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結露発生の仕組みとは?結露の放置が及ぼす危険性と対策方法も解説

結露発生の仕組みとは?結露の放置が及ぼす危険性と対策方法も解説

投稿者:ライター ブルーナ明子 (ぶるーなあきこ)

鉛筆アイコン 2021年2月14日

結露は、カビやダニ、白アリなどを発生させる要因になるだけでなく、住宅を傷める原因にもなる。そのため、結露発生の仕組みを理解して十分に対策を取ることが大切だ。そこで今回は、結露が発生する仕組みとそれに伴う健康被害の危険性、結露を抑える窓など結露の対策方法について詳しくご紹介しよう。

  

1. 結露を発生させる湿度と飽和水蒸気量の仕組み

こちらでは、早速結露を発生させる湿度と飽和水蒸気量の仕組みから解説しよう。

結露の発生には、空気の湿度と飽和水蒸気量が大きく関係している。空気は、温度ごとに含むことのできる水蒸気の最大量が決まっており、これを飽和水蒸気量という。温度の高い空気ほど、より多くの水蒸気を含むことができる仕組みである。
すなわち、天気予報などでよく見聞きする「湿度60%」などという情報は、この飽和水蒸気量に対して実際にどれほどの割合で水蒸気を含んでいるかということが示されている。

結露は、温度ごとに異なる飽和水蒸気量を超えた余分な水蒸気が水に変わったものである。
要するに低温であっても湿度が低ければ結露が発生することはないが、湿度が高ければ発生する仕組みだ。また、高温では空気が多くの水蒸気を含むことができるため、湿度が高くても結露は発生しない。しかし、サウナのように飽和水蒸気量を超える場合には、高温でも結露が発生する。
このように結露は、湿度と温度のバランスによって発生の有無が決まるのである。

2. 結露の放置が健康トラブルに繋がる仕組みとは?

寒い季節は特に日常生活の中で結露の発生をよく目にするが、「ただの水滴だから」と対策せずに放置してはいないだろうか。結露の放置は健康や住宅にも悪影響を与える危険性がある。こちらでは、その弊害と仕組みについて解説しよう。

結露は、外気温の影響を受けやすい窓周辺や扉などによく発生するが、これらの場所を毎日除菌清掃できる方は少ないだろう。結露が健康トラブルを引き起こすのは、溜まった埃などの汚れが合わさるとカビの発生を促し、カビはアレルギーなどの原因になるという仕組みだ。カビはダニなどの害虫も寄せつけてしまう。このダニの糞や死骸も、人が吸い込むとアレルギーや喘息の原因になることが知られている。

また、カビや害虫で傷んだ建材はシロアリが好む環境であるため、さらに住宅を損傷させる原因になりかねない。住宅への弊害や健康被害が及ぶ仕組みを理解したうえで、結露の発生を確認したときにはこまめに拭き取り、対策することが重要だ。

3. 結露の発生を抑える仕組みの窓があるって本当!?

設置するだけで結露を防止できる窓もあるのでご紹介しよう。構造上、窓周囲の室内と外気温の気温差を緩和する仕組みになっている。

ペアガラス・複層ガラス

ペアガラスや複層ガラスといわれるものは、2枚のガラスを組み合わせて間に空気層を挟んで構成したガラスのことだ。空気層が気温差を緩衝する効果を発揮し、結露を抑える仕組みである。さらにこの仕組みにより、省エネ効果も期待できる。

真空ガラス

真空ガラスは、ペアガラス同様に2枚のガラスを組み合わせたものだが、ガラスの間を真空層で構成したものである。ペアガラスよりも優れた断熱性能を発揮して、結露を抑える仕組みだ。省エネ効果とともに遮音効果もあるのが大きな特徴になる。

4. 結露の仕組みを理解して家中の発生源をチェック!

こちらでは、屋内での結露の意外な発生源と余分な水蒸気を削減する方法について、結露を発生させる仕組みをふまえてご紹介しよう。

暖房器具の使用

ガスや石油などを燃焼させて発熱する暖房器具は、本体の内部で水蒸気を発生させている。そのため、定期的な換気をせずに暖房器具を使用し続けると、知らぬ間に室内の湿度を高め、結露を発生させる原因となる。室内の湿度を少しでも抑えたい場合には、電気カーペットやFF式に交換するなど、水蒸気を発生させない仕組みの暖房器具に交換するとよいだろう。

調理

調理は毎日行うが、加熱などで気付かぬ間に多くの水蒸気を発生させている。そのため、調理中は換気扇を使用し、寒い季節であってもこまめに換気する必要がある。

湿度管理のポイント

結露は、室内の湿度が高まると発生しやすい仕組みのため、こまめに湿度管理することが大切だ。こまめな換気はもちろん、除湿器や吸湿剤の活用や、湿度が高まりやすい場所には風を当てて空気の流れを作ることも有効である。また、家具は壁や床と少し離して設置し、空気の流れを作り、湿気が一箇所でこもることのないように注意することが大切だ。

結論

今回は、結露が発生する仕組みとそれに伴う健康被害の危険性、結露を抑える窓など結露の対策方法について詳しく解説した。ぜひ、こちらの内容を参考に、結露の発生を抑えて身体にも安全な環境で快適に過ごす工夫をしていただきたい。
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  • 更新日:

    2021年2月14日

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