1. 排水管の掃除はしたほうがいい?

排水管は掃除するべき
キッチンや洗面台、浴室、洗濯機、トイレなど排水管は家中に設置されており、そのどれもが重要な役割を果たしている。たとえば浴室なら髪の毛や石鹸カス、キッチンなら食べ残しや油など、さまざまな汚れが流される。これだけでも、掃除したほうがいいと思えるのではないだろうか。
水で流れる・水に溶ける汚れならまだマシかもしれないが、そうでない汚れがたまると詰まりが発生してしまう。詰まったモノが腐ったり雑菌が繁殖したりすれば、今度は強烈なニオイがやってくる。そうなる前に、掃除しておくことが大切だ。
水で流れる・水に溶ける汚れならまだマシかもしれないが、そうでない汚れがたまると詰まりが発生してしまう。詰まったモノが腐ったり雑菌が繁殖したりすれば、今度は強烈なニオイがやってくる。そうなる前に、掃除しておくことが大切だ。
こんな症状が現れたら要注意
- 排水の流れが悪い、流れない
- 生ゴミや下水のようなニオイがあがってくる
- 排水管から水漏れがする(パッキンや排水管は劣化していない)
上記のような症状は、排水管が詰まりを起こしていることが考えられる。できるだけ早いうちに掃除に取りかかったほうがいいだろう。
2. いろいろな排水管に使える!6つの掃除方法

家中のいろいろな排水管に応用できる、6つの掃除方法を一緒に確認していこう。手軽に取りかかれるものも多いので、ぜひ参考にしてほしい。なお、排水管を掃除する際は、先に受け皿や排水トラップなどの部品を外しておこう。
お湯
50℃くらいのお湯を排水管へストレートに流し込む。温度と水圧で詰まりの解消を狙った掃除方法だ。蛇口との位置関係で、ストレートに排水管に流し込むのが難しいときは、排水口をタオルなどで塞ぎ、お湯がたまったら外して一気に流し込んでもいい。
洗浄剤
パイプユニッシュなどの洗浄剤を流し込み、数分置いてから水で十分洗い流す。商品によって放置する時間が異なるため、掃除を始める前に使用方法を確認しておこう。
重曹とクエン酸
排水管に粉末の重曹を適量振りかける。次に、その半分の量のクエン酸と50℃くらいのお湯を流し込む。重曹とクエン酸が混ざって発泡し、汚れを落としてくれる。クエン酸がなければ酢で代用可能だ。
ワイヤーブラシ
排水管を掃除する用のワイヤーブラシが販売されている。ネットでも買えるので取り寄せておくと便利だ。排水管にグイグイ挿し込みながら、押したり引いたり、回したりしながら詰まりの原因を取り除いていく。最後はお湯をたっぷり流そう。なお、ワイヤーブラシの種類によっては使えない排水管などもある。購入前には確認を忘れないようにしたい。
ラバーカップ
トイレ掃除に使う、いわゆる「すっぽん」だ。使い方はトイレのときと同じで、排水口に押し付けてから引き上げ、詰まりの元を引っぱり上げる。汚れが飛び出してくることがあるので、周りに注意しよう。
真空管パイプクリーナー
すっぽんの柄の部分が真空管パイプになったもの。使い方はすっぽんと同じで、排水口に押し当ててからハンドルを引く、という動作を繰り返して詰まりを引っぱり上げる。
3. 排水管にお湯を流し込んで掃除する際の注意点

排水管を、お湯を使って掃除する際の注意点も押さえておこう。
塩ビ製の排水管に熱湯はNG
キッチンのシンク下の排水管によく用いられる「塩ビ(ポリ塩化ビニル/塩化ビニル樹脂)」は、熱で傷んでしまうことがある。割れて水漏れを起こせばさらに被害が拡大してしまうので、掃除する際のお湯の温度は50℃を超えることがないように気をつけたい。
陶器は熱湯で割れることも
こちらは、トイレや洗面台の排水管が詰まってしまったときに気をつけたいポイントだ。陶器でできた便器などは、熱湯がかかると急激な温度差によって割れが生じることがある。とはいえ、水から徐々に温度を上げていくといったことも現実的ではないため、トイレや洗面台などはお湯以外の掃除方法が適している。
4. 排水管の掃除を業者に依頼した場合の費用は?

ここで紹介した掃除方法を試してみても排水管が詰まったまま、明らかに固形物が詰まりの原因になっている、排水管そのものの劣化が詰まりを引き起こしているかもしれない、といったケースは、業者に掃除をお願いしよう。
その場合の費用は業者ごとに大きく異なる。排水管の長さや高圧洗浄を使って掃除するかどうかによっても変わってくるため、あくまで目安だが一軒家で4〜8万円、集合住宅で4〜5万円程度を見ておこう。
なお、賃貸物件の場合は、先にオーナーや管理会社などに確認しておくといい。提携している業者がおり、経年劣化などであれば費用の負担をせずに済む場合もある。
その場合の費用は業者ごとに大きく異なる。排水管の長さや高圧洗浄を使って掃除するかどうかによっても変わってくるため、あくまで目安だが一軒家で4〜8万円、集合住宅で4〜5万円程度を見ておこう。
なお、賃貸物件の場合は、先にオーナーや管理会社などに確認しておくといい。提携している業者がおり、経年劣化などであれば費用の負担をせずに済む場合もある。
結論
水の流れが悪くなった、排水口からニオイがするといった場合、排水管で詰まりが生じているかもしれない。定期的に掃除をしていない方は、ここで紹介した方法で解消するか試してみてほしい。重度の詰まりや水漏れが起こっていたら、ムリに自分で行わず業者に相談してみることも検討しよう。