換気扇を定期的に掃除する
- 浴室のドアは閉める
- ドアのガラリをキレイにしておく
当然だが、浴室換気扇にホコリが溜まっていると換気効率が低下する。コンスタントに掃除をして汚れが溜まるのを防ごう。
また、浴室のドアが開いていると脱衣所などに湿気が逃げてしまう。そうなると浴室換気扇の力が及ばず、なかなか湿気を屋外へ排出できなくなる。それに、脱衣所に湿気が溜まれば結露の原因にもなるので、ドアは閉めておこう。
浴室のドアの上または下には「ガラリ」と呼ばれる隙間があいている。これが空気の通り道となるのだが、ガラリは汚れやすくカビも生えやすい。ガラリにカビが生えていると、換気するたびにカビが浴室に広がることになる。ガラリをキレイにしておくことも大切だ。
なお、浴室のドアにガラリがないご家庭もある。その場合は、浴室のドアを締め切らず数センチ(5cm程度)開けておこう。
また、浴室のドアが開いていると脱衣所などに湿気が逃げてしまう。そうなると浴室換気扇の力が及ばず、なかなか湿気を屋外へ排出できなくなる。それに、脱衣所に湿気が溜まれば結露の原因にもなるので、ドアは閉めておこう。
浴室のドアの上または下には「ガラリ」と呼ばれる隙間があいている。これが空気の通り道となるのだが、ガラリは汚れやすくカビも生えやすい。ガラリにカビが生えていると、換気するたびにカビが浴室に広がることになる。ガラリをキレイにしておくことも大切だ。
なお、浴室のドアにガラリがないご家庭もある。その場合は、浴室のドアを締め切らず数センチ(5cm程度)開けておこう。
結論
浴室換気扇はカビや臭い、建材の劣化などを防ぐために欠かせない設備だ。つい掃除を忘れがちになるが、これを機に定期的な掃除を取り入れていこう。浴室換気扇の音や振動などに少しでも異常を感じたら、完全に動かなくなってしまう前に業者に相談することをおすすめしたい。